2022/09/01

ハルジオンの花蜜や花粉を舐めるナミハナアブ♀

 

2022年6月中旬・午後16:55頃・晴れ 

田園地帯の農道沿いに咲いたハルジオンの群落でナミハナアブ♀(Eristalis tenax)が訪花していました。 
この組み合わせは意外にも初見です。 
口吻を伸ばして花粉や蜜を舐めています。 

風揺れと逆光に悩まされる撮影になりました。 
風揺れを抑えるために、後半は左手でハルジオンの茎を掴みながら通常マクロモードで接写してみました。 
やや強い風が吹いているせいか、ナミハナアブ♀は飛んで逃げませんでした。

2022/08/31

夜の河畔林で活動する野ネズミを高低2アングルから撮影してみる【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 夜の河畔林でクルミの実を運ぶ野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年6月下旬〜7月上旬 

野ネズミ(ノネズミ)たちの夜の活動をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で調べています。 
河畔林の地面に残されたタヌキの溜め糞場rvを見下ろすように狙う従来のハイアングルのカメラに追加して、ローアングルで狙うトレイルカメラを新たに設置してみました。 
理想的には同じ被写体を別角度から同時に記録したかったのですが、現実にはなかなか上手くいきません。 
ローアングルで監視するとカバーする画角が狭くなり、野ネズミがなかなか写りません。 
逆に画角の広いハイアングルの映像では被写体までやや遠く、素人には小さな野ネズミの種類も見分けられません。 
夏は林床の下草が生い茂るため、ハイアングルでは地面をうろつく野ネズミの姿がほとんど見えなくなってしまいます。 
2台同時に使用することで、互いに補い合うことができると考えました。 
カメラに内蔵された時計の時刻を秒単位で正確に合わせておくことが大切です。 
夜の林床で餌を探し回る野ネズミを間近に撮れた暗視映像をまとめてみました。(ハイライト集) 

シーン1:6/22・午後21:44 (ローアングル@0:00〜) 
林床に転がっている落枝の上を野ネズミが伝い歩きしかけたものの、奥の草むらに移動しました。 
トレイルカメラの赤外線を反射して白く光る野ネズミの目だけが草葉の陰をチラチラと点滅しながら右往左往しています。

ローアングルでニセアカシアの根元を狙ったのは、それまでのハイアングルでの撮影で、この木の根元付近に野ネズミの巣穴があるのではないか?と予想したからです。
しかし実際にローアングルで長期間監視してみても、野ネズミの巣穴は無さそうです。


シーン2:6/22・午後21:50 (ローアングル@1:09〜) 
先程の個体が数分後に戻ってきたのでしょうか?(別個体かも) 
林床の落枝を渡って手前まで来てくれました。 
この落枝の上を野ネズミが頻繁に行き来することが分かっていたので、ローアングルで設置したカメラで野ネズミを狙い通り間近から撮ることができました! 
これはアカネズミApodemus speciosus)ですかね? 
(もし間違っていたらご指摘願います。ヒメネズミ?) 
落枝の太さを採寸すること。 


シーン3:6/24・午後19:35(ローアングル@1:26〜) 
いつもの落枝を伝って右から左へ駆け抜けました。 
地面に降りると、奥の草むらをチョロチョロと徘徊したり、たまにピョンと跳んだりしています。 


シーン4:6/30・午後23:34 (ハイアングル@1:47〜) 
ハイアングルのカメラで撮れた映像です。 
対面にあるニセアカシアの幹の低い位置に固定されたローアングルのカメラが既に起動しており、赤外線LEDが煌々と点灯しています。 
このとき林床は2台のカメラの赤外線LEDで同時に照らされており、かなり明るくなっています。 
野ネズミの目に赤外線は見えないとされており、全く警戒せずに活動しています。 
溜め糞場の周囲に自生するノイバラ低木の茂みに出入りしています。 
ハイアングルの監視映像では、伸びた雑草の下に野ネズミがほとんど隠れてしまいます。 
撮影のために下草をきれいさっぱり刈り取ってしまって良いものかどうか、悩んでいます。 
下草で遮蔽されていることで野ネズミも安心して活動できるのかもしれません。
林床に下草が無くて地面が露出した状態では、例えば夜行性のフクロウに捕食されてしまうリスクが高まる気がします。


シーン5:6/30・午後23:34 (ローアングル@2:12〜) 
同じ被写体が同時刻にローアングルのカメラに記録された映像です。 
ニセアカシアの根際を右から左へチョロチョロと駆け抜け、折り返すように落枝の上を右へ伝い歩きしました。 


シーン6:7/5・午前00:56 (ローアングル@2:23〜) 
林床に転がっている落枝の上を伝って右へ移動。 


シーン7:7/5・午前00:56 (ハイアングル@2:30〜) 
直後に撮れたハイアングルの監視映像です。 
対面に見えるローアングルのカメラは野ネズミの録画を終了した後のようで、赤外線LEDは消灯しています。 
野ネズミは林床の溜め糞場を横切りましたが、溜め糞そのものに興味はなさそうです。 
そもそも最近ではタヌキがこの溜め糞場rvになぜか全く来なくなったので、新鮮な糞は残されていません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


 

 ↑【おまけの動画】 
実は冒頭で公開した動画は、記録の一部を抜粋したハイライト集です。 
ローアングルで監視すると、画面奥の草葉の陰で野ネズミの白く光る目がチラチラと移動する様子が写っているだけの動画がほとんどでした。 
そんな暗視映像を長々と見せても多くの人には退屈でしょうから、全記録はブログ限定で公開しておきます。 
ほぼ毎晩のように野ネズミが出没しました。

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シロツメクサの花で採餌するトラマルハナバチ♀

 

2022年6月中旬・午前11:50頃・晴れ 

河川敷に咲いたシロツメクサの群落でトラマルハナバチBombus diversus diversus)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。 
ありふれた普通種同士の組み合わせなのに、意外にも初見でした。 
かなり小型の個体なので、おそらく創設女王が育て上げた第1世代の娘なのでしょう。 

正当訪花を繰り返し、長い口吻を伸ばして吸蜜しています。
蜂の後脚を見ると、花粉籠に茶色い(薄い橙色)花粉団子を満載しています。 
隣接する頭花には飛ばずに歩いて移動することもあります。(省エネ採餌)

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