2012/02/11

雪原を遊動する野生ニホンザルの群れと採食行動



2012年1月上旬・気温1℃

里に下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)群れの観察。

雪原の立木(落葉樹幼木、樹種不明)の枝に猿が一頭座っています。
手で腰の辺りを掻きました。
細い枝を手元に引き寄せて冬芽をかじっているようです。
奥の雪原で小猿を背負った母猿がこちらへ歩いて来ます。
ビニールハウスの骨組みに猿の群れが登って休んでいます。

小猿をおんぶした母猿と白毛の子猿一頭が相次いで車庫の横を通りました。
住民が車庫のシャッターを開けた音で走り去りました。
また別のニホンザルが木に登り(樹種不明)、何かを口にしました。
冬芽かと思ったのですが、映像をよく見直すとクズの豆果を蔓から毟って採食したようです。
この猿も慌しく木から下りて※、雪原を遊動する群れの後を追いました。
※ このとき発信器付きの首輪がちらっと見えた気がしたのですけど、どうでしょう?


どうもまとまりに欠ける動画になってしまいました。
群れの個体数が多いとどうしても目移りしてしまいます。
「冬芽を採食するニホンザル」の映像をまとめたつもりが、後半はクズの豆果だと公開直前に判明したのでした。

下北半島に生息する北限のニホンザルを子供向けに紹介した写真集『キンダーブックしぜん:にほんざる』にも冬にクズの実を食す猿の生態写真が載っていました。




2012/02/10

コアシナガバチの古巣から室内羽化したマダラトガリホソガの一種(寄生蛾)

軒下@9月下旬

2011年夏
納屋の梁にコアシナガバチが営巣していました。
しかし、何者かが蜂の巣に寄生しているようです。
崩れた育房に見慣れない褐色の蛹が剥き出しで多数付着しています。

コロニー解散後の11月上旬に古巣を採集しました。
何が羽化してくるのか楽しみに、密閉容器に保管して室内で放置。


11月下旬にはヒメバチの仲間が羽化してきました。
関連記事はこちら→「コアシナガバチの古巣から羽化した寄生ヒメバチ



2011年12月上旬・室温18℃→16℃


引き続きコアシナガバチ古巣の室内飼育を続けると、馴染みの小さな寄生蛾が羽化してきました。
マダラトガリホソガの一種(Anatrachyntis sp.)が4頭羽化していました。
容器内を活発に動き回っている個体もいます。
壁に止まった一頭は翅を立てて広げていました。
初めて見る静止姿勢ですが、羽化直後なのかもしれません。



翅の褐色に濃淡2つのタイプが混じっています。



寄主(コアシナガバチ)の古巣は文字通り虫食い状態で、次第にボロボロと崩壊していきます。
その後も五月雨式に寄生蛾の成虫が続々と羽化してくるものの※、容器内で求愛交尾行動や♀の産卵などは見たことがありません。
蛹で越冬するはずが暖かい室内で季節外れに羽化してしまった蛾なのですが、蜂蜜などを与えないと性成熟しないのだろうか?
※ 羽化した寄生蛾やヒメバチの個体数は春になったら集計します。


実は2010年シーズンにも同様にコアシナガバチの古巣から同種と思われる寄生蛾を得ています。

関連記事はこちら→「コアシナガバチの巣に寄生したマダラトガリホソガの一種
私のフィールドではキアシナガバチ、コアシナガバチともに非常に高い寄生率となっています。


2012/02/09

樹上で遊ぶ野生ニホンザルの群れ



2012年1月上旬

山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れの一部が木の枝に鈴なりになっています。
樹上で掴み合いというか鬼ごっこのように遊んでいます。
小猿や若い猿ばかりのような印象を受けました。
白毛の子猿もスルスルと木から下りました。



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