2015/08/27

柳の葉を舐めるコガタスズメバチ♀



2015年7月中旬

湿地帯に生えた柳(樹種不詳)の灌木林で夕暮れ時に、コガタスズメバチVespa analis insuralis)のワーカー♀が飛び回っていました。
獲物を探索しながら、ときどき葉に止まると舐めています。
アブラムシの甘露が葉に付着しているのでしょうか?
(それとも柳の花外蜜腺?)

自然光ではいよいよ撮影が困難になったので、後半は赤外線の暗視動画に切り替えてみました。
(肉眼では未だ見えるのですけど、普通のカメラでは暗過ぎて撮れないのです。)
複数個体を撮影。

撮影時刻は動画に記しておきました。
ちなみに公式発表の日の入り時刻は19:01ですが、ここは盆地のためもう少し早くに太陽が山に沈みます。

柳の葉を舐める蜂に興味を持って通ってみた結果、カリバチを中心に色々な種類を観察することが出来ました。


貯食を中止したハシブトガラス(野鳥)



2015年7月上旬

川沿いの堤防で2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が何かしていました。
カメラを向けると警戒して飛び上がり、近くの電線へ逃げてしまいました。(映像はここから)
嘴に何か獲物を咥えていますが、正体不明です。
何かの死骸かもしれません。

更に飛んで近くの民家のトタン屋根に移動しました。
後ろ向きになり(背を向けて)足の爪で獲物を押さえつけながら啄んでいます。
やがて獲物を咥え、屋根の雪止めにひょいと飛び移りました。
そして雪止めを固定する金具の隙間に獲物を隠しました。
貯食行動ですかね?
一旦横に離れたものの、すぐにまた獲物を取りに戻りました。
最後は獲物と共に住宅地の方へ飛び去りました。

この間、近くの電柱の天辺に別個体bが止まって鳴いていました。
貯食する場所が他個体bにばれてると気づき、横取りされないよう貯食を中止したのかもしれません。
貯食を中断したのはただの気紛れかもしれませんが、私に撮られていることが影響した可能性もありますね。
カラスが「心の理論」を持つか?という点で興味深い出来事でした。

ところで、このハシブトガラスは嘴が太いものの、額が出っ張っていないという妙な(ハシボソガラスとの中間的な)個体でした。
よく見ると嘴の中が赤い幼鳥でした。



【追記】
『銀座のツバメ』p86によると、
(ハシブトガラスが)その場で食べきれない餌は、喉袋に貯めてビルの屋上や街路樹に運んで隠す。これを“貯食行動”という。


【追記2】
『カラスの教科書』p134?によると、餌の隠し方(貯食行動)について
 ハシブトガラスではもう少し雑で、落葉をばさばさと被せて終わりとか、物陰に押し込んで終わりとか、その程度の例も多かった。ビルの屋上に餌を隠す、というか単に置いておくこともある。屋上に妙なものがあった場合、カラスが持ってきた可能性は結構高い。ただ、ハシブトガラスは他人の視線に非常に敏感で、他個体や人間に貯食の現場を見られると、すぐに餌をくわえて飛び去り、場所を変えてしまう。どうやらカラス間で貯食の盗みあいがあるようだ。人間は別に盗まないと思うが、見られているのがとにかく嫌いらしい。(中略)ハシボソガラスはそこまで神経質ではなかった印象がある。





【追記3】
柴田佳秀『うち、カラスいるんだけど来る? :カラスの生態完全読本』によると、
・ハシブトガラスは仕事は雑だが警戒心は強い。人やほかのカラスに貯食を目撃されるとすぐにエサを持って飛び去ってしまう。 
・(他の)カラスの目が気になるのか、エサはノドにある舌下嚢ぜっかのうと言う場所に詰め込んで運ばれることが多い。 
・都会では、ベランダの植木鉢の影、ビルの看板の裏、自然の中では樹木の幹に空いた穴や、河原の石の下など容易に見つからない秘密のポイントに食べ物をせっせと隠すのであった。(p40〜41より引用)






2015/08/26

柳の葉を舐めるセグロアシナガバチ♀



2015年7月中旬

湿地帯に生えた柳(樹種不詳)の灌木林でセグロアシナガバチPolistes jokahamae)のワーカー♀が飛び回っていました。
獲物を探索しながら、ときどき葉に止まると舐めています。
アブラムシの甘露が葉に付着しているのでしょうか?
(それとも柳の花外蜜腺?)

※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像に対して、自動色調補正を施してあります。


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