2024/11/16

雪山を徘徊する年末年始のホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月下旬〜2024年1月上旬


シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山のスギ植林地でニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで監視しています。 
(溜め糞は画面の左下隅の雪の下に埋もれています。) 
画面の手前から奥に向かって緩斜面を見上げるアングルです。 
林床の雪面にスギの落葉落枝が散乱しています。 
画角の右外には渓谷(山肌を深く侵食した沢)があります。 


シーン1:12/28・午前5:33(@0:03〜) 
夜明け前に、長い尻尾のある中型の哺乳類が奥の雪原を右から左へ横切りました。 
スロー再生で見ると、キツネでしょうか? 


シーン2:1/1・午後22:51(@0:21〜) 
奥の斜面を左から右へ白く光る目が横切りました。 
赤外線があまり遠くまで届かないため、暗くて正体不明です。 
ノウサギの動きとは違うような気がします。


シーン3:1/7・午後16:56(@0:31〜)日の入り時刻は午後16:38 
日没後にホンドギツネVulpes vulpes japonica)が単独で奥の斜面を左から右へ横切りました。 
日の入り後も雪明りでしばらく明るいのが雪山の利点です。
ようやくキツネの姿をはっきり捉えることが出来ました。 
渓谷の方へ向かっています。 


シーン4:1/8・午前3:58・雪(@0:43〜) 
雪が降りしきる深夜未明に、奥の斜面を徘徊する中型の野生動物が写りました。 
移動の動きがノウサギの跳躍ではありません。 
途中でちらっとカメラ目線をくれました。 
今回もキツネかな? 
やはり右の沢へ向かっています。 


つづく→ 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。

キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ

 

2023年10月上旬・午後13:00頃・くもり 

山麓の道端の草むらに咲いたキツリフネの群落でホソヒラタアブEpisyrphus balteatus)の仲間が訪花していました。 
吸蜜シーンを撮りたかったのですが、キツリフネの花のすぐ手前でなぜか延々とホバリング(停空飛翔)しています。 

直後に飛来した蛾に目移りして、そっちを撮り始めてしまったので、ホソヒラタアブがキツリフネの花に着陸するまで見届けられませんでした。 
キツリフネの蜜腺は細長い距の奥に隠されているので、花蜜を舐めたければホソヒラタアブは花のかなり奥まで潜り込まないといけません。
雄しべの花粉が目当てなら、手前にあります。

2024/11/15

大雪の積もった年末に倒木の下をくぐって遊動するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 



2023年12月下旬

平地のスギ防風林でニホンイタチMustela itatsi)が越冬する「根曲がり巣穴a」をこれまでトレイルカメラで調べてきました。 
実は、すぐ近くにもう一つの巣穴bがあって、気になっていました。 
複数の倒木が放置されているのですが、これも根こそぎ風倒したスギの根元に掘られた巣穴bです。 
試しに、こちらをトレイルカメラで監視することにしました。 
これもイタチの巣穴なのでしょうか?
2つの巣穴が内部でつながっていたりして?
限られた撮影機材でやり繰りしながら複数のプロジェクトを同時進行しているため、2つの巣穴を同時に見張ることができません。


シーン1:12/22・午後12:00・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
画面のほぼ中央にぽっかり開いているのが、問題の巣穴bです。 
水平な別の倒木で遮られて見えませんが、その下をくぐったすぐ奥に、「根曲がり巣穴a」があります。 


シーン2:12/24・午前8:00頃・(@0:04〜) 
水平倒木の上にも大雪が積もっています。 
ドカ雪が降った後でも、巣穴bは雪に埋もれていませんでした。 

水平倒木の下をくぐって奥の獣道からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが手前に続々と駆け下りてきます。 
先行する個体が深雪をかき分けた(ラッセルした)獣道を縦列で遊動しています。 
巣穴bには気づいていないか、興味がないようです。 

動画に撮れたニホンザルは計3頭ですが、トレイルカメラを起動させた先頭個体がいたはずなので、少なくとも4頭の群れが遊動していたことになります。 
この推定個体数は前回と同じなので、とても小さな群れなのかもしれません。
(群れの仲間は別ルートで雪原を遊動している可能性もあります。)

水平倒木を野生動物は丸木橋のように使っているのではないかと私は予想していました。
つまり、水路を渡る丸木橋ではありませんが、獣道が立体交差していると予想したのです。
しかし今回のニホンザルは、水平倒木を渡り歩くことはしませんでした。


シーン3:12/25・午前10:58頃・晴れ(@0:25〜) 
積もった雪がかなり溶けていました。 
謎の巣穴bの周囲の状況が分かりやすくなりました。

 ※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



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