2015年5月中旬
雑木林の細い山道でニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)を見つけました。
尻尾の先を既に自切している個体でした。
舌をチロチロと素早く出し入れしながら日当たりの良い地面を歩き回ります。
カナヘビの目の前を徘徊性のクモ(コモリグモ?の一種)が歩いて来たので捕食するかと期待したのですが、なぜかカナヘビはこれを見逃しました。(@0:48)
満腹状態だったのか、それともクモは危険だと知っているのでしょうか?
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ハチを捕食するニホンカナヘビ
倒木(丸太)の上に移動すると日向ぼっこ(日光浴)を始めました。
やがて歩きながら顔の側面を倒木に擦り付けるような奇妙な行動をしました。(@2:07〜2:14)
顔(左頬)が痒いのでしょうか?
私が身動きせずに撮影していると、カナヘビは休み休みこちらにどんどん近づいて来ます。
林床の落ち葉の上では完全な保護色になっています。
2015年5月中旬
里山の雑木林でハウチワカエデの赤い花を訪れるマルハナバチがいました。
見上げるアングルで逆光のため毛色の特徴がよく見えないのですが、オオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)でしょうか?
クロマルハナバチ(Bombus ignitus)かもしれません。
モミジの花はこれまで全く眼中になかったのですけど、この組み合わせは新鮮(意外な発見)でした。
マルハナバチが飛び回るかすかな羽音で気づくことができました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。
『日本産マルハナバチ図鑑』が訪花植物としてカエデ類を挙げていたのはオオマルハナバチの女王蜂でした。
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ハウチワカエデ花 |
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ハウチワカエデ葉 |
2015年5月中旬
田んぼの水入れ前に耕運機(トラクター)が田起こしをしている後をムクドリ(Sturnus cineraceus)の群れがついて歩いています。
これはまさに、長年撮りたいと思っていたオートライシズムと呼ばれる行動です。
平塚市博物館サイトの解説によると、
畑を耕している耕運機の後をムクドリ・ハクセキレイなどがついて歩き、掘り起こされた土の中にいる虫を探していることがあります。
鳥が自分の生活のために、他の動物や人の活動を積極的に利用することを「オートライシズム」と呼んでいます。
以前読んだ本『カラスは街の王様だ』によると”autolycism”の語源は、ギリシャ神話の泥棒の名前(Autolycus:アウトリュコス)に由来するそうです。
労働寄生ではなく、共生の一種です。
興奮した私が横の農道を歩いて近づいたら、撮り始める前に群れのほとんどが飛んで逃げてしまいました。
撮れたのは恐れを知らないこの一羽のみです。
エンジンの騒音をものともせず、掘り返された土の中からミミズらしき虫を捕食していました。
さすがに群れから取り残されて不安になったのか、最後には飛び去りました。
次回はちゃんと群れで耕耘機の後をつける様子を撮りたいものです。
3年後のリベンジ→耕運機を利用して虫を捕食するムクドリの群れ:オートライシズム(野鳥)