2014/08/24

ミツバの葉に産卵するキアゲハ♀【ハイスピード動画】




2014年6月下旬

キアゲハPapilio machaon hippocrates)は開けた草地に居る蝶だとばかり思っていたので、雑木森の中で飛ぶ姿を見かけて驚きました。
忙しなく飛び回る様子を見ていると、どうやら山道の下草で産卵する場所を探しているようです。

幼虫の食草(セリ科)に止まった♀の産卵シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮影に成功しました。
軽く羽ばたいてバランスを取りながら腹端を軽く曲げて葉に擦り付け、卵を産み付けています。
近くの葉で計2回産卵しました。

産卵直後に調べてみると、真ん丸で黄白色の卵が葉表にすぐ見つかりました。
茎の一番上に付いた目立つ葉に一粒だけ産卵していました。
この植物は野生のミツバ(セリ科)と判明。
花は咲いていません。

この卵を採集して飼育するか迷ったのですけど、とても余力がなくて諦めました。
前年にはキアゲハの終齢幼虫から飼ってみたものの、寄生されたり蛹で死んだりして、成虫が羽化してくれませんでした。




【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p31によると、アゲハチョウ類の産卵行動はジャコウアゲハを例にとると
羽ばたきながら前あしで交互に葉の表面を激しく叩き(ドラミング行動)、やがてその葉にしがみついて産卵を始める。♀成虫の前肢には「葉の味」を感じる感覚毛が生えていて、これで食草特有の化学成分を感じているのだ。ドラミングは、食草以外の葉の上でも頻繁に行われる。

2014/08/23

タチアオイの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2014年6月下旬

道端に咲いたタチアオイの花でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀がせっせと吸蜜していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
花弁が薄いので、潜り込んだ蜂のシルエットが外から透けて見えます。



キタテハの交尾拒否



2014年6月下旬

堤防に咲いたウツギの群落で訪花中のキタテハ♀(Polygonia c-aureum)に♂が求愛しているようです。
しかしカップルの体勢がいまいちよく分からず、回り込んで撮影したいのに茂みに阻まれて動けません。
どうやら♀が翅を固く閉じたままなので、♂は腹端の交尾器を連結できないでいるようです。
(交尾に成功すれば互いに逆向きに連結するはずです。)
これがキタテハ♀の交尾拒否行動なのでしょう。
やがて諦めた♂は飛び去りました。

※ 私は外見でキタテハの性別を見分けられないので、以上の解釈は間違っているかもしれません。

例えば♂同士が誤認求愛した可能性もあります。





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