2013/04/26

フクジュソウに訪花するニホンミツバチ♀【ハイスピード動画&HD動画】



2013年4月上旬

ようやく雪の消えた田んぼの近くでフクジュソウの群落が黄色い花を咲かせていました。
ミツバチのワーカー(働き蜂)が飛び回って訪花する様子を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
花から飛び立っても、ホバリングしつつ花を中心に扇状に飛び回ってから同じ花に何度も戻ることがありました。
花の場所を記憶しようとする定位飛行でしょうか。
スローモーションで見ると、ミツバチはホバリングしつつ空中で両足を擦り合わせています。
飛び去る影も美しく撮れました。



通常のHD動画(高画質)でも撮ってみました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を少し付けているので、吸蜜だけでなく
集粉も行なっているようです。

現場では腹部上節が茶色でセイヨウミツバチっぽく見えたのですが、個人的にこの見分け方はいつも自信がありません。
念のために一匹採集して後翅の翅脈を確認してみるとニホンミツバチApis cerana japonica)と確定しました。

(セイヨウミツバチとニホンミツバチの両方が訪花していた可能性も残りますが…。)


スプリング・エフェメラルの一つであるフクジュソウの花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引しているらしい。(wikipediaより)
温度計で実際に測ってみたり、サーモグラフィーの動画を撮ってみたりするのも面白そうですね。


【参考】
工藤岳『パラボラアンテナで熱を集める植物:太陽を追いかけるフクジュソウの花』 (『花の自然史:美しさの進化学』第15章p216-226)
フクジュソウは花蜜を生産しないので、昆虫にとっての直接的報酬は花粉だけである。(中略)フクジュソウは花粉を提供するだけではなく、熱を報酬として与えることにより花粉媒介を行なっているのである。(p221-222より引用)






左翅脈


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