2023/06/10

秋になりスギ林道の溜め糞場にペアで通うホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年11月上旬〜中旬

里山のスギ林道にある溜め糞場sをトレイルカメラで長期監視しているのですが、この地点では晩秋になってようやくホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の♀♂つがいが同時に通って来るようになりました。 
未だしっかりと個体識別できていませんが、それまでは個別に来ていたようです。 
他の地点の溜め糞場では結構頻繁にペアで(2頭同時に)写るのですが、ここではなぜか単独のタヌキばかり写るので気になっていました。


シーン1:11/10・午後22:01 
林道を左から歩いて♀♂ペアで登場。 
寒い冬に備えて丸々と肥えていて、共に「フサ尾」でした。 
溜め糞場sを素通りして、右に立ち去りました。 


シーン2:11/12・午後17:59・ (@0:18〜)日の入り時刻は午後16:33 
2日後の晩に♀♂ペアが同時にやって来ました。 
先頭個体が溜め糞sに左向きに(北向き)跨がり、排便中でした。 
後続の個体はカメラを見上げてから先頭個体をゆっくり追い越し、左に立ち去りました。 
用を足したタヌキがパートナーを追いかけると、林道に積もった落ち葉をカサカサ♪と踏みしめる音が聞こえます。 

今回も共に「フサ尾」でした。 

シーン3:11/14・午後23:51・ (@0:45〜) 
更に2日後の深夜に、1頭のタヌキが林道を右から歩いて登場。 
溜め糞場sの匂いを嗅いだだけで左に歩き去りました。 
監視カメラがその後も動画を撮り続けると、約25秒後に後続個体が右から登場。 
(間の空白時間は退屈なので、5倍速にしてあります。) 
同じく溜め糞場を素通りして、左に立ち去りました。 
2頭とも「フサ尾」でした。 

「垂れ尾」は居なくなってしまった(他所に行った)のか、それとも冬毛に生え変わると「フサ尾」になるのでしょうか? 
顔つきなど他の安定した特徴で個体識別できるようにならないといけません。 
しかし、毎回トレイルカメラでタヌキの顔が正面から写るとは限りません。
残念ながら性別も見分けがつきません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 



シオンの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♀

 

2022年9月下旬・午前9:50頃・晴れ 

民家の庭の花壇に薄紫の菊の花が咲いていました。 
草丈がヒトの身長よりも高く、目測では2mぐらいありそうです。
そこでウラギンヒョウモン♀(Fabriciana adippe)が訪花していました。 
半開きの翅を開閉しながら吸蜜しています。 
頭花が隣接しているため、花蜜が無くなれば、わざわざ飛ばずとも次々に渡り歩くことができます。 

翅が無傷のきれいな個体でした。 
横の線路を列車が轟音を立てて通過してもウラギンヒョウモン♀は逃げず、花蜜に夢中です。 

さて、この菊の名前は何でしょう? 
てっきり外来種や園芸種と思ったのですが、そっち方面には特に疎くて名前を調べるのは苦手です。
最近、雑種強勢(ヘテロシス)という用語を知りました。 
この菊が園芸植物だとして、背丈が異常に高いのはヘテロシス育種で作出したのか?と素人が勝手に想像してみました。 
しかし「背丈の高いAster」でネット検索してみると、どうやらシオン(紫菀)という野草のようです。 
本来は九州から中国地方にかけた西日本にしか分布しないらしいのですが、ここ東北地方でも観賞用に栽培するようになったのでしょう。

2023/06/09

珍しく明るい早朝にオニグルミの堅果を持ち去る野ネズミ

 



2022年11月上旬・午前6:39・気温7℃ (日の出時刻は午前6:08) 

新たに40個のオニグルミ堅果をカラマツの根元の窪みに山盛りにして置きました。 
クルミの給餌は2回目です。 
給餌した当日には野生動物は何も現れませんでした。 
昼間にリスがクルミを見つけてくれることを期待したのですが、なぜか最近はリスが全く現れなくなりました。 

驚いたことに、野ネズミ(ノネズミ)が給餌場のクルミをようやく見つけたのは、翌日の日の出から30分後の明るい早朝でした。 
ここで夜行性の野ネズミを自然光下で撮れたのは初めてです。
新機種のトレイルカメラに切り替えたので、明るい日中はフルカラーで撮影可能になりました。 
モノクロの暗視映像ばかり見ていたので、こんな褐色の毛皮だったのかと、感激しました。
関連記事(12年前の撮影)▶ 杉林の野ネズミ
餌場でオニグルミの堅果を1個選ぶと、口に咥えて左に運び去りました。 
雑木林の斜面に生えた常緑のシシガシラの茂みに飛び込んで姿を消しました。 
実はその辺りに野ネズミの巣穴があることが後に判明します。 
短い映像を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:09〜)

この個体が大胆になって明るい昼間も貯食活動するようになった、という訳ではありません。
野ネズミが昼行性だったのは、これが最初で最後でした。
捕食者に見つかりやすい昼間に出歩くのは危険なので、巣穴に帰って寝ます。


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