2021/07/31

ヤマボウシの樹上でスズメ幼鳥に巣外給餌する親鳥(野鳥)

 

2021年5月下旬・午後15:40頃・晴れ 

郊外の民家の庭に植栽されたヤマボウシに白い花が咲いていて、スズメPasser montanus)が賑やかに鳴く声が聞こえてきました。 
茂みの奥をそっと覗いてみると、成鳥だけでなく幼鳥も居たので、家族群が集まっているようです。 
つまり成鳥は親鳥なのでしょう。 
スズメの幼鳥は嘴が黄色く、頬の黒班が薄いので、見分けるのは簡単です。 
近くの営巣地(例えば民家の軒下など)から巣立ったばかりの幼鳥が庭木の中に隠れているのかな? 

スズメの親鳥がヤマボウシの枝から枝へと飛び移って餌を探しています。 
すると幼鳥が金魚のフンのように親鳥の後を追いかけます。 
どうやら親鳥が何か虫を捕らえたようです。 
それを見た幼鳥が慌てて下の枝(親鳥の横)に飛び降りると、翼を細かく震わせ餌乞い♪しました。 
親鳥から口移しで巣外給餌を受けたようですが、残念ながら枝葉の陰でしっかり見えませんでした。 
その後も幼鳥は親鳥の後をついて回ります。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 暗い茂みの奥の様子がよく見えるように、動画編集時に逆光補正を施しています。 
そのため、ヤマボウシの白い花(総苞片)がやや白飛び気味に見えるのは仕方がありません。 


どこか近くにスズメの巣があるようで、在巣の雛が一斉に餌乞い♪する鳴き声がときどき聞こえます。 
巣立った幼鳥の世話をする親鳥と在巣の雛に給餌する親鳥が分業しているのでしょう。 
もしや、このヤマボウシの樹上にスズメの巣があるのかと思って探したものの、見つかりませんでした。 
おそらく、この家の軒下などにスズメの巣があるのでしょう。 
実はこの全く同じヤマボウシの木で以前、野鳥の巣が作られていました。
▼関連記事(2年前の撮影) ヤマボウシ樹上に見つけたモズ?の古巣(野鳥)
その古巣は撤去されていて、今季はヤマボウシの樹上に鳥の巣はありません。
スズメ幼鳥
スズメ成鳥(親鳥)


2021/07/30

ピンクのルピナスの花で採餌するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】

 

2021年5月下旬・午後17:10頃・晴れ 

原っぱに咲いたノボリフジ(別名ルピナス)の大群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。 
240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。 
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を大量に付けて運んでいます。 
蝶形花を上手にこじ開けて集粉しています。

クロマルハナバチ♀は青いルピナスの花序で採餌することが多く、ピンクの花序での訪花シーンは初見です。 
関連記事(1年前の撮影)▶ 青いルピナスの花で採餌するクロマルハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】

 

マルハナバチはピンクよりも青い花のほうが好みのような印象を受けますが、実際に虫の目にどう写っているのか、紫外線カメラで調べてみたいものです。
 

屋根裏の古巣を内見・掃除するムクドリ♀と軒下の巣口を拡張する♂【ハイスピード動画】(野鳥)

 

2021年5月上中下旬・午前7:10頃・晴れ
前回の記事:▶ 軒下の巣に飛び込むのを見られたくないムクドリ♀♂のホバリング【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥
軒下の巣穴に出入りするムクドリSturnus cineraceus)を記録するために240-fpsのハイスピード動画で長撮りしたら興味深い行動が写っていて、色々なことが分かってきました。 

じっと見ている私に対する警戒を少し解いてくれたのか、ムクドリの♀♂つがいは軒下に開いた穴に再び飛び込むようになりました。 
初めの個体は死角となる左下から飛び上がって穴に入りました。 
続けてもう1羽が右下から飛び上がって入巣しました。 
残念ながらムクドリの性別を外見で見分けられないのですが、その後の行動からおそらく♀、♂の順に入巣したと私は推察しています。 
(これ以降、ペアの個体を♀・♂と書き分けるのはあくまでも便宜的な記号で、実際の解剖学的な性別は逆かもしれません。) 
どちらも嘴に何も咥えていませんでした。 
巣材や獲物を搬入しなかったということは、営巣地候補となる屋根裏の物件を♀♂ペアが内見しているのでしょう。 

