2023/12/11

夕方の小川を泳ぎ下るカルガモ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年5月上旬・午後18:25頃(日の入り時刻は午後18:40) 

小川に架かる天然の丸木橋を見張っている自動センサーカメラにカルガモAnas zonorhyncha)らしき水鳥が写りました。 
日没前の夕方に丸木橋のすぐ左奥から現れ、川面を下流へゆっくり泳ぎ去りました。 

そもそも、どうやって来たのか、登場シーンが撮れていません。 
水路を遡上するシーンが撮れていないのは、カメラのセンサーの弱点かもしれません。 
(画角内を左右に横切る動きは検知しやすいが、前後や上下の動きは検知しにくいらしい。) 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

2023/12/10

ニホンアナグマ♀♂の諸活動:4月下旬〜5月上旬 【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2023年4月下旬〜5月上旬 

二次林でニホンアナグマ♀(Meles anakuma)の巣穴LRを新旧2台のトレイルカメラで監視しています。 
初見の行動や何か特筆すべき面白い行動は個別の記事として取り上げるのですが、残りのとりとめもない諸活動をまとめました。 
私の観察歴が浅いために見落としている行動が多々ありそうですし、念の為に記録として全て残しておきます。 
不完全でも記録があるのと全く無いのとでは大違いです。
翌年以降の撮影計画を立てる際に参考となります。


シーン1:4/21・午後14:19・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 


シーン2:4/21・午後14:43・気温27℃(@0:04〜) 
別アングルの映像。 


シーン3:4/21・午後21:26・(@0:07〜) 
夜這い♂が巣口Rを訪問。 


シーン4:4/21・午後21:32・(@1:01〜) 
巣口Rから右に出てきたばかりの♀が何かに警戒したようで、慌てて後退して入巣Rしました。 
しばらくすると、再び♀が巣口Rから顔を出しました。 
キョロキョロと周囲の様子を窺っていますが、右目の小さな♀個体です。(右目<左目) 
警戒を解くと慎重にゆっくり右へ立ち去りました。 


シーン5:4/21・午後23:10・(@2:00〜) 
外出から戻った♀が右の巣穴Rに戻りました。 


シーン6:4/21・午後23:43・気温6℃(@2:09〜) 
トレイルカメラを固定した灌木が春の強風で左右に大きく揺れています。 
手前に生えた細いマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)灌木の陰になって見にくいのですが、奥にある巣穴Lの周囲をうろついたり座り込んだりしています。 
おそらく求愛に来た♂が♀を待ち伏せしているのでしょう。 
5倍速の早回し映像に加工しました。 


シーン7:4/21・午後23:42・(@2:32〜) 
別アングルのカメラでも少し撮れていました。 


シーン8:4/22・午前0:30・(@2:51〜) 
夜這い♂が巣口Rに頭を突っ込んでいました。 
巣内には押し入らず、諦めて広場の奥の林縁でウロウロと待機してます。 

 ♂が林内を右に立ち去ると、♀が巣口Rから顔を出しました。 
♂の後を少し追い、画面の右端で立ち止まって見送っています。 
♂を追いかけて交尾する訳でもなく、セットに戻って来ました。(入巣Rまで撮れず。) 


シーン9:4/22・午前0:32・(@3:19〜) 
♀(?)が再び右へ外出。 


シーン8:4/22・午前1:04・(@3:27〜) 
夜這い♂がまた戻ってきたようです。 
奥の二次林で未練がましく右往左往する姿が写っています。 


シーン9:4/22・午前1:07・(@3:45〜) 
巣口Rから出た♀が広場に座って奥の二次林の方を油断なく見張っています。 
視線の先には夜這い♂が居て、林内を右へ歩いて行きます。 
♂を見送ると、♀は後ろ向きのままスルスルと巣穴Rに戻りました。 
ところがしばらくすると♀がまた巣口Rから身を乗り出しました。 
辺りを警戒してから入巣R。 


シーン10:4/22・午前1:19・(@4:31〜) 
夜這い♂と思われる個体がうろついています。 
広場の奥の林縁で穴掘りしたのは採食かな? 
巣口Lの横を通って左手前に立ち去りました。 


シーン11:4/22・午前1:21・気温5℃(@4:43〜) 
別アングルの映像です。 
夜這い♂が奥の巣穴Lの近くで見張っているようです。 


シーン12:4/22・午前1:29・(@5:07〜) 
奥の林内で居座っている個体が居ます。 
♀が外に出てくるまで夜這い♂が待機しているのでしょう。 


シーン13:4/22・午前2:47・(@5:23〜) 
♀に追い払われたはずの夜這い♂が、いつの間にか再び広場に戻ってきていました。 
林縁に座って体を掻いたりして時間を潰しています。 


シーン14:4/22・午前2:50・(@5:41〜) 
夜這い♂がセットをうろつき、巣口Rを覗き込んで(♀に挨拶?)います。 
仰向けでの毛繕いもしました。 
右へ立ち去りました。 


シーン15:4/22・午前2:52・(@5:59〜) 
夜這い♂が林縁に身を伏せて、巣穴Rから♀が出てくるのを待ち伏せしています。 
痺れを切らして手前の巣穴Rを覗き込んでから、手前へ歩き始めました。 
風が強く吹く日で、♂の求愛声は聞き取れませんでした。 
ずっと5倍速の早回し映像でお届けしています。 

♂が徘徊中にときどき腰を落として尻尾を左右に振るのは、スクワットマーキング(臭腺・肛門腺による匂い付け)でしょうか? 


