2013年2月下旬
里の集落で野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れが居座って樹上採食しています。
落葉樹の樹皮を剥いでいる映像を集めてみました。
冒頭では発信器の首輪を付けた成獣の姿もあります。(睾丸らしきものが見えるので♂?)
私には樹種が見分けられませんけど、これがもし庭木や果樹なら深刻な猿害ということになります。
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老齢の♀ |
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中央下の個体は♂ |
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立ち上がって幹を直接かじる白猿 |
樹皮を剥がれた枝は遠くからでも白々と目立ちます。
猿の群れが遊動して去った後で食痕の写真を撮ると、樹皮を剥いだ跡に歯形がくっきり残っている枝もあります。
雪面に食べ残しの樹皮が散乱しています。
剥がされた樹皮が枝から白い紐のように何本も垂れ下がっている木もあります。
集中的に樹皮を食害された木は維管束形成層にダメージを受け、枯れ死してしまう気がします。
しかしこれを食害とか狼藉、惨状といった一方的な言葉で表現し糾弾するのはフェアではないでしょう。
ニホンザルも厳冬期を生き延びるのに必死ですし、ヒトの引き起こす森林破壊に比べれば可愛いものです。
それでもやはり、こうした惨状を目の当たりにすると心配になります(心穏やかではいられません)。
幹の樹皮食いの場合、シカは歯の跡が縦筋に残るが、サルの場合は縦横に残るため、サルの樹皮食いと特定できる。『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』p42より
2013年3月下旬
道端の電線に猛禽類が止まっていました。
飛び立つシーンをハイスピード動画に撮ろうかどうしようかと、迷っていると…。
鳥はおもむろに羽ばたき、飛び去るのではなく車道を挟んで地面に降り立ち、何か獲物を狩りました!
狩りの決定的瞬間を撮り損ねてしまったのは、痛恨のミスです…。
(映像はここから。)
道端から獲物を掴んだまま、鳥は飛び立ちました。
雪の積もった田んぼの上を低空飛行で横切り、近くの雪道にすぐ着陸しました。
必死に流し撮りした飛翔シーンを1/5倍速でスロー再生すると、翼の下面が白く、前の中央が黒いことなどからトビではなくノスリ(Buteo japonicus)と判明しました。
脚に掴んでいる獲物は残念ながらスローモーションでもよく見えませんでした。
死角に入ったので慌てて私も走って移動し、撮影続行。
ノスリは農道横の雪の上で獲物を啄んでいるようです。
またすぐに飛び立ちました。
獲物は既に食べ終えてしまったようで、今度は鉤爪に何も運んでいません。
遠くへ飛び去り、潅木の枝に着陸しました。
ピッキオ『鳥のおもしろ私生活』p134によると、
ノスリの主食はネズミ類で、木に止まっているときもよく地面をじっとみつめている。 冬には山の森から出ていくノスリもいる。こうしたノスリたちは、低地のひらけた農耕地や、丘陵地の雑木林で冬を過ごしている。
※ たまたま犬の散歩に来た通行人のプライバシーに配慮し、スローモーションの一部にボカシを入れてあります。
YouTube動画エディタで登場人物の顔の部分だけにモザイクを入れるオプションはうまく機能してくれませんでした。