2019年5月中旬
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春の川面で採食する冬鳥コガモ♀♂の群れ(野鳥)
用水路が川に合流する地点に8日ぶりに行ってみると、冬鳥コガモ♀♂(Anas crecca)の群れは♀♂1ペアしか居なくなっていました。
群れの大半は北へ渡去したのでしょう。
此岸の草陰に潜んでいた♀♂ペアは、私に気づくと警戒し、対岸へと川を渡り始めました。
♂が先導し、♀も後について行きます。
対岸に辿り着くと、♂は岸から張り出した柳の枝の下へ隠れました。
一方、♀はニセアカシアの太い根に上陸すると羽繕い。
すぐにまた岸に沿って上流へ遊泳し、柳の枝の下へ隠れました。
毎日チェックしていた訳ではありませんが、この日が冬鳥のコガモの終見日でした。
(同じ川のもう一箇所別な流域でもコガモを見かけなくなりました。)
どうやら当地で繁殖する番は居ないようです。
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コガモ♂(野鳥)@川面横断 |
2019年5月中旬
▼前回の記事
交尾中のナガメ♀♂がノダイコンの群落を徘徊移動
河畔林の小路に生えたノダイコン(大根の内陸性自生種)の葉で交尾中のナガメ♀♂(Eurydema rugosa)が居ました。
私はナガメの性別の見分け方を知らないのですけど、やや大型の個体がおそらく♀なのでしょう。
互いに逆向きになって交尾器を結合するのですが、腹端を高々と持ち上げ、結合部をグリグリと動かしています。
どうやら長時間しつこく交尾を続ける♂に嫌気が差した♀が連結を外そうとしているようです。
♀が主導権を握り、結合したまま♂を引きずるように徘徊移動しています。
やがて、交尾したまま♀が腹端から黄色っぽい液体をポタポタと2滴排泄しました。(@2:03)
♀交尾器と肛門(排泄孔)が別であることが、これで分かります。
しつこい♂に対する嫌がらせとして♀が強烈な悪臭の液体を分泌したのかもしれませんが、現場では特に何も私の鼻には匂いませんでした。
交尾中に連結部をグリグリと動かす行動のもう一つ別な解釈として、交尾したばかりのカップルで前に交尾した♂(元カレ)の精子を♂(今カレ)がペニスで掻き出そうとしているのかもしれません。(精子競争)
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ナガメ♀♂@ノダイコン葉+交尾+拒絶 |
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ナガメ♀♂@ノダイコン葉+交尾+拒絶 |