2012年6月上旬
峠道を通すために切り開いた法面にモルタルを吹き付け、落石防止の鉄骨を多数設置してあります。
ここで野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れに遭遇しました。
遊動しながら斜面に蔓延るクズの蔓を歯で噛み千切り、採食しています。
食べるのは必ず蔓の柔らかい先端部だけで、葉は食べないようです。
あまりにも美味しそうに食べるので帰ってから調べてみると、クズの蔓先は山菜としてヒトの食用にもなるらしい。
柔らかい蔓の先を採取し、漬物や煮物にするそうです。
茹でてお浸しや生のまま天ぷらにした方のブログによると、
わたしはお浸しで食べました。薄っすらうぶ毛がありますのでそのままだと食べた時にその感じが少し嫌な感じです。それを取るともう少し食べやすそうですが、いろいろな山菜を食べたなかでも、あまり美味しくない方です・・・。
猿はクズ以外の葉もときどき採食していますが、植物に疎い私には見分けられません。映像から採食メニューが分かった方は是非ご一報ください。
ところで、映像の背景で澄んだ声で啼き続けている野鳥が気になっています。
鳴き声の主をご存知の方は教えてください。
ホオジロの「一筆啓上仕候」、「源平つつじ白つつじ」とは少し違うような?!
【覚書】
『頭骨コレクション』p87より
ある個体が毛づくろいや採食しているときに、後ろを振り返ったり、前を見上げたりした場合は、別のサルがやってくるので必ずその方向にレンズを向けること
2012年6月上旬
山中の池からカエルの合唱に混じってホオジロ(Emberiza cioides)の鳴き声が聞こえてきます。
そっと覗いてみると、ホオジロ♂が池の浅瀬で水浴びしていました。
岸に上陸すると念入りに羽繕い。
この間、チチュチュン、チチュチュン♪と繰り返し鳴き続けています。
沼に戻って、再び水浴。
今度は葦の葉陰で死角となり、様子がよく見えません。
もしかすると隠し撮りしている私に気づいて警戒しているのかもしれません。
また岸に戻り羽繕い。
すっきりした顔で葦の枯れた茎から飛び去りました。
水も滴る良い男。
2012年6月上旬
車道を悠然と歩き去る野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)を撮っていたら、道端に座って道草を食い始めました。
手前の茂みに隠れて見えにくいのですが、メニューはどうやら笹の若葉のようです。(種名不詳)
茎先端の尖った新芽を唇で咥えて引き抜き、食べました。
私も子供の頃、学校帰りに似たようなことをしていたので、ますます親近感が沸きました。
素人目には後ろ姿で股間に睾丸がぶら下がっているように見えるので、雄猿なのかなと思いました。
【追記】
記事で「クマザサ」と書いていた部分を訂正。
葉の幅が広くて粽(ちまき)を巻くのに使ったりする笹を私は子供の頃から「クマザサ」と教わってきました。(クマバチの熊と同じく「大きな」という意味?)
しかし、どうやら誤った俗称だったと遅まきながら気づきました。
葉の縁に隈取のような白っぽい部分がある種類が本当のクマザサなのだそうです。
本州の日本海側の多雪地帯に分布する、その名もチマキザサという種類があるらしいです。私が馴染みのある笹はそれかもしれません。