2016/02/06
クスサン♂(蛾)の悲劇:走光性と光害問題
2015年10月上旬・夜20:12
走光性で外灯の周りを飛び回っているクスサン(Caligula japonica japonica)♂を撮っていたら急に落下しました。
力尽きたのか、外灯の鉄柱に激突して落ちたのか、分かりません。
慌てて墜落現場に駆け寄ると、路上で翅がボロボロになっていました。
その翅に触れても、もはや暴れたり飛び立つ元気はありません。
「光害」被害を雄弁に語っています。
触角の形状が羽毛状なので♂ですね。
ギリシア神話のイカロスの悲劇を思い出しました。
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2016/02/05
ヒメクモバチ♀bの採土と巣作り
2015年10月上旬・午前10:14〜10:20
境界標に営巣したヒメクモバチの定点観察#9
前夜は泥巣b上に姿が見当たらなかったので、母蜂♀bの身に何かあったのかと心配でした。
翌日の午前中に様子を見に行くと、無事な姿を見れて一安心。
夜間はどこか別の場所で寝ていたのでしょう。
4日前とは打って変わり、この日ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;おそらくAuplopus carbonarius)♀bは活発に造巣活動に励んでいました。
朝露が残っている午前中に集中して造巣活動するのでしょうか?
境界標に刻印された山形県の「形」の字の第7画目の書き始め部分(右上)の窪みに巣材の泥をせっせと詰めています。
蜂が働いている横で境界標の右側面にザトウムシの一種が居ました。
モエギザトウムシですかね?(当てずっぽうで自信なし)
蜂は気づいていないのか無害だと知って無視しているのか、ザトウムシを追い払わず吸水に出掛けました。
次に帰って来た蜂が泥巣を「形」作る行動レパートリーを1ラウンド全て動画に記録できました。
境界標の根元から採土し、吐き戻した水と混ぜて泥玉を作ると、腹端の背側を鏝のように使って巣材を伸ばして泥巣に追加します。
つづく→#10:山形県に泥を塗るヒメクモバチ♀【10倍速映像】
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造巣
2016/02/04
深夜および早朝にニアミスした野生ニホンカモシカの鼻息威嚇♪
2015年10月上旬
里山でイシサワオニグモ♀の円網を徹夜で監視している間に、椅子に座ったまま居眠りしてしまったようです。
内心ツキノワグマの出没を恐れていたのですが、現れたのは意外にもニホンカモシカ(Capricornis crispus)でした。
一度目のニアミスは午前4:06。
うたた寝していたら、至近距離からカモシカが鼻息を荒げながら走り去りました。
その前にカモシカが藪の斜面を登り砂利道を踏みしめる蹄の音を夢うつつで聞いたような気がしました。
深夜徘徊していたカモシカが山道で私に気づき、驚いて逃げて行ったのでしょう。
慌てて暗視ビデオカメラで撮り始めるも、赤外線が届かない範囲で姿は見えません。
寝惚けてレンズカバーの開閉をミスったのも私の狼狽っぷりを物語っています。
鳴き声(鼻息威嚇)だけでも録音することにしました。
暗闇でパニックになったカモシカに突進して来られるのは怖いので、追い払うため懐中電灯を点灯したら逃げて行きました。
カモシカが夜行性とは知りませんでした。
用心のために熊撃退スプレーを携帯していたのですが、寝落ちして野生動物が接近する気配に気づかなかったのが一番の不覚です。
この辺りが獣道だとしたら、カメラトラップ(トレイルカメラ)を仕掛けてみたら面白そうです。
二度目の遭遇は午前6:30。
夜が明けた早朝にもカモシカが再登場しましたが、やはり鼻息を聞いただけで姿は見つけられませんでした。
今度はハンディカムを掴んで鼻息を頼りに追跡してみたものの、藪の中に隠れてしまったのか、遭遇できませんでした。
同一個体が縄張りを巡回しているのでしょうか?
ひょっとして鳴き真似上手のカケスに騙されているのではないか?とふと疑問になりました。(本当にカモシカだったのかな?)
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