2013年6月中旬
山地の農道で、トンボが地上の草むらで暴れていました。
よく見ると、♂が♀を捕まえて交尾を始めたところでした。
やがて尾繋がりのまま近くの木の上に飛んで移動しました。
木の葉に掴まると、交尾姿勢になりました。
再び飛んで更に上の木の枝へ移動。
見慣れないトンボですが、複眼が左右に離れているのでヤンマ科は除外されます。
図鑑で絵合わせしてみると、サナエトンボ科コサナエ(Trigomphus melampus)の♀♂ペアだと思うのですがどうでしょうか。
(胸部前面の黄色紋が微妙に違う?)
こちらの解説サイトによると、
基本的に、東北日本にはコサナエが、関西低地ではタベサナエ、オグマサナエ、フタスジサナエの3種が分布する。
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上が♀です。 |
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上が♂です。 |
2013年6月下旬・室温25℃
キアゲハの飼育記録6
3匹飼育しているキアゲハ(Papilio machaon)終齢幼虫のうち、個体aは食草オオハナウドの葉裏に帯糸を掛けて前蛹となりました。
(個体aの蛹化については後日、映像を公開予定。都合により、時系列順ではなく個体bの動向を先に紹介します。)
終齢幼虫bが蛹化する場所を探して徘徊する道中で、一足先に前蛹となった個体aに触れてしまいました。
しがみ付かれた前蛹aは激しく暴れて(左右に体を振って)振り落とそうとします。
幼虫bはロデオを乗りこなすように必死にしがみ付き、ようやく隣の葉に移動しました。
前蛹になると、もはや威嚇用の臭角は伸ばさないようです。(退化?)
2匹分の体重がかかったら帯蛹の絹糸が切れてしまうのではないかと心配したのですが、さすがの強度でした。
幼虫bが蛹化場所を決めて落ち着くまで、同じような兄弟喧嘩のシーンが何度も繰り返されました。
ちなみに、もう一匹の幼虫cはいつの間にか脱走して行方不明になりました。
つづく→「キアゲハ終齢幼虫bが前蛹になるまで【微速度撮影】」
2013年6月上旬
雑木林の薄暗い林床で蜂にそっくりの虻が葉に止まっていました。
調べてみると、ニトベナガハナアブ♂(Temnostoma nitobei)のようです。
ススバネナガハナアブ♂(Temnostoma fumosum)の可能性は?
ドロバチへのベーツ擬態が実に見事です。
いつもお世話になっている「一寸のハエにも五分の大和魂」掲示板にて問い合わせたところ、茨城@市毛さんより「Doros profuges オオコシボソハナアブの♂です」とご教示頂きました。
本州で♂は特に珍品なのだそうです。
物を投げつけて飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
更に1/5倍速のスローモーションでリプレイしても高速羽ばたきは捉えられてませんね。
撮れたのは1回だけで(虻蜂撮らず)、姿を見失いました。