2020/08/01

ドウダンツツジの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀(二次盗蜜者?)



2019年5月中旬・午後12:45頃・

池の岸に植栽されたドウダンツツジの低木でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
小さな釣り鐘状の白い花に正当訪花を繰り返し、吸蜜しています。
後脚の花粉籠は空荷でした。

クロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀もドウダンツツジの花筒の入り口から中に潜り込もうと苦労していますが(正当訪花)、結局入れず花蜜も舐めることが出来なかったようです。(@0:48〜1:10)
ドウダンツツジの花の入り口が外側に反り返っているのは物理的に侵入をブロックする「アリ返し」の役割があるのですかね?
体が小さくて移動距離が短い(飛べない)アリは、ドウダンツツジにとってあまり授粉の助けにならず、招かれざる客を排除したいのでしょう。

最後にもうひとつ、見逃せない事件が動画に記録されていました。
正当訪花を繰り返していた個体が最後に一度だけ採餌戦略を切り替えて盗蜜したのです。(@1:13)
ドウダンツツジの花をよく見ると古い穿孔跡が多数あり、白い花弁に褐色の傷跡が多数残っていました。
その穴に口吻を差し込んで吸蜜したので、この場合ミツバチは日和見主義的な二次盗蜜者(チャンスがあれば楽をして盗蜜したい)ということになります。

翌2020年こそはミツバチによる盗蜜行動について現行犯の証拠映像を撮りたいと思い、春が来るのを楽しみに待ち構えていました。
ところがドウダンツツジの開花が例年よりも早まったせいなのか、どうやら私はミツバチの活動を見落としてしまったようです…。
一時盗蜜者の正体を突き止めるのも、また来年の宿題に持ち越しです。

ツバメが車庫の軒下に作りかけた未完の泥巣(野鳥)

2020年5月中旬

街中の車道に面した古い車庫の軒下にツバメHirundo rustica)が作りかけた泥巣を見つけました。
作りかけの泥巣を中心として、軒下の一定の高さで、左右ほぼ一直線上に泥が点々と壁に付着しています。
ツバメの親鳥がコンクリートの壁面に巣材の泥玉を幾つも試し塗りして基質との相性(接着性)を調べてから、軒下の中央部で泥巣を本格的に作り始めたようです。
巣材には泥だけでなく藁のような枯れ草も混じっていました。
古くても立派な屋根付きの車庫(車1台分)で、南に面したコンクリート壁は飾り気がなく、その表面はざらざらしています。
春が遅い東北地方(雪国)と言えども、5月中旬でこの進捗状況というのは遅い気がします。
しかも今年は異常な暖冬の後で、春の到来やツバメの渡来が例年よりも早かったです。
したがって、親鳥がここに巣を作りかけたものの、何らかの理由で中断したのでしょう。

ツバメの造巣行動について私は本で読んだ知識しか無くて、未だ実際に観察できていません。
現場は滅多に行かない地域のため、定点観察に通えませんでした。
試しにGoogleのストリートビューで現地を視察してみると、驚いたことに全く同じ状態でツバメの泥巣が残っていました。
撮影日は2019年8月とのことでした。
したがって、今季に作りかけた巣ではなく、もっと古いことが分かりました。
ツバメは巣がカラスなどの天敵に襲われないように、人通りの多い家屋の軒下などをわざわざ選んで造巣します。
しかし最近では家屋の壁面や軒下がツルツルした建材で作られていることが多く、ツバメは泥巣を作りにくくなっているそうです。
また、ツバメの雛による糞害を嫌ったり家屋の景観を損ねる(見苦しい)という理由でツバメの巣がすぐに撤去されがちです。
そんな世知辛い世の中ですけど、未完の古巣も撤去せずにそのまま残しているとは、心優しい家主さんですね。
いつかここに営巣してくれるツバメが再び現れるのを待っているのでしょう。
あるいは逆の可能性として、未完の巣ではなく、使われなくなった古巣の上半分が崩落した後の状態なのかもしれません。

最近見た「タモリ倶楽部」では、新型コロナ禍のせいでロケに行けないステイ・ホーム期間中の苦肉の策として、Googleのストリートビューを使った「オンライン撮り鉄」という高度な遊びを紹介していました。
鉄道を走る列車が偶然に写り込んだ地点を探すという斬新な企画です。
同様に、Googleのストリートビューを使って野鳥の巣を探すというのも新しいバードウォッチングの形(一種のラインセンサス法)かもしれません。
ツバメやスズメ、カラスなど身近な野鳥の巣だったらストリートビューに偶然写り込んでいる可能性が高いはずです。
オンラインの仮想旅行も兼ねて、沿道の軒下や街路樹、電柱や鉄塔の上などを丹念に探してみては、いかがでしょうか。




跳ね回る無邪気な仔ヤギ【HD動画&ハイスピード動画】



2015年4月中旬

春に生まれたばかりの仔ヤギ(山羊)Capra hircus)2頭が囲いの中ではしゃいでいます。
遊び盛りの仔山羊は高い所が大好きで、木の切り株や堆肥箱に登ったり飛び下りたりを飽かずに繰り返しています。
やがて互いに追いかけっこが始まりました。


小林朋道『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』によると、

・ヤギは、地面から盛り上がった高い場所で休むのが好きなのだ。(p6より引用)
・これはヤギの子どもに特徴的な習性なのであるが、とにかくよく跳ねる。何が楽しいのか、暇さえあればとにかく跳ねている。もちろん好奇心も旺盛(同書p231より引用)



240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:37〜)
首を左右に激しく回す謎の動きは、顔にたかるハエを追い払おうとしているのかな?


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