しばらくすると、♂と思われる個体が巣口からこっそり顔を出して外の様子を伺っています。(@0:25) 
私を警戒して出巣をためらっているのかな? 
すると驚いたことに、屋根裏の中からムクドリ♂は軒下の白い石膏ボードの縁を小さく黄色い嘴でちぎり取り始めました。(@0:51) 
巣穴に出入りしやすいように巣口を拡張しているようです。 
ギザギザだった縁を滑らかに加工しているのかもしれません。 
あるいは、しつこく巣を見上げている私に対する苛立ちが転移行動になった可能性も考えられます。(八つ当たり) 

♂が屋根裏で動いた拍子に、屋根裏から古い巣材の枯草が1本、落下しました。(@1:12) 
しばらくすると、ムクドリ♂がようやく巣穴から飛び出しました。(@1:30) 
ところが巣口から飛び降りるとすぐにホバリングし、戻ってきました。 
巣口の真下の雨樋パイプに着陸しました。 
雨樋パイプは水平ではなく斜めなので少し立ちにくそうですが、その上に立つと上手いこと巣口の中を覗き込めるのです。 
先に入った♀が屋根裏で長々と内見している間に♂は「早くここに決めてくれないかなー」と思いつつ巣口の下で待っているようです。(巣口をガード?) 

雨樋パイプの上で辺りをキョロキョロ見ていた♂が羽繕いで暇を潰し始めました。(@2:00) 
ときどき嘴を開閉しているのは、鳴いて巣内の♀に呼びかけているのかもしれません。(@2:40) 
無音なのは残念ですが、ハイスピード撮影時に録音できないのはカメラの仕様です。 

♀は屋根裏の掃除をしているようで、巣口からゴミが♂の頭に降り注ぎます。(@2:58) 
ようやく巣から飛び出した♀が 嘴に何かゴミを咥えていました。 (@3:05)
古い巣材やゴミを外に捨てに行ったようです。 

♀を見送って雨樋パイプの上に残った♂は、巣口の石膏ボードの縁を再び嘴で毟り取りました。(@3:20) 
破壊した石膏ボードの白い破片が嘴の先に付着したままなのが気になります。 
普通なら鳥は嘴に付いた異物をすぐに拭い取るはずです。 
なぜ巣口を拡張したゴミの破片をすぐに捨てないで咥えたままなのでしょうか? 
ゴミを巣口の真下に落とすと巣の位置が天敵にバレてしまう、と気を使っているのかもしれません。 
ゴミはなるべく巣から離れたところに捨てに行くのかな? 
次に♂は雨樋パイプからジャンプして巣穴に飛び込みました。(@3:55) 

巣材を搬入した♀(映像公開予定)は造巣に手間取っているのか、なかなか外に出て来ません。 
しばらくすると、屋根裏を内見していたムクドリ♂が巣口の右上角から顔を出しました。(@4:09) 
下界の様子を伺いながら、軒下の石膏ボードの縁を再度嘴でちまちまと千切り取っています。
巣口で破壊工作(拡張作業)していたムクドリ♂が巣内に一旦引っ込みました。 

ようやく♂が巣の外に飛び出したと思いきや、先ほどと同様に出巣直後にホバリングして戻り、雨樋パイプの上に止まり直しました。(@5:41) 
♀が巣作りしている間に、手持ち無沙汰な♂が巣口で暇をつぶしているようです。 
あるいは、せっかく見つけた巣を別のムクドリつがい)に乗っ取られないように見張ってる(守っている)のかもしれません。 

雨樋パイプ上の♂が軒下の巣穴を見上げて鳴いた(♀に呼びかけた@6:10)直後に、♀が巣から飛び出しました。(@6:20) 
続けて♂も雨樋パイプの上から羽ばたかずにストンと飛び降りました。(@6:50) 


※ 動画編集時に逆光補正を施しています。

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