2023/12/26

スズメの巣を襲って雛を狩り、持ち去るハシボソガラス(野鳥)

 

2023年5月中旬・午後13:30頃・晴れ 

郊外で民家の軒下でハシボソガラスCorvus corone)が何か獲物を啄んでいました。 
近くでスズメPasser montanus)の親鳥が鳴き騒いでいます。 
どうやら、赤いトタン屋根の物置小屋(車庫?)の軒先にあったスズメの巣をカラスが襲い、雛鳥を狩ったようです。 
冒頭のシーンをスロー再生すると、カラスの目の前をスズメがホッピングで逃げて行きます。
おそらく親鳥と思われますが、パニック状態でもありませんし、カラスに反撃して追い払うこともありませんでした。 
スズメが去ると、ハシボソガラスは足で押さえつけていた獲物を嘴で咥え直しました。 
手前に生えたスイバの群落が邪魔で、カラスの口元がよく見えないのが残念です。 
こういうとき撮影アングルを確保しようとして私が下手に動くと鳥は警戒して逃げてしまうので、我慢して撮影を続けます。 
餌食となったスズメの雛は裸ではなく羽毛が生え揃った状態です。 
既に息絶えているようで、暴れたりしません。 

やがてカラスは獲物を咥えて左に飛び去りました。 
車道を渡り、最寄りの2階建ての民家の屋根に止まり直しました。 
撮影中は気づかなかったのですが、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、計3羽のスズメがカラスを追いかけていました。 
しかし屋根の上でもカラスを遠巻きにするだけで、スズメには為す術がありません。 
カラスを追い払うモビング行動(擬攻撃)には発展しませんでした。 

ハシボソガラスは獲物を屋根の上に一旦置いてから咥え直すと、少し歩いて屋根の縁へ移動しました。 
スズメの雛の頭が嘴から垂れ下がってブラブラしています。 
狩りの直後に獲物を断頭したり翅を毟ったりしないのが少し意外でした。 (近くで見ている私を気にしているのかな?) 
そのままカラスはどこかへ飛び去りました。 
獲物を喉袋には入れず、嘴で咥えたまま運んで行きます。 
行き先を見失いましたが、おそらく自分の巣に持ち帰り、腹を空かせた雛たちに給餌するのでしょう。 


※ 1/5倍速のスローモーションに加工したついでに、1.5倍に拡大しました。

 

2023/12/25

二次林にあるニホンアナグマの営巣地@5月中旬

 



2023年5月中旬・午後 

トレイルカメラの電池を交換するために、ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の営巣地(セット)にやって来ました。 
繁殖期なので子育て中の♀を刺激しないように、なるべく訪問頻度を下げています。 
セットの広場には足を踏み込れないようにしています。 

動画を撮りながら巣口Rの近くに忍び寄ると、実際には2つ以上の穴が横に並んでいました。 
巣口Lの近くにも回り込んでズームインしてみました。 
アナグマが巣口から顔を出して警戒することはありませんでした。 

アナグマ関連の本を読むと、巣穴の近くに溜め糞場を作るのだそうです。 
 アナグマも「ためフン」をする。そうはいっても、タヌキのもののように、家族が何日もかけて積み上げたものではなく、規模は小さい。
 それはふつうに「トイレ」といっていいほどで、巣穴の近くの、ざっくりと斜面をひとかきしたような穴の中に3〜5本してある。

セットの横を探すと、灌木の根元を数カ所、浅く掘っていました。 
アナグマのトイレ(溜め糞場)にしては、糞が全く残っていません。 
餌となるミミズを捕食するために掘った穴ではないかと思います。 
あるいは新しい巣穴を掘ろうとして、木の根っこなどに阻まれてしまったのかもしれません。 

木漏れ日が小さいので、林冠は木の葉でほとんど塞がれていることが分かります。 
実際にカメラを上に向けて林冠の様子を撮ればよかったですね。
晴れた午後でも林床はほぼ日陰になっています。 
巣穴の周囲にはマルバゴマギの細くてねじくれた灌木がヒョロヒョロと生えています。
その生育が悪いのは冬の雪圧のせいだと思っていたのですが、夏も日当たりが悪くてあまり光合成できないと分かってきました。
地中にアナグマの巣穴がありますから、根っこが常に痛めつけられている悪影響もありそうです。
台風の大風や落雷など何らかの理由で近くの大木が倒れて林冠ギャップができれば、日当たりが良くなり、生育が良くなるはずです。



キバナイカリソウの花で採餌するハキリバチの一種♀

 

2023年5月上旬・午後13:35頃・晴れ 

春の里山の山腹をつづら折れで登る山道に沿って咲いたキバナイカリソウの群落でハキリバチの1種♀が訪花していました。 
花から花へと忙しなく飛び回るので、撮影に苦労しました。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:25〜) 
キバナイカリソウの蜜腺は距の奥にあるらしいので、盗蜜行動するかと期待したのですが、距を食い破って穿孔盗蜜しないで正当訪花を繰り返して吸蜜していました。 
口吻を伸ばせば蜜腺まで届くようです。 
腹面のスコパに橙色の花粉を付けています。 
空中でホバリング(停空飛翔)しながら身繕いして、体毛に付着した花粉をスコパに移していました。





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