2022/05/19

スギ山林の雪道を嗅ぎ回る冬毛のニホンノウサギ【暗視映像:トレイルカメラ】

前回の記事:1月下旬▶ 雪深い杉林を深夜にうろつくニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年3月下旬・午後21:57・晴れ 

未だ雪深い低山の杉林をトレイルカメラで監視していると、晴れた夜に再びニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が現れました。 
杉林にはウサギが好んで食べる餌植物は生えてないと思うのですが、通り道になっているようです。 
林道脇でスギ横枝の葉の匂いを嗅いでから、左へ立ち去りかけたところでなぜか立ち止まりました。 
何やら念入りに雪面の匂いを嗅ぎ回っています。 
ようやく画角の外に消えました。
雪面はガリガリに凍結しているようで、ノウサギの足跡は残りません。

2022/05/18

雪山のスギ林を遊動するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2022年3月下旬・午後13:30〜14:13・晴れ 

未だ雪深い里山で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れがスギ林の林道を続々と通りかかり、トレイルカメラの前を横切りました。 
この低山にニホンザルが生息していることは分かっていたのですが、トレイルカメラで撮れたのは初めてで、嬉しい収穫でした。 
ニホンザルにとって杉林は餌が無い「緑の砂漠」なので、杉を植林した区画にはあまり来ません(塒として使ったり、通り過ぎるだけ)。 

初めに登場した個体は林道を外れると、奥の斜面を斜めに下って行きました。 
画面奥(下り斜面)の雪原をニホンザルが遊動する姿もスギ林の隙間から辛うじて見えました。(赤枠@0:23〜0:32) 
次に登場した個体は初め林道沿いに立つスギの横枝に登っていました。(@0:35) 
そこから雪道に降りて右へ遊動して行きました。 
最後に左から登場した子ザルはカメラに気づいてカメラ目線をくれました。 
口に黒い果実?を咥えているようです。(@0:50) 

常緑樹であるスギの林床には昼間でもあまり日照が届かず、雪面はガリガリに凍っているようです。
そのため、ニホンザルが歩いても足が雪に潜りません。 




2022/05/16

ニホンカモシカが雪山の杉に眼下腺マーキング【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年3月上旬 

まだ雪深い低山の杉林をトレイルカメラで監視していると、夜に通りかかったニホンカモシカCapricornis crispus)が眼下腺マーキングしました。 
豪雪地帯のため、カモシカが往来する林道の雪面がカメラの設置位置よりもだいぶ高くなっています。 
この時期(3月上旬)には新たな積雪はほとんどなくなり、林道の雪面はガリガリに凍っています。 


シーン1:3/1・午後18:40・晴れ 
同じ日の早朝に登場したカモシカと同一個体なのかどうか、定かではありません。
前回の記事:▶ 夜明け前の雪山で杉の木の下に佇むニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】
カモシカが林道脇のスギの幹に顔を擦り付けていました。 
後ろ姿でいまいち分かりにくいのですが、おそらく顔の眼下腺で匂い付け(マーキング)しているのでしょう。 
続けて横枝の匂いも嗅ぎました。 


シーン2:3/9・午前3:11・晴れ 
8日ぶりにカモシカがやって来ました。 
全く同じスギの幹の同じ場所で眼下腺マーキングしています。 
今回はカモシカの立つ角度がバッチリで、顔を幹に擦り付ける行動をしっかり見せてくれました。 
単独で生活するカモシカはこうして縄張り内のあちこちで眼下腺マーキングして縄張りを宣言しているのです。

横枝の匂いも念入りに嗅いでいます。 
右に立ち去る際にペロペロと舌を出し入れする謎の行動が気になりました。(@1:22) 
フェロモンに対するフレーメン反応に付随する行動なのかな? (当てずっぽう)
あるいは、ただ幹に付着した水滴や雪を舐めた後なのかもしれません。


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