2023/03/28

林道でミゾソバを夜な夜な食べ歩くニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月下旬 

沢の水が林道に流れ込んで年中水溜りができている区間で夜な夜な採食するニホンカモシカCapricornis crispus)の記録です。 

シーン0:9/19・午後14:40頃 
明るい昼間に撮れた現場の状況です。 
画面の右端に水溜りの黒い泥濘が少し写っています。


シーン1:9/21・午後23:25頃 (@0:06〜) 
深夜の林道を右から現れたカモシカが頭を下げて、林道上に繁茂するミゾソバなどの下草を食べています。 
角が太くて立派な成獣です。 
左半身しか見えないので、右肩に黒班があるかどうか不明です。 
食べ歩きしながら少しずつ左に移動して行きます。 


シーン2:9/25・午後22:37 (@1:18〜) 
4日後の夜にも、カモシカが林道の下草を採食しに来ていました。 
しっかりと個体識別ができていませんが、前回と同一個体なのでしょうか? 
体格は同じでした。
やはり林道を右から登場し、ゆっくりと左に移動しながら採食しています。 



草の根元に潜り込もうとするシロテンハナムグリの謎

 

2022年9月下旬・午後12:25頃・晴れ 

里山の尾根道を縦走していたら、何か大きな昆虫がブーン♪と重低音の羽音を立てながら低く飛んで来ました。 
着陸した虫の正体はシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)でした。 
(映像はここから) 

イネ科の草が疎らに生えた尾根道をウロウロと歩き回り、なぜか草の根際に頭をグイグイ突っ込んで潜り込もうとしています。 
自力で深い穴を掘る力は無いようで、結局は草の根元を反対側に通り抜けてしまいました。 
一体シロテンハナムグリは何がしたいのでしょうか? 
根掘り葉掘り聞いてみたいところです。 

草の根を食べるのかと一瞬思ったのですが、シロテンハナムグリ成虫の口器は樹液や花蜜、花粉などを舐め取るだけで、草の根を噛み切って食べることはできないでしょう。
幼虫ならあり得るかもしれません。
しかしネット検索しても、シロテンハナムグリ幼虫は芝生の害虫とはされていないようです。 
私にはシロテンハナムグリ成虫の性別を外見から見分けられない(見分け方を知らない)のですけど、産卵目的の♀なのでしょうか? 
それとも地中から羽化してくる♀を待ち伏せして交尾したい♂なのかな? 
単に穴を掘って隠れたいだけなのかもしれません。


関連記事(10年前の撮影)▶ マメコガネ:謎の穴掘り行動

2023/03/27

スギ林道で夜な夜な餌を探し回る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月下旬 

里山のスギ林道に設置された自動撮影カメラに写った野ネズミ(ノネズミ)の記録です。 

シーン1:9/22・午後22:32・小雨・気温16℃ 
画面の右下隅の辺りをウロチョロしています。 
しばらくすると、戻ってきた同一個体?が林道を右へ走り去りました。 

実は画面の右下隅の辺りに野ネズミの巣穴があることが後に判明します。 


シーン2:9/23・午前00:28・小雨・気温16℃ (@0:23〜) 
2時間後も小雨が降り続いています。 
対面に見えるスギ大木の根元から左に少し移動してから林道を手前に横断しました。 
しばらくすると、画面下から林道に戻って来ました。 
タヌキとアナグマが共有している溜め糞場sをあちこち駆け回ります。 
しかし、溜め糞に含まれる未消化の種子とか食糞性昆虫を目当てに来たという訳でもなさそうです。 
林道上に転がっている落枝に乗ると、伝い歩きします。 
この地点で野ネズミがこれほど長時間写ったのは初めてかもしれません。 
スギ植林地の林床には野ネズミが好むドングリなどの堅果は落ちていないはずなのに、一体何を探し歩いているのか、不思議でなりません。 
「探しものは何ですか?」 


【追記】
以前、このスギ林道でリスがクルミを貯食していました。
想像を逞しくすると、野ネズミはリスが隠した(埋めた)貯食物をたまたま見つけて横取りした成功体験(労働寄生、盗み寄生)が忘れられずに、この林道に執着して熱心に探索しているのかもしれません。



シーン3:9/23・午前4:01・気温16℃ (@1:23〜) 
3.5時間後、野ネズミが林道を手前に横断しました。 
どうやら小雨は降り止んだようです。


シーン4:9/24・午後21:18・気温16℃ (@1:29〜)
画面中央から奥に向かって林道を横断すると、スギ大木の根元にぶつかりそうになってから右折し、下草の陰に姿を消しました。 
画面奥の斜面を谷側に下って行ったのかもしれません。 



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