2015年5月中旬
田園地帯※の上空でチョウゲンボウ(Falco tinnunculus)と思われる小型の猛禽類が旋回飛翔とホバリング(停空飛翔)を交互に繰り返していました。
ホバリングから急降下しても着陸せず飛び去りました(狩り失敗)。
羽ばたいて高度を上げると旋回し、再びホバリングから農地に急降下して今度は着陸しました。
しかしまたもや狩りに失敗したようで、飛び立っても足の鉤爪に何も獲物を捕まえていません。
それとも、その場ですぐ食べきれるぐらい小さな獲物(カエルなど)だったのでしょうか?
チョウゲンボウは羽ばたいて高度を上げると旋回し、違う場所でホバリングしました。
地上の獲物を目掛けてアタックする前に何段階かに分けてホバリングの高度を下げていくようです。
狩りに疲れたのか、電線に止まって羽根を休めました。
しかし手前の電柱が邪魔です。
撮りながら一歩横に移動してからデジタルズームを最大に効かせ、確かにチョウゲンボウであることを確認しました。
すぐに電線から飛び去ってしまい、長撮り終了。
※ この辺りは休耕地も多く、水田は田起こしが始まったばかりの段階です。
▼関連記事(同じ地域で2年前に撮影した狩りの成功例)
ホバリングから獲物を狩るチョウゲンボウ(野鳥)
つづく
【追記】
平凡社『日本動物大百科3鳥類I』でチョウゲンボウを参照すると
尾羽に黒い横縞があるのが♀、♂は尾羽が青灰色。ひらひら飛んだり、滑翔や停空飛翔をくりかえして獲物をねらう。(p173より引用)
2015年5月中旬
雑木林の細い山道でニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)を見つけました。
尻尾の先を既に自切している個体でした。
舌をチロチロと素早く出し入れしながら日当たりの良い地面を歩き回ります。
カナヘビの目の前を徘徊性のクモ(コモリグモ?の一種)が歩いて来たので捕食するかと期待したのですが、なぜかカナヘビはこれを見逃しました。(@0:48)
満腹状態だったのか、それともクモは危険だと知っているのでしょうか?
▼関連記事
ハチを捕食するニホンカナヘビ
倒木(丸太)の上に移動すると日向ぼっこ(日光浴)を始めました。
やがて歩きながら顔の側面を倒木に擦り付けるような奇妙な行動をしました。(@2:07〜2:14)
顔(左頬)が痒いのでしょうか?
私が身動きせずに撮影していると、カナヘビは休み休みこちらにどんどん近づいて来ます。
林床の落ち葉の上では完全な保護色になっています。
2015年5月中旬
里山の雑木林でハウチワカエデの赤い花を訪れるマルハナバチがいました。
見上げるアングルで逆光のため毛色の特徴がよく見えないのですが、オオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)でしょうか?
クロマルハナバチ(Bombus ignitus)かもしれません。
モミジの花はこれまで全く眼中になかったのですけど、この組み合わせは新鮮(意外な発見)でした。
マルハナバチが飛び回るかすかな羽音で気づくことができました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。
『日本産マルハナバチ図鑑』が訪花植物としてカエデ類を挙げていたのはオオマルハナバチの女王蜂でした。
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ハウチワカエデ花 |
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ハウチワカエデ葉 |