2025/02/17

子猫を連れて路地裏を歩く親のイエネコ♀が尿スプレーで縄張りをマーキング

 

前回の記事:▶ 庭を探索する3匹の子ネコ 


2023年9月中旬・午後14:10頃・くもり 

民家の庭から逃げた子ネコを追いかけて横の路地裏に回り込むと、白黒模様のイエネコFelis silvestris catus)が歩き去るところでした。 
背側は真っ黒で、下半身は白色の毛並みでした。 
左右非対称の模様が個体識別に使えそうです。 
右後脚が腿まで白く、左側だけ、黒い耳の後ろに白点があります。 

やがて奥の道端で座り込んで待っていた成獣の別個体と合流しました。 
この個体も白黒の模様で、鼻先が黒いです。 子ネコ?に近寄りながら小声で鳴いて挨拶しているようですが、少し遠くて聞き取れません。 
この2頭が親子だとすれば、成獣の個体は母親でしょう。 
イエネコ♂は一般に我が子を認識できず、子ネコの世話をすることはありません。 
腹面に乳首がないかどうか目を凝らしてみても、私には分かりませんでした。 
この時期にはおそらく子ネコも離乳しているはずです。 
母親♀は路上に座って、右首の痒い部位を右後足で掻きました。 

立ち上がると、親子で道端の茂みが気になるようで、見上げたり匂いを嗅ぎ回ったりしています。 
親猫だけが尻尾を高々と上げて、道端に生えた雑草の茂みに対して何度も排尿マーキング(尿スプレー)をしたようです。 
縄張りに尿スプレーをするのは雄猫♂だけだと思い込んでいた私は、辻褄が合わなくなって意外に思いました。 
Perplexity AIに相談してみると、雌猫♀も発情したときなどに尿スプレーをすることがあるのだそうです。 
この時期に見かける子ネコは春から初夏にかけて生まれた可能性が高く、生後少なくとも3〜4ヶ月程度経過していると推測され、既に離乳を完了しているでしょう。 
離乳が済んだ母猫♀は再び発情し、この時期に縄張り内に尿スプレーを始めても不思議ではありません。 

小さい方の白黒ネコは子猫(当歳仔)だと思っていたのですが、私の勘違いかもしれません。 
数分前に見た白黒模様の子猫とは明らかに別個体で、しかも子猫より少し大人に見えます。 
今回の動画で私の解釈は根本的にどこか間違っているのではないかと、自信がありません。

街なかで暮らす野良猫を本格的に観察するのも面白そうですが、大人が本気でフィールドワークすると不審者として通報されそうです。 
小学生ならまだ許されそうなので、子供の自由研究向きのテーマかもしれません。


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2025/02/16

雪が溶けた早春の林床で活動を始めた野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年3月中旬

シーン0:3/15・午後16:19・晴れ・気温20℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が冬眠している営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っています。 
久々に野ネズミ(ノネズミ)が写ったシーンを集めてみました。 

林床のあちこちに残雪がまだあります。 
巣穴の奥に見える常緑の低灌木の群落はヒメアオキです。 


シーン1:3/15・午後19:27・気温14℃(@0:04〜) 
風が強い晩に、右手前から奥のヒメアオキ群落の方へ野ネズミがチョロチョロと走り去りました。 


シーン2:3/15・午後19:43・気温15℃(@0:14〜) 
ヒメアオキの群落内を徘徊しています。 
野ネズミの動きが緩慢なので、5倍速の早送りでお見せします。 
その辺りに野ネズミの巣穴がありそうな気がしてきました。 


シーン3:3/15・午後19:45(@0:29〜) 
ヒメアオキの群落から野ネズミが手前のセットに出てきました。 
アナグマの巣穴Lには立ち寄らずに横を通過。 


シーン4:3/15・午後19:53(@0:46〜) 
ヒメアオキの群落内で野ネズミの白く光る眼が動いています。 
5倍速の早回し映像でお見せします。 


シーン5:3/15・午後19:59・気温7℃(@0:46〜) 
ヒメアオキの茂みを透かして、林床を活動する野ネズミの眼が白く光って見えます。 


シーン6:3/16・午前0:05・気温7℃(@1:26〜) 
日付が変わった深夜にも、奥のヒメアオキ群落から野ネズミが出てきて林床をチョロチョロと走り回っています。 
アナグマの冬眠営巣地には近寄らず方向転換して、左上奥の残雪エリアの方へ向かいました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
この地点で野ネズミが写ったのは実に久しぶりです。(11月上旬以来) 
雪国の積雪期でも野ネズミは冬眠しないで活動しているはずですが、冬には監視カメラにまったく写りませんでした。 
おそらく雪の下にトンネルを掘って暮らしていたと思われます。 
秋の間にドングリやクルミの堅果など大量の食料を拾い集めて貯食し、冬の間はそれを食べて暮らしますから、そもそも危険を冒して外に出る必要がなかったのでしょう。 
根雪がほぼ溶けた早春になってようやく、林床を元気に走り回って餌を探す姿を見せてくれました。 

強風が吹き荒れる(春一番?)夜に探餌徘徊していました。 
激しい風揺れでトレイルカメラが誤作動したのかと思いきや、動画を丹念に見直すと野ネズミが写っていました。 

ヒメアオキの群落周辺に野ネズミの巣穴がありそうなので、現場入りしたときに探してみます。

つづく→

イモカタバミの花蜜を吸うモンシロチョウ夏型♂

 

2023年10月中旬・午後15:15頃・晴れ 

街なかで民家の花壇に咲いたイモカタバミの群落で夏型のモンシロチョウ♂(Pieris rapae)が訪花していました。 
翅を半開きのまま吸蜜しています。 
すぐに飛び去ってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

関連記事(10年前の撮影)▶ イモカタバミに訪花吸蜜するモンシロチョウ 


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