シーン16:4/22・午前4:04・気温4℃(@6:18〜) 
画面奥の林縁に佇んでいる個体aが、さらに奥を見つめています。 
その間に別個体♀が身震いしてから入巣R。 
 aがようやく方向転換して左へ右へうろつき始めました。 
aは夜這いに来た♂なのか、ヘルパー♂(若い息子)なのか、不明です。 


シーン17:4/22・午前4:05・(@6:38〜) 
巣口L付近をうろつくアナグマ(夜這い♂?)が別アングルでも撮れていました。 


シーン18:4/22・午前4:24・(@6:45〜) 
夜這い♂(?)が未練がましく林縁で♀を待ち伏せしています。 


シーン19:4/22・午前4:40・気温5℃(@6:53〜) 
セットをうろついてから慎重に入巣Rしたのでビックリ! 
夜這い♂ではなく、ヘルパー♂だったようです。 


シーン20:4/22・午前4:39・(@7:14〜) 
別アングルでも撮れていました。 
夜明け前で辺りがしらじらと明るくなり始めました。 
ちなみに、日の出時刻は午前04:52。 
♂がまたうろついていたので、てっきり求愛に来たのかと思いきや、♀の抵抗を受けずに入巣Rしたのでヘルパー♂だったようです。 
私は未だ♂の個体識別が出来ていません。 
これが4/22日の出前の最後の記録になりました。 
昼間のアナグマは基本的に巣内で寝ています。 


シーン21:4/22・午後18:28・(@7:32〜)日の入り時刻は午後18:24。 
日没直後に♂がセットに登場。 
ヘルパー♂が出巣Rする瞬間を撮り損ねたのかと思ったのですが、その後の行動を見ると、どうやら夜這い♂が早くもセットに来たようです。 
刻々と暗くなる林縁を徘徊したり仰向け毛繕いで時間を潰したりしています。 


シーン22:4/22・午後18:41・(@9:16〜) 
急にもう1頭が合流していました。 
2頭が連れ立って奥の林内に移動開始。 
出巣Rした♀と夜這い♂が林内で交尾を始めるのでしょうか? 
しかし♀だけがすぐにセットに戻って来ました。 

残念ながらカメラ旧機種のバッテリーが消耗していて、これ以降は細切れの録画しか残されていません。 
交尾期の営巣地にはあまり頻繁に立ち入らない方が良いだろうと判断し、電池の交換が遅れました。


シーン23:4/22・午後20:20・気温5℃(@10:19〜) 
一方、新機種のカメラはなぜか出番が少なく、バッテリーに余力があります。 


シーン24:4/23・午前5:35・(@11:36〜) 
夜が明けて明るくなると赤外線の暗視映像ではなく自然光下で撮影可能となります。 
電力消費が少ない昼間は、バッテリーの消耗した旧機種でも長時間(90秒間)の撮影が可能となります。 


シーン25:4/23・午後17:56・(@11:45〜)日の入り時刻は午後18:24。
夕方に登場した♂が林縁で独り仰向け毛繕いしています。 
やがて♀の抵抗を受けずに入巣Rしたので、夜這い♂ではなくヘルパー♂でした。 
再び巣外に出てうろついています。 


シーン26:4/23・午後18:39・(@13:40〜) 
日が沈んで辺りがだいぶ薄暗くなりました。 
林縁で暇をつぶしていた♂が巣口Rに向かうと、別の方向へ穴を掘り始めました。 
ヘルパー♂が巣口Rを拡張したり、アクセストレンチを整備したりしているのでしょうか? 

夜になると、また細切れ録画になってしまいます。 


シーン27:4/24・午後18:14・(@14:22〜)日の入り時刻は午後18:26。 
翌日の夕方(日没直前)。 
出巣Rしたヘルパー♂がセットをうろつき、体を掻いたり毛繕いしたりしています。


シーン28:4/25・午後21:47・(@15:25〜) 
翌日の晩。♀? 


