2015/01/28

アオサギ(野鳥)の衰弱個体#1



2014年10月上旬・午前9:30頃

平地にある溜池の岸辺に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が首をすくめた見慣れない(不自然な?)姿勢で蹲っていました。
繁殖期ではないので、巣で抱卵している可能性はありません。(そもそもアオサギは樹上で営巣するんでしたっけ?)
初めはてっきり死骸なのかと思いました。
近づくとアオサギは逃げようと翼を動かしたので生存を確認できました。
それでもひどく衰弱した個体のようで立ち上がれません。
目を半ば閉じて翼を弱々しくかすかに上下させているだけです。(呼吸に伴う動き、虫の息。)
少し開いた嘴に枯れ葉が挟まったままである点も何やら只事ではない(不自然!)と思わせます。
朝から霧だったので低体温症になっていたのかもしれません。

何か病気や怪我で瀕死の状態なのでしょうか。(傷病個体)
調べてみると、アオサギも鳥インフルエンザに罹患して病死することがあるそうです。(「アオサギを議論するページ」サイトより参考リンク

私にはアオサギの年齢を見分けられないのですが、巣立ちに失敗した若鳥なのかもしれません。
それとも寿命が近い老いた個体なのかな?
どうも気になるので、溜池に通って様子を見ることにします。

同じ日の夜に再訪すると→つづく



メハジキの花蜜を吸うオオハキリバチ♂



2014年10月上旬

山間部の道端に咲いたメハジキの群落でオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪花していました。
頭楯が白いので雄蜂と判明。
直立した茎に輪生状に付いた花を歩いてぐるぐる回りながら順に訪れ吸蜜しています。
当然ながら営巣しない雄蜂の腹面にはスコパがありません。
飛んで隣の株に移動します。
複数個体を撮影。
なぜか見かけるのは♂ばかりでした。

同定のため撮影後に1匹をネットで採集したものの、忙しくて放置していたら恥ずかしながら標本にカビが生えてしまい写真なし。
クズハキリバチの可能性は?



2015/01/27

ビンズイ(野鳥)の鳴く声♪を声紋解析してみる



2014年10月上旬

山間部の道端でビンズイAnthus hodgsoni)が木の横枝に止まって辺りをキョロキョロしていました。
いかにもセキレイ科らしく、尾羽を上下に振っています。
急にすぐ横の蔓を啄み、おそらく何か虫を捕食しました。(@1:25)
つづいて羽繕いを開始。
嘴で胸元の羽根を念入りに整えています。
脚の爪で肩や頭の辺りを掻きました。

長撮りの最中にカメラのトラブルが発生。
強制再起動で撮影再開するまで手間取ったものの、奇跡的にビンズイは逃げずに居てくれました。
それまでずっと黙っていたのに、やがて警戒を解いてくれたのか甲高い声で鳴き始めました。(@5:53〜)
嘴の動きと鳴き声が同期した(リップシンクロ)ので、この個体の鳴き声に間違いありません。
横枝を歩いて移動すると、飛び立ちました。
少し上の枝に止まり直すと、鳴きながら枝から枝へ飛んで移動。
最後は森の方へ飛び去りました。



ビンズイが止まっていた木の葉を写真に記録しておきます。
虫喰い穴だらけで分かりにくいのですが、この樹種はマンサクですかね?(全く自信なし)



▼関連記事(丁度2年前にも同様のシーンを撮っています。)
樹上で虫を捕るビンズイ(野鳥)



木の横枝を平均台のようにのこのこ歩くなんて、そういえば、ほかの鳥ではあまり見かけないこと。(『森の野鳥観察図鑑:鳥のおもしろ私生活』p151より)
という記述が本にあるのですが、独特とされる歩き方がいまいちイメージできません。
横歩きしたシーン(@6:04-6:10)も撮れましたが、そんなにユニークかな?

ビンズイの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を3箇所切り出し、スペクトログラムを描いてみました。




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