2014年6月上旬・室温22℃→21℃
▼前回の記事
羽化直後に抜け殻を食すヤマトゴキブリ♀b
羽化直後のヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)成虫♀bが自分の抜け殻を食べる様子を10倍速の動画で微速度撮影してみました。
脚の抜け殻の砕けた欠片もほぼ残さずに食べています。
ときどき挟む食休みでは触角を舐めて身繕い。
幼虫時代から給餌していた生の人参には全く見向きもしません。
映像の後半では体の色素沈着(黒化)が進み、クチクラ全体が薄い褐色になってきました。
翌朝までに羽化殻を完食していました。
2013年10月上旬
湿地帯のミゾソバ群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。
花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
重量級のクマバチが花に止まるとミゾソバの茎が大きくしなります。
その反動を利用してタイミングを見計らい飛び立っているようです。
▼関連記事(同一個体の訪花シーン:HD動画)▼
ミゾソバの花蜜を吸うクマバチ♀
2014年5月中旬
林縁の斜面に白とピンク、赤紫の花が植えられています。
園芸植物にはまるで疎いのですが、シバザクラ(芝桜)でしょうか。
その花壇でハシボソガラス(Corvus corone)が歩き回りながら何かを啄んでいます。
なぜか白い花の株だけを選んで採食しています。
この距離では採食メニューの正体は定かではありません。
残念ながら、カメラを向ける私を警戒したカラスは歩きながらどんどん遠ざかってしまいました。
私は試したことないのですけど、シバザクラの花を抜き取り根元の甘い花蜜を吸っておやつ代わりにする子供の遊びがあるそうです。
私が幼少期に遊びで吸蜜したのはサルビア、ツツジ、コンフリーの花などで、芝桜では未体験です。
そもそも芝桜なんていう小洒落た花はあまり見かけなかった気がします。
しかし、もし花弁や甘い花蜜が目当てならカラスは一箇所に留まって集中的に採食しそうな気がします。
そもそも嘴の形状から見てもハシボソガラスがちまちまと花弁や花蜜を食べるとは思えません。
したがって、訪花する虫を探して捕食しているのではないかと予想しました。
それにしても、ピンクや赤紫の花の株には目もくれず、白い花の株だけを集中的に訪れているのは謎です。
「シバザクラ抜いたのはカラスの仕業 カメラに画像-岩国」と題した興味深い新聞記事を見つけました(山口新聞2010年4月18日掲載)。
シバザクラの根にくちばしを突っ込み、根元から引き抜いているカラス数羽の姿が防犯カメラに写っていたそうです。
それに対して、今回私が観察した事例では花にダメージを与えていません。
謎解き編につづく
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花ではなく何か虫を捕食した? |