2023/01/30

マルバハギの花蜜を吸うツバメシジミ♂

 

2022年9月上旬・午後15:40頃・くもり 

山道の横に咲いたマルバハギツバメシジミ♂(Everes argiades hellotia)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
翅を半開きにして吸蜜しています。 
吸蜜中も後翅を交互に動かし、尾状突起を触角のように動かしています。 
本種はマメ科植物が食草なので、交尾相手の♀を待ち伏せしているのかな? 
前翅の外縁が破損した個体でした。 

すぐに飛び去ってしまったので、飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2023/01/29

ヒトの立ち小便跡の匂いを嗅ぎスクワットマーキングするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月上旬・午後23:22・雨・気温22℃ 

里山のスギ林道にある溜め糞場sを監視カメラで見張っていると、雨夜にニホンアナグマMeles anakuma)が右から登場しました。 
スギ大木(胸高直径60.5cm)の根元の匂いを嗅ぎながら後足で立ち上がり、少し高い位置の匂いを嗅いでいます。 
実は5日前に通りかかったヒト(匿名希望の誰かさん♂)がそこで立ち小便をしたので、アナグマは知らない匂いに興味を持ったのでしょう。 
尿で匂い付けした位置がアナグマにとっては高いので、おそろしく巨大な謎の動物が縄張り内の溜め糞場でマーキングしたと思ったことでしょう。 
しかし特に恐ろしがる素振りはありません。 
スギの木の下でさっと腰をかがめただけでした。 
肛門腺や臭腺を下草に擦り付けるスクワットマーキングだと思うのですが、もしかすると少量の尿を排泄して匂い付けしたのかもしれません。 
アナグマがスギ木立に逆立ちしながら排尿して、ヒト♂の立ち小便跡よりも少しでも高い位置におしっこを引っかけて縄張りをアピールするかと期待したのですが、私の予想は外れました。 

この個体は顔にうっすらと黒い縦縞が見えます。 
今回は溜め糞場で排便せずに、左へ立ち去りました。



ヌスビトハギの葉をハキリバチ♀が大量にくり抜いた跡【フィールドサイン】

 

2022年9月上旬・午後12:00頃・くもり 

里山の林道上に点々と生えたヌスビトハギがピンクの蝶形花を咲かせています。 
植物名が分からずにずっと気になっていたのですが、花後に特徴的な節果ができていたことから、ヌスビトハギと思い出しました。 
ヌスビトハギの節果は俗称「ひっつき虫」の一つで、通りすがりにヒトの衣服に張り付きます。 

マメ科に特有の羽状複葉(三出複葉)の小葉に丸くくり抜かれた痕跡が集中的に残されていました。 
これほどきれいな曲線でくり抜くのは幼虫(イモムシ類)の食痕ではなく、ハキリバチ科の仲間♀が巣材として葉片を集めた痕跡です。 
ハキリバチの種類によって営巣場所は違いますが、地面に巣穴を掘ったり樹洞や枝の虫食い穴を再利用したりします。
♀はその穴に葉片を詰め込んで育房を区切る巣材とするのです。 
ヌスビトハギ1個体(同じ株)の上から下まで多くの葉が卵型に切り抜かれていました。 
緑の葉の切り口が茶色く変色しているのは、切り抜かれてから日数が経った古い痕跡です。 

ハキリバチ♀が巣材集めに通って来るかと思い、その場でしばらく待機したのですが、残念ながら待ちぼうけに終わりました。 
お気に入りのヌスビトハギから同一個体が繰り返し巣材集めしているのか、それとも複数個体♀が集団で採取しているのか、知りたいところです。 
私の知る限り、ハキリバチ科に社会性の生活を営む種類はいないはずです。(単独性)

ところで、山中に営巣するハキリバチの蜜源・花粉源となる植物は何なのか、気になります。
山中で蜜枯れシーズンの真夏に咲く花は多くありません。
ヌスビトハギの花だけではとても足りないはずです。 

この林道は人通りが少なく、ほぼ廃道状態です。 
下草が生い茂る獣道となっています。 
山道をさらに進むと、別の地点でも「ハキリバチ♀のしわざ」を見つけました。 

つづく→オオバクロモジとタニウツギの葉をハキリバチ♀が大量にくり抜いた跡【フィールドサイン】
これは少し離れた地点で別の株から採取したヌスビトハギ節果と蝶形花

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