シーン29:4/27・午前2:26・気温5℃(@15:32〜) 
右目の小さい♀が外出しています。 


シーン30:4/27・午後18:34・(@16:03〜)日の入り時刻は午後18:28。 
日没直後に出巣Rした♀個体が巣口Rの縁にとどまり、座ってまったり休んでいます。 
やがて右にノソノソと歩き始めました。 

セットに戻ってくると、♀は仰向けで毛繕いしたり体を掻いたりと、身だしなみを整えています。 


シーン31:4/28・午後18:43・(@16:47〜)日の入り時刻は午後18:29。 
いつものように♀が巣外で身だしなみを整えています。 
餌を探しに出かけるのは、完全に暗くなってからのようです。 
 暗視モードになってからも同じ場所に居座っていたのですが、左右の目の大きさがほぼ同じだったので、我流の個体識別が混乱しました。(自信喪失) 
母親♀がワンオペ育児で一時的に酷い疲れ目になっていた(右目<左目)だけなのでしょうか? 
それとも更に別個体の♀が同居しているのかな? 


シーン32:4/29・午後17:32・(@17:21〜) 
カメラの起動が間に合わず、アナグマが入巣Rする瞬間を撮り損ねてしまいました。 


シーン33:4/29・午後18:41・(@17:25〜) 
巣口Rから顔を出していた♀が巣内に引っ込みました。 
その後は広場に出て、独り身だしなみを整えています。 

この時期の夜間の記録が無いのは、カメラのバッテリーが消耗しているためです。 


シーン34:4/30・午後18:15・(@17:52〜)日の入り時刻は午後18:31。 
翌日の夕方。 
セットの広場に居た♀が身震いしてから手前に向かってノソノソ歩いて行きます。 


シーン35:4/30・午後19:55・気温11℃(@18:00〜) 
久しぶりに別アングルの新機種カメラが起動しました。 
左から来た♀が右の林内を経由してから手前へ。 
しばらくして戻って来ると、奥の巣穴Lの近くで座り、毛繕いしているようです。 
行動はなんとなく♂っぽいのですが、体つきは♀です。 


シーン36:5/1・午前4:18・気温5℃・(@18:33〜) 
奥の巣穴Lの横を通って左へ。 


この期間中、左の巣穴Lにはアナグマが全く出入りしていませんでした。 
使われていない偽巣なのでしょうか? 
トレイルカメラのセンサーが反応できていないだけかもしれないので、巣口Lの近くにトレイルカメラを設置し直すべきかもしれません。 


※ 一部の動画は編集時に自動色調補正を施しています。 


朽木に止まったコゲラの鳴き声♪と飛び立ち(野鳥)

 

2023年5月上旬・午後14:10頃・くもり 

平地の池のほとりで啄木鳥がドラミングする音を聞きました。 
ドラミング音のする方へそっと近づくと、花盛りのウワミズザクラ樹上からコゲラDendrocopos kizuki)が飛び去り、 少し離れた朽木の天辺に止まり直しました。
 (映像はここから。) 
 同一個体なら♂ということになる。 
コゲラ♂は朽木を嘴で軽くつついてから、チッチッチッ♪と甲高い声で鳴き出しました。 
初めて聞く鳴き声で、カワセミの鳴き声を連想しました。 

やがて朽ち木から飛び立つと、私の方へ向かって波状に飛んで来ました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
飛翔シーンを正面から撮れたのは珍しいです。 

※ 動画編集時に逆光補正を施しています。


コゲラの鳴き声を声紋解析してみる

いつものように、撮影した動画ファイルから音声パートをWAVファイルとして抽出し、鳴いている部分を切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
キキキキキキキキ♪と8回連続で鳴いています。



日本の野鳥さえずり・地鳴き図鑑』を紐解くと、コゲラのキッキッキッキ♪という鳴き方は地鳴きと分類されていました。
その他:くちばしで幹を叩きコロロロという音を出すドラミング(さえずり的な機能をもつ) 
地鳴き:ギィーギィー、とかキッキッキッキと鳴く。 (中略)鳴き声が似ている鳥は特にいない。( p16より引用)

ところが他の資料では、さえずり的な縄張り宣言とされています。 
例えば wikipediaでコゲラを調べると、
つがいや家族がいっしょにいることが多く、お互いの確認をするため「ギー、ギー」という声を出す。なわばりの主張や、遠方への自分の位置の伝達、巣立ったヒナが親鳥に給餌をねだるときなどには、「キッキッキ」という強い声を出す。嘴で木を強く連続して叩いて音を出すドラミングも行う。ドラミング音は、アカゲラなどの大型のキツツキに比べ小さく短い場合が多い。
バードリサーチニュースの「野鳥生態図鑑」によると、
コゲラもドラミングをするが,多くの場合その音はかなり控えめ(約0.4秒間に10回程度で音も小さい)で,遠くまで届かない.その代わり,キッキッキッキという声を張り上げ,この声は遠くまで聞こえるので,アオゲラのピョーという声と同じようにこの声がドラミングの代わりになわばり宣言などの機能を持っていると考えられる.キッキの声は,強く主張する場合の声で,雛が餌をねだるようなときにも,この声に似た声を出すことがある.

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