2023/11/18

巣穴に近づくニホンアナグマ♂をワンワン♪鳴いて追い払う♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月下旬

二次林にあるニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで監視しています。 
新機種のトレイルカメラを追加して、2つのアングルから2つの巣穴LRを狙うことにしました。 


シーン1:4/22・午後18:51・気温6℃(@0:00〜) 
今晩も♂が求愛しにやって来て、右の灌木林へ入りました。 
♀が発情したかどうか、頻繁に確かめないといけないのです。
林縁に佇み、手前の巣口Rの様子を伺っています。 

ちょうどその時、外出していた♀が獣道を通って(画面の下端から)セットに早足で帰ってきました。 
手前の巣穴Rに入ろうとしたら、近くに♂が来ていることに気づきました。 
♀は巣口Lで身を伏せて、夜這いに来た♂と対峙します。 
このとき♂による求愛声は聞き取れませんでした。 
強気の♀が少し前進すると、♂は退散しました。 
♀は身震いすると手前の巣口Rに戻り、体をボリボリ掻いたり辺りを警戒したりしています。 
ようやく♀が入巣Rすると、懲りない♂が右奥の灌木林からセットに戻って来ました。(画面の赤丸) 
今度は♀の巣穴に近づかず、林内を右に立ち去りました。 


シーン2:4/27・午前3:46・気温5℃(@1:21〜) 
5日後の未明にセットの奥で♀が佇んでいます。 
身震いしてから向きを変え、右の林内へ立ち去りました。 
セットの主である♀は、左右の目の大きさが違うという分かりやすい特徴があるので見分けられます。(右目<左目) 
このとき茂みの奥に別個体♂の白い目が光っています。(画面の2つの赤丸) 
♀が林縁からセットに戻って来ました。 
手前の巣穴Lの手前でキッと振り返り、♂の方を睨みつけました。 
このとき♂が求愛の鳴き声を発したかどうか、聞き取れませんでした。 
♀が奥へ猛然と突進し、♂を追い払いました。 
このときワンワン♪とイヌが吠えるような鳴き声を発しました。 
これがアナグマが威嚇(喧嘩)するときの鳴き声なのでしょう。 

♀は深追いしないで手前の巣穴Rにすぐ戻ってくると、身震いしてから入巣Rしました。 
このとき実は、♂が早くも未練がましく戻って来ており、奥の茂みの隙間から白い目が光っています。(画面の赤丸) 
アナグマ♂の行動をストーカーのようにしつこいと思うか健気と思うかは見る人次第でしょう。
強風が吹くと、トレイルカメラを固定した灌木が左右に大きく振動します。 


シーン3:4/27・午後3:56・気温10℃(@2:34〜) 
約10分後、♂が再び奥から現れ、一旦いつものように右の二次林へ向かいます。 
ちなみに気温のデータは異常値で信用できません。 
暗視動画を撮影中はトレイルカメラ自体が発熱するので、外気によって冷めるまで時間を開けないといけません。 

♂は地面の匂いを嗅ぎながら、ゆっくり手前の巣穴Rに近づきます。 
慎重に巣口Rを覗き込むも、中には入れず、慌てて身を翻して手前に逃走しました。 
巣内の♀に追い払われたのでしょう。 
このとき♂による求愛声も♀による威嚇の鳴き声も聞き取れませんでした。 


シーン4:4/28・午後20:31・気温14℃(@4:15〜) 
6日後の晩に、手前の巣穴Rのすぐ横に♀が座っていました。 
巣口Rを覗き込んだだけで中には入らず、左の方を見ています。 
急にワンワン♪と威嚇の鳴き声を発しながら、左へ突進しました。 
セットの近くまで来ていた♂を追い払ったのでしょう。 
♀はすぐに左から戻って来ると、入巣Rしました。 

今回の♀は左右の目が同じ大きさなので、ヘルパーかもしれません。



※ アナグマの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



ハルザキヤマガラシの花で採餌するクロマルハナバチ創設女王

 

2023年4月下旬・午後15:30頃・晴れ 

堤防路に咲いたハルザキヤマガラシの群落でクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。 
時期的にワーカー♀ではなく創設女王だと思います。 
この組み合わせは初見でした。 

ハルザキヤマガラシの花序に止まると、蜂の体重で花柄がしなります。 
口吻を伸ばして吸蜜する女王蜂の後脚をよく見ると、花粉籠は空荷でした。 

ところで、菜の花の周囲を高速で飛び回っている(群飛?)微小な昆虫は何でしょうか? 
ハイスピード動画で撮れば分かったかもしれませんね。

2023/11/17

小川の丸木橋を渡るホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年4月下旬 

小川に架かる天然の丸木橋を自動センサーカメラで見張っていると、真夜中にホンドテンMartes melampus melampus)が登場しました。 
画面の手前から奥に向かって小川が緩やかに流れています。 


シーン1:4/28・午前0:00 
テンが丸木橋を伝って右岸から左岸へ渡りました。 
前回のイタチよりも体長が大きいので、私にもテンだと分かりました。 



シーン2:4/28・午前0:05 
約4分後に再びテンが右岸から左岸に丸木橋を渡りました。 
別個体だとすれば、♀♂つがいが互いに少し離れて活動しているのでしょうか。 
もしも同一個体なら、小川の少し下流にある別の丸木橋(倒木)を伝って右岸に戻って来た可能性もあり得ます。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。


今泉忠明『イタチとテン』を読んでいたら、丸木橋を渡るテンの習性について書いてありました。
テンを専門にとる猟師は、テンが渓流沿いを徘徊し、倒木などが倒れ掛かってできた自然の丸木橋などを渡る性質があることを知っており、猟師はそうした倒木などをあらかじめ一掃し、新たに一本橋をかけ、テンがそれに慣れて渡るようになった時を見計らってトラバサミやくくり罠を仕掛ける。 (p105より引用)



ランダムに記事を読む

  • マルバハギに訪花吸蜜するイチモンジセセリ16/11/2013 - 0 Comments
  • ノアザミ訪花中のウラギンヒョウモン♂にちょっかいをかけるベニシジミ夏型20/09/2021 - 0 Comments
  • 赤い花粉団子を持ち帰るニホンミツバチ20/03/2011 - 0 Comments
  • キボシアシナガバチ創設女王の鏡像反応実験201/03/2011 - 0 Comments
  • 餌をねだる池の鯉15/12/2017 - 0 Comments