2023/01/28

夜の水場に現れた夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年9月上旬・午後19:10頃・(日の入り時刻は午後18:05) 

里山の泉を見張る監視カメラに夜行性のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が写っていました。 
この水場で野ウサギは初見です。 

ある晩に夏毛のニホンノウサギが、対岸の草むらに座ってキョロキョロと油断なく周囲を警戒していました。 
暗闇ですから、視覚で様子を窺うというよりも、長い耳の向きを個別に変えて耳を澄ましているようです。 
水場には立ち寄らず、ピョンピョン跳んで左奥の林道へ姿を消しました。
野ウサギは池の水を飲みに来たのでしょうか? 
採食シーンも撮れず、残念でした。 

遅ればせながら、2023年(卯年)の干支を祝う年賀の動画としてご笑覧に供します。

垂直円網を完成直後に改めて張り直すワキグロサツマノミダマシ♀(蜘蛛)

 

2022年8月下旬・午後15:10〜15:23頃・晴れ 



ワキグロサツマノミダマシ♀(Neoscona melloteei)の造網作業を腹面から動画撮影した私は、背面の写真も撮ろうと用水路を渡って対岸へ行きました。 
驚いたことに、この間になぜかワキグロサツマノミダマシ♀はせっかく作ったばかりの網を張り直し始めました。 
造網性クモのそのような行動を今まで見たことがありません。 
網に下手に近づいた私がうっかり周囲の枠糸を切ってしまったという自覚はないのですが、最初の網の出来栄えが気に入らなかったのかな? 
破網の行動を見逃してしまったのが残念です。(網を壊しながら糸を食べてしまうのはあっという間なのでしょう。) 

今度は背面から造巣行動を動画で記録します。 
夏空を背景としたすっきり抜けたアングルなので、今回はカメラの自動焦点AFにお任せできます。 
せっかく腹背が美しい緑色なのに、逆光でクモの体のシルエットしか映りません。 
肝心のクモの糸や網がほとんど見えなくなりました。 
特に足場糸、縦糸が全く見えないのが致命的です。 
歩脚の動かし方で作業内容を想像するしかありません。 
放射状の縦糸は切らずに前回張った縦糸をそのまま再利用していました。 (再造網が早く終わったのは、そのためでしょう。)

網を張り直す際も一時的な足場糸をかけ直してから横糸を張るはずですが、この点が逆光でよく分かりませんでした。 
網を取り壊すついでに足場糸を張ったのだとすれば、無駄がなくて効率的です。
私が慌てて動画撮影を始めたときには既に粘着性のある横糸を張っていました。 
腹側から見て右回り(時計回り)で内側に向かって螺旋状に横糸を張っています。 
円網の外側の枠糸に雨の水滴が多数付着しています。
改めて横糸を張り終えると、中央部のこしきを丸く食い破りました。 
これも前回と同じ手順です。 
完成した垂直円網に下向きで占座し、網を歩脚で引き締めました。 
アングルを変更して横から狙うと、腹背の緑色および脇黒がよく見えるようになりました。 
ときどき網を歩脚で引き締めています。 

作り直した垂直円網のこしきから地面までの高さは約165cmでした。 
背後はスギ林(平地の防風林)で、網の下には用水路(幅140cm)が流れています。 
地面から深さ90cmに流水面があります。 
雨上がりのせいか、結構激しい流れでした。 
夕方から水路の上に集まる蚊柱や夜の林縁を飛ぶ蛾などを狙ってワキグロサツマノミダマシ♀はここに造網したのでしょう。

2023/01/27

深夜の溜め糞場ではしゃぎ回り格闘遊びをする2頭のホンドタヌキ幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月上旬・午後23:27頃・気温20℃ 

里山のスギ林道にある溜め糞場sを自動撮影カメラで監視していると、2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が右から縦列でやって来ました。 
共に「フサ尾」で、なんとなく若い(幼獣?)兄弟姉妹のような気がします。 
後続の個体はやや興奮しているのか、尻尾を斜め上にピンと伸ばしていました。 

ニホンアナグマMeles anakuma)が残した溜め糞場で立ち止まると、頻りに周囲の匂いを嗅いでいた 先頭個体が身震いしました。
先頭個体が急に左へ走り出すと、釣られてもう一頭もはしゃいだように駆け去りました。 
このとき、タヌキの溜め糞場は迂回して通り過ぎました。 

すぐにまた1頭aが左から戻って来ました。 
タヌキの溜め糞場の手前で立ち止まり、しゃがみかけたら(排便姿勢?)、後ろからもう1頭bが全力疾走で駆け抜けました。 
bは林道上でUターンすると、排便中の個体aに跳びかかりました。 
幼獣bはとにかく元気があり余っているのか、はしゃいだようにaの周囲を跳ね回り、右へ走り去りました。 
aは林道に座り込んだまま、ポカンと見送っています。(暗闇でも相手が見えているのか?) 
もし排便中なら、腰を地面に落とさないはずです。 
bが再び右から駆け戻ると、座り込んだaの周囲を跳ね回ります。
 aの首筋に背後から噛みついたのは、群れ内で序列を決めるマウンティングのような優劣行動なのでしょうか? 
このとき、キュウ♪とか、カッ♪という短い鳴き声を発しました。 
短い映像からも2頭の性格の違いが伺えますが、私には性別が見分けられません。 
まさか交尾行動なのかと思って調べると、タヌキの発情期は冬らしい。
タヌキの繁殖期について説明すると、発情期になり共寝をするのは2月下旬~4月 (参考:タヌキ好きが集まるブログより引用)
やはり交尾や兄弟喧嘩というよりも、ふざけて遊んでいるだけでしょう。
組み伏せられたaが暴れてbを振りほどき、左へ走り去りました。 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
カメラ自体が一定のリズムで発するノイズがうるさくなるので、音声編集ソフトAudacityを使ってノイズを除去しました。




ランダムに記事を読む

  • オオフタオビドロバチ♀の芋虫搬入16/12/2010 - 0 Comments
  • 採餌中にクルミの実を取り合うハシボソガラス(野鳥)07/01/2016 - 0 Comments
  • 路上で吸水するナミアゲハ04/01/2018 - 0 Comments
  • ネコハエトリ(蜘蛛)の求愛・交接#3:求愛ダンス22/03/2011 - 0 Comments
  • 池の枯草に離着陸を繰り返すシオカラトンボ成熟♂【HD動画&ハイスピード動画】28/01/2020 - 0 Comments