2015/02/14

ヤマハギの花で交尾するトモンハナバチ♀♂【ハイスピード動画】



2014年9月上旬

農道の横に咲いたヤマハギの群落でトモンハナバチAnthidium septemspinosum)が♀♂共に訪花していました。

▼前回の記事
ヤマハギを訪花するトモンハナバチ♀の飛翔【ハイスピード動画】
ヤマハギを訪花するトモンハナバチ♂の羽ばたき【ハイスピード動画】
交尾中の♀♂ペアを見つけたので、240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
採餌中の♀に♂が飛び付いて交尾を挑む(始める)瞬間は撮り損ねました。
秋風で揺れる枝の花に♀は必死にしがみついています。
ようやく交尾を終えると、♀が先に離脱し、続いて♂も飛び去りました。


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・ムラサキツメクサの花で交尾するトモンハナバチ♀♂【ハイスピード動画】
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トモンハナバチは蜂にしては珍しく体長が♀よりも♂の方がやや大きいことがいつも不思議でなりません。
動物の世界でそのような性的二形(♂>♀)がある場合、交尾相手の♀を獲得するために♂同士で激しい闘争行動があることを示唆しています。(例:ゴリラ、カブトムシ)
しかしトモンハナバチでそのような闘争を見たことがありません。
♀が交尾相手として大型の♂を選り好みしているのでしょうか?
母蜂がコストをかけて(花粉団子の餌を多く与えて)息子♂を娘♀よりも大型に育てる理由は一体何なのでしょう?


『但馬・楽音寺のウツギヒメハナバチ:その生態と保護』p92によると、

日本産のトモンハナバチAnthidium septemspinosumでは、♂が花に採餌にきた♀と頻繁に交尾する。大型の♂ほど花資源の豊かな場所になわばりをもつという。

電線から飛ぶモズ♂(野鳥)



2014年7月上旬

郊外の住宅地でモズ♂(Lanius bucephalus)が電線に止まっていました。
尾羽根を上下させながら黙って(鳴き声を発すること無く)民家の庭を眼光鋭く見下ろしています。
獲物を探しているのかと思いきや、最後に飛び去った際は予想に反して庭には降りませんでした。

実はこの直後、同じ町内で2羽の百舌鳥♂が縄張り争いで鳴き交わしている様子を観察しています。
その一方と同一個体だったのかもしれません。



2015/02/13

剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するクロスズメバチ♀



2014年10月下旬・気温20℃

里山の頂で昼食のデザートを食べようとリンゴの皮をナイフで剥いたら、熟果の芳香をすぐに嗅ぎつけてクロスズメバチ♀(Vespula flaviceps lewisii)が飛来しました。
ハエのような羽音を立てて飛び回ります。
地面に置いたリンゴの皮と芯に集まって吸汁開始。
リンゴの品種は確認していませんが、熟していわゆる蜜が入った状態で、食べると甘酸っぱいというよりもかなり酸味が強かったです。
こんなに酸っぱくても蜂は好きなんだ!と少し意外に思いました。
蜂はリンゴの皮の裏側に潜り込もうとするので、接写に苦労しました。
直射日光が暑いので日陰に入ろうとしているだけかな?
複眼の内側の白紋がやや幅広く、頭楯の黒い斑紋が下縁に達していないのでクロスズメバチと判明。
時期的に新女王かもしれませんが、私にはワーカー♀と見分けが付きません。
食後に顔を拭ってから飛び去りました。



同定のため、撮影後に採集しました。
以下は標本写真。

採集後はもうクロスズメバチが来なかったということは、通って来ていたのは同一個体なのかもしれません。
つまりミツバチのように巣の仲間を餌場にリクルートしていないことを示唆しています。
(日が傾いてきて採餌時間が終わっただけかもしれませんが。)

実はクロスズメバチに先立ってシダクロスズメバチ♀もリンゴの皮を舐めに来ていました。

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