2012/10/22

ウメエダシャク(蛾)@羊歯



2012年7月下旬

羊歯の葉でウメエダシャクCystidia couaggaria couaggaria
という蛾が休んでいました。
翅を開閉しています。少し飛んで見やすい場所に移動してくれました。
今度は翅を広げて葉上で静止。
羊歯は本種の食草ではないので、ただの休憩でしょう。



2012/10/21

ジガバチの交尾拒否?



2012年7月下旬

ジガバチの一種(※ヤマジガバチ/サトジガバチ/ミカドジガバチ)のペアが山道の休憩所(東屋)の床でもつれ合った後に飛び上がり、近くの木の葉に止まりました。


※ 後日、同じフィールドで捕獲した♀♂はヤマジガバチと写真鑑定して頂きました。
樹種はたぶん山桜だと思います。
風で激しく揺れる木の葉で交尾しています。
(映像はここから。)
どうも交尾器がうまく結合できない様子。

腹部の側面を擦り合うのは結合前の前戯行動なのだろうか?
♀は腹端を上げています。

正面からのアングルに変えても、上にマウントした♂の頭楯が白いかどうか死角でよく見えません。
(動画と同時に撮った写真に辛うじて写っていました。)
♀は腹端を下げています。
どのような体位を取るのが♀の受け入れ体勢なのだろうか?
ところが急に♀が落ち着かなくなり、うろうろし始めると♂がマウント解除し飛び去りました。
交尾中のジガバチが別れるまで見届けたのはこれが初めて。
交尾は失敗したようです。
♀による交尾拒否かな?

新刊の『狩蜂生態図鑑』p24によると、

サトジガバチの産卵に必要な交尾は1回だけで、一度交尾の済んだ♀にとって飛びかかってくる♂は邪魔なようで、中脚を上に伸ばして♂を防いでいる。

確かに今回の映像を見直すと、♀が暴れ始めたときに中脚を高く上げていた…気がします。
風の無い条件で撮りたかったなぁ…。

交尾器ががっちり連結したジガバチの♀♂ペアを見てみたいものです。




ウスモンオトシブミの飛び立ちハイスピード動画



2012年7月下旬

ウワミズザクラの葉に止まっていたウスモンオトシブミApoderus balteatus)が飛び立つ様子をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
葉縁で方向転換してからようやく離陸してくれました。
一回の飛翔で見失ってしまい、Take2は無し。

『オトシブミハンドブック』p39によると、本種は雌雄で形態差はほとんどないらしい。
ウワミズザクラはホストのリストには含まれないので、もし♀だとしても休憩でたまたま止まっていただけなのでしょう。
♀が揺籃を作る様子をいつか観察してみたいものです。

飛び去る前にウロウロする様子はこちら↓(HD動画)。
いまにも飛びそうな雰囲気です。





ランダムに記事を読む

  • 草の根元に潜り込もうとするシロテンハナムグリの謎28/03/2023 - 0 Comments
  • キアシナガバチ:巣内の権力闘争10/02/2011 - 0 Comments
  • ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ05/10/2024 - 0 Comments
  • 早朝に営巣地の林内で排便するニホンアナグマのヘルパー♂【トレイルカメラ】02/01/2024 - 0 Comments
  • ハシボソガラスが柿の枝に潜む虫を採食?(野鳥)18/06/2017 - 0 Comments