2015年7月中旬
民家の庭の花壇に咲いた見慣れないハイカラな花にクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が来ていました。
帰ってからヤマケイポケットガイド11『庭の花』で調べると(p229)、アガパンサス(=ムラサキクンシラン)と判明。
青い(水色)花と白い花の株が隣り合って植えられています。
花の色が違ってもクロマルハナバチは別け隔てなく正当訪花していました。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。
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アガパンサス花(白) |
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アガパンサス花(青) |
キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#3
2015年7月上旬・深夜23:30頃
▼前回の記事初ワーカーが羽化したキボシアシナガバチ夜のコロニー【暗視映像】
個体識別のためキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)創設女王にマーキングするつもりでこの日は出掛けたのですが、一足遅かったようです。
初ワーカー(長女)が羽化してしまい、巣の防衛力は2倍になりました。
夜間なら大人しいだろうと二匹の♀に直接マーキングしようと油性ペンをそっと近づけたら警戒・威嚇されてしまい、結局諦めました。
昼間なら在巣の蜂を炭酸ガスで麻酔してから一網打尽に捕獲する方法をやっていたと思います。
▼関連記事在巣のキアシナガバチを一斉捕獲(炭酸ガス麻酔)
万一失敗して夜中に刺されたらなにかと面倒なので、億劫になってしまいました。
さて、気を取り直して別のちょっとした実験を試してみます。
キボシアシナガバチのコロニーは気性が荒いとされていて、昼間は不用意に接近する者に対して周囲を飛び回り激しく巣を守ります。
夜間はどうでしょうか?
本種は夜行性ではなく、暗闇ではおそらく目が見えず、飛ぶことも出来ないはずです。
赤外線の暗視動画に撮りながら柳の枝を揺らしても、予想通り蜂は襲って来ませんでした。
飛び立つどころか無反応です。
翅を半開きにして震わせる警戒姿勢にもなりません。
夜目が効かない蜂には、風で枝が揺れているのと区別できないのでしょうか?
続いて白色LEDを点灯すると、女王蜂が警戒姿勢を取りました。
しかし、やはり飛び立って攻撃してくることはありませんでした。(女王蜂は通常、穏健な性格です。)
夜のキボシアシナガバチは目が見えず飛べないため、コロニー防衛力は著しく下がるようです。
したがってアシナガバチの巣に寄生する蛾は夜に産卵するそうです。
また、もし巣を駆除する必要に迫られたら夜が良いかもしれません。
ワーカーの数が増えても同じ結果になるか?という点は、改めて試してみる必要があります。
夜に飛ばないのは、もしかすると気温が低いせいもあるかもしれません。
まさか真似(追試)する人はいないと思いますが、くれぐれも自己責任でお願いします。
昼間なら私もこんな無茶(巣のある枝を揺らすなど)は絶対にやりません。
完全防備の防護服があれば別ですけど。
つづく→#4:威嚇飛翔で巣を防衛(昼間)
2015年7月中旬
街中を流れる川沿いの堤防を歩いていたら、カルガモ(Anas poecilorhyncha zonorhyncha)の群れが私に警戒して一斉に川面を逃げ始めました。
親鳥の周りを明らかに小型の幼鳥が必死で泳いでいます。
計15羽の親子群でした。
対岸へ渡って茂みの陰へ移動しました。
幼鳥が根際の泥を啄んで採食してから、慌てて群れの後を追う様が可愛らしいですね。
親鳥は頭を水中に潜って採食していました。