2011/01/30

カラフトオニグモ♀(蜘蛛)の捕食とラッピング



2009年5月中旬

林道の分岐点で正常円網を張っていたクモ。
隠れ帯は見当たりません。甑(こしき、網の中心部)に占座し、何か虫を捕食中でした。
ときどき驚いて周辺部に逃げるがすぐ戻って来ます。
網のどちら側に占座するかは決まっていないようです(頭は常に下向き)。
網の周縁部に避難していたときに偶然獲物が網に掛かり現場に急行。
手早くラッピングしてその場に吊るします。
甑に戻り、中座した食事を再開。
最後は突風で大切な網が壊れてしまいました。
一時捕獲して外雌器を確認(体長7mm)。
闇クモ画像掲示板にてカラフトオニグモEriophora sachalinensis)♀成体と教えて頂きました。

『クモの巣図鑑:巣を見れば、クモの種類がわかる!』p41によれば、本種は北方系のクモという訳でもないらしい。
樺太(サハリン)で見つかったのでカラフトと名づけられたが、暖かい九州までの各地で、すがたが見られる。






クロモジの葉を食すヒゲナガオトシブミ♀



2009年5月中旬

先程とは別個体のヒゲナガオトシブミ♀(Paratrachelophorus longicornis)が近くでクロモジの葉を齧っていました。
もしかして揺籃を作っているのかと期待したものの、ただの食事だったようです。
食後はおもむろに飛び立ちました。
葉に残された虫食い跡(食痕)の自由気ままな形が面白いですね。
2年前に室内で本種♂の食事シーンを撮れましたが(動画あり)、今回初めて♀の食事光景を野外で観察できました。


映像とは関係なく虫の羽音が録音されているのにお気づきでしょう。
撮影中に私の顔の辺り(特に目)にしつこくコバエ?が集り相当鬱陶しかったです。


イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の脱皮:10倍速映像



2009年5月下旬

イオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)の飼育記録。
前回の脱皮から20日後、今回は夕方から脱皮開始(室温22℃)。
室内飼育で明暗条件がコントロールされていないので、クモの体内時計が狂っているのかも。
脱皮の兆候を示したので三脚を立て固定カメラで長回し撮影してみます。
10倍速の早回しでご覧ください。
後半はメモリカード容量の残りが少なくなったので、止む無く動きの無いときは撮影中断しました。
今回は腹端を脱皮殻から引き抜く過程がうまくいかず、クモは尻に脱皮殻の一部(背甲など)を暫く付けたままでした。
飼育容器の高さが不足していたのだろうか。
最終的に自分で取り去ったのか、それとも自然に脱落したのか見届けられませんでした。

脱皮に伴い体長が18mmから23mmへと5mmも成長しました。
今回の脱皮でようやく本当に成体♀になりました。
「本種の寿命は単年なので、成体になれば成長は止まりそれ以上は脱皮しない」と闇クモ画像掲示板にて教えて頂きました。
本種♀は亜成体でも外雌器が認められることを知らなかったので、ステージの見極め(亜成体/成体)で混乱しました。

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