2021/02/22

トウモロコシ畑で落ち穂を食べるハシボソガラス(野鳥)

 

2020年10月下旬・午後16:30頃・くもり 

刈り取り後のトウモロコシ畑で1羽のハシボソガラスCorvus corone)が落ち穂拾いをしていました。 
刈り取ったトウモロコシの茎や葉を嘴でめくって調べ、実を包む皮を剥き、長いヒゲを取り除いてから、黄色い穀粒を美味しそうに啄んでいます。 

▼関連記事(3ヶ月前の撮影)


最後は歩いて隣のブロッコリー畑に移動しました。 
満足したのか、それとも私がずっと撮り続けるので決まずくなったのかもしれません。 
カラスが立ち去ってから私はトウモロコシ畑に近づき、カラスの食べ残しを動画に記録しました。 
飼料用のトウモロコシかもしれないので、ヒトの食用に栽培した品種かどうかも私には分かりません。 

※ かなり薄暗い夕暮れ時に撮影したので、画質が粗いです。 


2日後にも同様の採食シーンを観察できました。

 

羽化後に蛹便を排泄するアカタテハ

 

アカタテハの飼育記録#5

▼前回の記事 
アカタテハの羽化a【10倍速映像】
2020年10月下旬・午後13:00頃 

羽化直後の翅伸展が完了したアカタテハVanessa indica)aは、翅を閉じて抜け殻(羽化殻)にぶら下がったままじっとしています。 
次は余分な体液を排泄するはずです。 
ところが私の不注意でカメラの三脚を軽く蹴飛ばしてしまい、アカタテハaが1回目に羽化液(蛹便)を排泄した瞬間を撮り損ねてしまいました。 
予め床に敷いておいた白紙に赤い羽化液の雫が血痕のように垂れています。 
気を取り直して画角を戻し動画に撮り続けると、2回目の排泄シーンを記録することができました。 
ヒクヒクしていた腹端(肛門)から深紅の液状便(羽化液)をポタポタと勢い良く5滴排出しました。 
腹部全体を収縮させて排泄しています。 
その後はもう蛹便を出しませんでした。

ちなみに、「まるで血痕のようだ」と書きましたが、昆虫の血液にはヘモグロビンが含まれていないので赤くありません。

つづく→#6:

2021/02/21

チョウセンカマキリ♀緑色型の一時捕獲

 

2020年10月中旬・午後13:10頃・くもり
▼前回の記事 
オカワカメの花で獲物を待ち伏せするチョウセンカマキリ♀緑色型
アカザカズラ(別名オカワカメ)の花に居たチョウセンカマキリ♀(Tenodera angustipennis)を手掴みで生け捕りにして、識別点を確認しました。 
胸部の前脚のつけ根の間に橙色斑があるのがチョウセンカマキリの特徴です。 
ここが赤いチョウセンカマキリを長年探し続けているのですけど、どうやら私のフィールドには生息していないようです。(絶滅した?) 
この辺りで出会うのはオオカマキリとコカマキリばかりです。
後翅の色で見分ける方法もあるのですが、片手でカメラを持って動画撮影しながらだとカマキリの後翅を広げられないので今回はやれませんでした。 
 元居たオカワカメの花に戻してやると、すぐに登って行きました。



 
長年この見分け方をしていたのですが、うろ覚えだったのでネット情報を見直すと、自信が無くなってきました。
胸がオレンジ色の個体はチョウセンカマキリと書いてあるサイトも多く、だとするとこの個体はオオカマキリ♀ではなくチョウセンカマキリ♀になります。
やはり横着せずに後翅も確認すべきでしたね…。
後で訂正するかもしれません。
過去の記事でも誤同定してたかも…?

【追記】
「生きペディア」というサイトの解説記事「チョウセンカマキリとオオカマキリ、見分けや違いは何?!」を読んで初めて知ったのですが、顔に走る緑色の縦条でも見分けられるのだそうです。
オカマキリもチョウセンカマキリも前頂部に3本の緑の帯があり、頭楯部から上唇部にかけて2本の線になって繋がっています。

この前頂部から頭楯部への左右の2本の帯はチョウセンカマキリの方が上唇部から先端に行くにつれ、狭くなってゆきます。

そして頭頂部の3本の濃い緑の帯もオオカマキリは細く、チョウセンカマキリは太い帯です。そして上唇部の濃い緑の帯の色の薄い部分はチョウセンカマキリが狭まって見えます。

今回私が出会った個体の顔写真を見ると、緑の縦帯が3本あったことから、やはりチョウセンカマキリと判明しました。


平凡社『日本動物大百科8昆虫I』を紐解くと、
 両者(オオカマキリとチョウセンカマキリ:しぐま註)は形態や行動が似ているにもかかわらず、オオカマキリが、山ぎわや林縁のクズ、ススキ、セイタカアワダチソウ、ササ類などが混生する草地に多いのに対して、チョウセンカマキリは、水田やその休耕地および開けた草原に多く、両種はある程度すみわけている。ただし、林縁などのオオカマキリの優占地でも、チョウセンカマキリが少しは生息していることが多いのに対して、水田周辺の環境では、オオカマキリがまったく見られないことがある。(p95〜96より引用)
今回の撮影現場は平地の新興住宅地で、すぐ裏には水田や休耕田が広がっていました。
したがって、いかにもチョウセンカマキリの生息地に相応しい環境です。
恥ずかしながらこの年齢になってようやく近縁2種の見分け方をマスターしたので、馴染みのなかったチョウセンカマキリを改めて飼育してみるつもりです。





 

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