2018/11/24

コガタスズメバチの巣の下に不規則網を張るオオヒメグモ♂(蜘蛛)



コガタスズメバチ初期巣の定点観察2018年#2



▼前回の記事
コガタスズメバチ創設女王が軒下の初期巣に帰巣

2018年6月下旬

前回の動画から22日後。
外被の巣口に長い首が依然として残っているので、未だコガタスズメバチVespa analis insularis)ワーカー♀が羽化する前の初期巣の段階と分かります。
このところ創設女王の出入りを全く見かけなくなり、安否が心配です。

コガタスズメバチの巣の下にクモの巣(不規則網)が張り巡らされていて、オオヒメグモ♂(Parasteatoda tepidariorum)らしきクモが動き回っていました。
黒い触肢が目立つので、♂だと思います。
不規則網に糸を追加して造網中のようです。

スズメバチの巣の真下から見上げるアングルで撮影したので、遠近感が分かりにくくなっています。
つまり、コガタスズメバチの初期巣とオオヒメグモの不規則網がそれぞれ建物のどのぐらいの高さにあるのか、この映像ではよく分かりません。
高さの位置関係が分かるように横からも撮るべきでしたね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:不規則網にかかったコガタスズメバチの創設女王を捕食するオオヒメグモ♀(蜘蛛)


オオヒメグモ?(蜘蛛)@不規則網:軒下コガタスズメバチ初期巣下
コガタスズメバチ初期巣下@軒下角

ドバトの求愛行動(野鳥)



2018年8月中旬・午後15:02〜15:06

公園に集まるカワラバト(=ドバト;Columba livia)の群れの中に、ナンパ(求愛)している♂が居ました。
地上で餌を啄んでいる♀を♂が必死で追い回しています。
なんとか♀の前に回り込むと、精一杯膨らませた鳩胸を見せつけます。
一緒に見ている観客のお姉さんの解説が的を射ていますね。
このペアの体格は一見すると♂>♀ですが、♂が体を膨らませているからそう見えるだけなのかな?

ようやく♀が興味を示してくれると♂は立ち止まり、首を曲げて自分で羽繕いを始めました。
これも首元の美しい羽毛を♀に誇示しているのでしょう。
羽毛を逆立てたり身震いしたりもして、デートの前に身だしなみを整えています。

♀は♂を意識しつつも地上採食を続けています。
砂利道を離れて木の下に来ると、遂に♀が♂の前で静止しました。
♀の方から♂に歩み寄り、キスをせがみました。
熱烈なキスが始まりました(ビリング)。
互いに嘴を噛み合いながら首を上下に動かし、全身を震わせています。
一旦離れると♀が食後のように嘴を動かしていることから、おそらく求愛のキスは♂から口移しでピジョンミルクを求愛給餌してもらっているのでしょう。

平凡社『日本動物大百科4鳥類II』によれば、

ヒナの食物であるピジョンミルクは、哺乳類とは異なり雌雄ともに分泌し、♂もヒナへの給餌を行なう。(p23より引用)

その間、♂は羽繕いで美しい羽毛を♀に誇示します。
再び♀の方からキスをせがみ、♀が♂の首に嘴でちょっと触れたように見えました。(♀が焦っただけ? 対他羽繕い?)
♂が嘴を開くとその中に♀が嘴を突っ込みました。

せっかく熱いキスを交わして♀♂ペアが盛り上がっているのに、別のライバル♂が2羽も乱入し、自らの首を誇示する求愛行動を始めました。
♀は♂の品定めをするでしょうか?
初めの♂はさり気なく♀をガードし、ライバル♂を追い払いました。
♀を巡り♂同士で激しい喧嘩にならなかったのが意外でした。

恋敵♂が居なくなった後で、♂は求愛(首の誇示)からやり直し
かなり紳士的で慎重な振る舞いですけど、なかなか交尾しないので、見ている私は焦れったくなります。
ところが通行人の誰かがドバトの群れを驚かせてしまったようで、鳩は一斉に飛び立ちました。
交尾まで見届けられず、残念無念。
それでもドバトの求愛を間近でじっくり観察できたのは収穫でした。

▼関連記事
ドバト♀♂の求愛・交尾(野鳥)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス

2018/11/23

山道で採土するヒメクモバチ♀



2018年7月下旬

里山で砂利の敷かれた山道を登っていると、黒い小さな蜂が大顎で採土していました。
ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)またはその近縁種だと思います。
クモを狩って泥巣に貯食する習性を持つ狩蜂です。
重機が砂利道を引っ掻いたような(あるいは車が坂道でスリップした?)土がツルツルに露出した部分の端でヒメクモバチ♀は水を吐き戻しながら小さな泥玉を作ると飛び去りました。
すぐに蜂を見失ってしまい、泥巣を作っている営巣地は不明です。
私のこれまでの経験上、同じ場所でしばらく待ち構えていれば同一個体が再び巣材集めに戻って来てくれたはずです。
しかし先を急ぐ用事があるので、一期一会。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヒメクモバチsp♀@山道+採土:巣材集め

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