2014年8月下旬
▼前回の記事
成長したキイロスズメバチの移動巣
キイロスズメバチ移動巣の定点観察#11
キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)の移動巣(第二次巣)が引き続き拡張されていく様子を真下から見上げるアングルで微速度撮影してみました。
50倍速の早回し映像をご覧下さい。
巣口を取り巻くように新しい外被を下に伸ばしています。
巣の上部でも外被を増築しているようですがが、下からは見えません。
巣の入り口で門衛と栄養交換する個体や、外被ポケットに潜り込んでいる(サボっている?)個体もいます。
この間、肉団子を搬入する個体は依然として確認できませんでした。(未だ幼虫が孵化していないのかな?)
また、この日も巣口での扇風行動が見られませんでした。
【おまけの映像】
微速度撮影の動画を見て心地良く感じる早回し速度の好みは皆さんそれぞれ違うと思います。
折角なので、少し遅い30倍速映像↑もブログ限定で公開しておきます。
こちら↑はオリジナルの10倍速映像です。
つづく→シリーズ#12:巣作り【リアルタイム】
2014年8月下旬
郊外の道端の草むらに咲いたアキノノゲシの群落で見慣れないハナバチが訪花していました。
映像冒頭で飛来した個体と小競り合いのような行動が見られました。
♂が求愛しに来たのか、喧嘩なのか、不明です。
1/4倍速のスローモーションでリプレイしても、ハイスピード動画でないとよく分かりませんね。
花に残った蜂は少し身繕いしてから飛び去りました。
映像の後半は結構離れた場所で見つけた、おそらく同種の蜂です。
2匹がアキノノゲシの同じ花で仲良く吸蜜していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
もしかすると♂なのかもしれません。
素人目にはコハナバチ科よりも大きいのでヒメハナバチ科の一種だと思うのですが、翅脈を調べたくても採集に失敗してしまい残念。
2014年8月下旬
▼前回の記事
巣に離着陸するキイロスズメバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】
キイロスズメバチ移動巣の定点観察#10
前回の定点観察から5日後に再訪すると、キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)の移動巣(第二次巣)の外被作りは一段落した様子。
予想した程は大きくなっていませんでした。
動画に撮りながら巣の回りを一周して、360°の全体像を記録してみました。
(かなりアナログで原始的なパノラマ撮影です。)
東屋(六角堂)内のベンチや柱に躓いたりぶつかったりすると天井裏の巣に振動・衝撃を与えキイロスズメバチを怒らせてしまうので危険です。
慎重にゆっくり動けば刺されることはありません。
外被の鱗模様が惚れ惚れするほど美しいですね。
ちなみに巣の大きさを比較する対象として、巣が吊り下げられた天井の梁(太い角材)の幅は11.5cm、天井板の幅は14.5cm。
外被の直径を比で求めると、10.1cmと算出されました。
多少の誤差はあるかと思いますが、6日間で7.5cmから10.1cmに成長したことになります。
つづく→シリーズ#11:造巣の微速度撮影