2019/04/20

池の畔を歩いたり飛んだりするゴイサギ幼鳥(野鳥)



2018年8月下旬・午後15:39

ゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥が池の岸の草むらをゆっくり歩き回っていました。
羽根の地味な斑点模様が見事な迷彩になっていて、じっとしていればまず見つからないでしょう。

茂みに隠れてしまったので私が対岸で横に少しずれると、幼鳥は石垣の上から池の水面を見ていました。
水中で泳ぐ鯉などの魚を目で追っているのでしょう。


最後は急に飛び去りました。
しつこいパパラッチに嫌気が差したようです。
飛び立ちのスローモーションは1/5倍速。


ゴイサギは夜行性なのですが、幼鳥は昼間も覚醒していて塒の周囲でチョロチョロと動き回り活動的です。
昼行性のヒトに例えて言えば、若者が夜遊びや夜更しをしているようなものでしょう。
逆に、ゴイサギの幼鳥がいつ寝ているのか、気になります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ゴイサギ(野鳥)幼鳥@池畔:岸辺

ブロッコリーの花でモンシロチョウ♀が交尾拒否



2018年10月中旬

ブロッコリー畑で育ち過ぎた(とうが立った)株に菜の花のような黄色い花が咲いています。
アブラナ科を食草とするモンシロチョウPieris rapae)が忙しなく飛び回っていました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(その後で通常速度の映像が流れます)
紫外線カメラを使わない限り、飛んでいるモンシロチョウの性別は見分けられないので、行動から推測するしかありません。
交尾相手を求める♂の探雌飛翔なのでしょう。
あるいは♀が産卵する場所を物色しながら飛んでいるのかもしれません。
3、4頭が乱舞に参加したものの、交尾には至らずすぐに解散してしまいました。

後半は、ブロッコリーに訪花する個体を撮っていたら、♀の交尾拒否行動も偶然記録されていました。
同じ株の花に複数の個体が相次いで飛来します。
吸蜜中に別個体の接近を感じる度に、閉じていた翅を広げ腹端を高々と持ち上げました。
これはモンシロチョウで有名な♀の交尾拒否行動です。
おそらくこの個体は既に交尾済みの♀で、♂に追い回されたり求愛されるのは煩わしいだけなのでしょう。
飛来した個体も♀にしつこくつきまとったりせずに自分も近くで吸蜜を始めたので、こちらも♀なのかもしれません。(私には外見で性別を見分けられません)
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/04/19

川の浅瀬に集まって休むカワウとダイサギの混群(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:13

私がこれまで川で見かけたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)は単独で活動する個体ばかりでしたが、今回は過去最大の群れを発見しました!
夕方の川で浅瀬に集まり、白鷺に混じって休んでいます。
白と黒の大型鳥が混群をなしているのは、なかなかの迫力がありました。
これは塒入りする前に一時的に集まる就塒前集合なのだと後に判明します。



見つけたカワウは計9羽で、決して大群とは呼べませんが、個人的には大興奮です。
欲を言えばもう少し近づいてから撮りたかったのですけど、警戒されたり逃げられてしまっては元も子もありません。

遠くの物陰から望遠レンズで狙います。
カワウはのんびり休んだり羽繕いしたりしています。
水面に浮いて下流にゆっくり流れる個体が1羽いました。
また、翼を大きく広げて濡れた羽根を乾かしている個体もいました。
ときどき尾羽を左右に振り振りしています。


▼関連記事
川の倒木で羽根を広げて乾かすカワウ(野鳥)

後半は、カワウの群れから下流に少し離れて堰の近くに単独で居る個体をしばらく狙ってみたものの、期待に反して潜水漁はしてくれませんでした


▼関連記事
川に潜って漁をするカワウ(野鳥)

一方、白鷺の正体はダイサギArdea alba)でした。
動画撮影中も新たなダイサギが続々とこの川に飛来します。
ダイサギとカワウは近くに居ても互いに無関心でした。

対岸の岩場で1羽のハクセキレイが鳴きながら♪跳び回っていますね。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→カワウの助走と飛び立ち


【追記】
上田恵介『鳥はなぜ集まる?―群れの行動生態学』という本にコサギのねぐら入りについて書いてありました。
コサギでは就塒前集合ができるのは非繁殖期だけですが、3つのタイプの就塒前集合が観察されました。1つ目はねぐらからかなり離れたところに形成されるもの(A)、2つ目はねぐらの林の一部につくられるもの(B)、3つ目はねぐらの上空での群飛(C)です。BやCタイプは少なく、就塒前集合の7割はねぐらから離れたところにつくられるAタイプですので、これが基本的な就塒前集合のパターンだと思われます。コサギたちは就塒前に、時にねぐらから5キロも離れたこの集合場所で休息したり、採食したり、水浴びしたりします。(p35より引用)
ダイサギとコサギは別種ですがとても参考になりました。
今回観察したダイサギの就塒前集合はAタイプということになります(ただし、ねぐらの林のすぐ近く)。
ちなみに、私はなぜかフィールドでコサギを見たことがありません。(今のところ、私のフィールドにコサギは居ないという認識です。)



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