2021/09/10

公園の池畔や芝生で雛のため虫を捕食するハクセキレイ♂(野鳥)

 

2021年6月下旬・午後18:30頃・くもり 

公園の池で夕方にハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が虫捕りしていました。 
梅雨時だというのに池はほとんど干上がっている状態で、浅い水溜まり程度しか水量がありません。 
ハクセキレイ♂は岸辺の浅い泥の上を駆け回り、何か小さな虫を次々と啄んでいます。 
獲物をすぐに食べずに嘴に溜めているので、雛または幼鳥に給餌するために獲物をせっせと集めているのだと判明しました。
関連記事(1年前の撮影)▶ 水たまりでミギワバエを捕食するハクセキレイ♀とホオジロ♂(野鳥)
池から少し飛ぶと、丸太を切ったベンチに一旦飛び乗りました。 
そこから帰巣するかと思いきや、未だ餌が充分に捕れていなかったようです。 
少し離れた芝生エリアに移動すると、虫捕りを続けています。 

残念ながら、今年も繁殖期にハクセキレイの巣を発見できませんでした。

 

2021/09/09

ハキリバチ♀がホバリングしながら空中で脱糞【ハイスピード動画】

 

2021年6月下旬・午後16:35頃・くもり
前回の記事:▶ ヒメキンギョソウの花で採餌するハキリバチの一種♀【HD動画&ハイスピード動画】
リナリア・ブルガリスに訪花するハキリバチの一種♀を240-fpsのハイスピード動画で撮っていたら、脱糞シーンがたまたま撮れていました。 
ほんの一瞬の排泄行動を狙って撮れるものではないので、嬉しい収穫でした。 
ハキリバチの排便シーンは初見です。 

吸蜜・集粉を済ませてヒメキンギョソウの花筒から飛び立つと、次の花に向かう前にホバリングしながら身繕いして体に付着した花粉を腹部下面のスコパに移します。 
やがて身繕いの合間に停飛しながら白っぽい少量の液状便を勢いよく後方に噴射しました。 
脱糞というよりも「おしっこ」(排尿)と呼ぶべきでしょうか? 
まずは1/40倍速のスローモーションでご覧ください。 
続いて1/8倍速のスローモーションでリプレイ。 


スギ樹冠で鳴き続ける♪ノスリ(野鳥)

 

2021年6月下旬・午前後17:24〜17:48・くもり
前回の記事:▶ 対人威嚇の波状飛翔ディスプレイを繰り返しながら鳴くノスリ(野鳥)

私が山麓の小径を進むと、スギ(杉)高木の梢に止まった ノスリButeo japonicus)が眼光鋭く周囲を見回しながら、ピーエ、ピーエ♪と甲高い声でひたすら鳴き続けていました。 
嘴を開閉する動きと鳴き声が同期していますから(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。 
順光のアングルで撮ると、夕方の西日を浴びつつ嘴を大きく開けて鳴く際にノスリの口内は赤いことが分かりました。 

この辺りに生息するノスリと私は互いに顔馴染みなのですが、個体識別できていません。 
つい先程までディスプレイ飛翔していたのと同一個体か別個体(つがいのパートナー)か知りたいところです。 
もう私の頭上でディスプレイ飛翔しなくなったので、同一個体ではないかと思うのですけど、定かではありません。 

ノスリのしつこい鳴き声を聞きつけたのか、カラスの家族群が鳴きながら飛来し周囲を飛び回るようになりました。 
しかし樹上のノスリに対してカラスがモビング(擬攻撃)を仕掛けることはありませんでした。(映像公開予定?) 
ノスリもスギの樹冠に平然と居座り、鳴き続けています。 

林冠ギャップから狙ってズームして撮りましたが、視力の良いノスリから私の姿は丸見えのはずです。 
私が用水路沿いの道を引き返しても、スギ樹上のノスリは追いかけて来ず、止まり木で鳴く頻度が下がりました。 (ディスプレイ飛翔を再開せず) 
私がしつこく引き返して止まり木のノスリにカメラを向ける度に再びピーエ、ピーエ♪と鳴き始めます。 
かんたんな実験ですが、これで私に対する警戒声を発していたという確信を得ました。 
営巣木が近くにあるはずです。 
それ以上は繁殖期の親鳥を刺激したくないので、現場を離れて下山しました。 
来季の観察に備えて営巣木の位置をなんとか突き止めたいものです。 

以前も現場近くのスギ樹冠で鳴く猛禽を観察しています。
関連記事(5年前の撮影)▶ スギの樹冠で鳴く♪サシバ?(野鳥)
当時はサシバかと思ったのですが、どうやらノスリだったようです。 
里山の樹上にノスリの♀♂ペアが代々営巣しているのでしょう。 



ノスリの対人警戒声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルに書き出し、鳴いている部分(なるべくノイズが少ない部分)を適当に切り出してスペクトログラムを描いてみました。



ピーエ♪と尻下がりで鳴く度に「へ」の字の形で記録されています。
鳴き声の倍音構造が、への字の縦の重なりとしてはっきりと描かれていました。

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