2014/07/11

羽化直後に抜け殻を食すヤマトゴキブリ♀b



2014年6月上旬・室温22℃


▼前回の記事
ヤマトゴキブリ♀bの羽化【10倍速映像】

羽化直後のヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)新成虫♀bが抜け殻を食べ始めたので驚きました。
この習性を知らなかった私は虫の抜け殻をコレクションしていることもあり、前回ヤマトゴキブリ♀aが羽化したときは直後に羽化殻を取り上げてしまいました。

口元を接写してみると食欲旺盛にモリモリ食べています。
抜け殻の脚も根本から食しました。
クチクラ(外骨格)の色素沈着(黒化)が完了する遥か前に消化器官は正常に機能することがちょっとした驚きです。
抜け殻に含まれるタンパク質や色素を摂取して急速に再利用するのでしょうか?

▼つづく
ヤマトゴキブリ♀が羽化殻を完食するまで【10倍速映像】



クマイチゴの花蜜を吸うウスバアゲハ



2014年6月上旬

低山腹に咲いたクマイチゴの群落でウスバアゲハParnassius citrinarius)が訪花していました。
翅がボロボロの個体です。
交尾嚢は付いていませんけど、性別は?



この木苺はクマイチゴですかね?



2014/07/10

ヤマトゴキブリ♀bの羽化【10倍速映像】



2014年6月上旬・室温26℃→24℃

キッチンで捕獲した4匹目のヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)終齢幼虫を隔離して飼育してきました。
ある晩、遂に終齢幼虫が羽化を始めました。
気づいた時には既に羽化の後半でした。
餌として与えた人参の上でほぼ全身が抜け殻から出ていました。
脱皮直後の成虫は真っ白で、複眼だけが黒。
翅はまだ伸びていません。
腹部は取り込んだ空気で膨らませているような印象。

ゴキブリは不完全変態の昆虫なので、蛹の時期はありません。
結局、脱皮の兆候は分からず仕舞いでした。
羽化の時間帯も朝とは限らないようです。

慌てて10倍速の微速度撮影で記録開始。
やがて腹端の尾毛が抜けました。(@0:44)
人参の下に降りると方向転換。
抜け殻に残った白い気管の糸が風になびいています。
新成虫は照明が落ち着かないのか、ときどき徘徊しながらも翅伸展が進みます。
純白の翅が相変わらず美しいですね。
伸び終わっても腹部の半分ぐらいの短い翅なので、♀と判明。
(正直に言うと、長翅♂の羽化をもう一度見たかったなー。)

ようやく体が固まったらしく、新成虫♀bは抜け殻に向き直って近寄ると、口を付け始めました。
背側からはよく見えませんが、どうも羽化殻を食べようとしているようです。(@8:00〜)
初めはかじっても抜け殻がツルツルして噛めないようで、かじれる部分を探しています。
遂には抜け殻の頭部を本格的に食べ始めました。(@9:00〜)
休みながら食べていますが、それと同時に体の色素沈着(黒化)も進行しています。

▼つづく

羽化直後に抜け殻を食すヤマトゴキブリ♀b


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