2017年5月上旬
郊外の町工場は連休で静まり返っていました。
敷地内を歩き回ってた2羽のハシボソガラス(Corvus corone)が順番に水溜りの水を飲みに来ました。
嘴を水に浸してからですくい上げるように何度も水を飲みます。
カラスの行水(水浴)は行いませんでした。
繁殖期ですけど、この2羽は番(つがい)ではなく、未だ繁殖に参加しない若鳥の群れの一員だと考えています。
(すぐ近くに別のハシボソガラス番の営巣地があるのです。)
最後は1羽が地上から飛び立ちました。
余談ですが、動画の冒頭で1羽αが鳴き喚きながらこちらに向かってどんどん歩いて来ました。
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人懐こく挨拶しに来るハシボソガラス(野鳥)
この個体αが後半に水を飲み終えてから、水溜りをジャブジャブと歩いて横断しました。
おかげで水深が伝わりました。
素人目にはなんとなく、βよりもαの方が行動が幼い印象を受けました。
2017年1月上旬・お昼前
街中を流れる川を見て歩くと、更にもう1羽のダイサギ(Ardea alba)の独特な捕食行動が成功するシーンを観察できました。
この個体も川の水(冷たい雪解け水)に浸かりながら岸に沿ってギクシャクと歩いています。
これは足で川底を掻いたり足踏みしたりして、隠れている魚を追い出そうとしているのです。
同じ日に3羽連続で(a, c, e)同様の探餌行動を見れたので、決して病的な神経症状(歩行異常)でも珍しい行動でもないと納得しました。
▼関連記事
・足踏みで川魚を追い出し捕食するダイサギa(冬の野鳥)
・川で足踏みしながら魚を探し回るダイサギc(冬の野鳥)
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、
コサギという鳥は、採食時に片脚を水中で震わせて小動物を追い、逃げ出したところを捕食する行動をよく行う。しかし、広く鳥全体を見れば、こうした脚振りの運動は例外的な動作である。(p108より引用)
草にすっかり覆われたコンクリート護岸沿いに下流へゆっくり歩きながら真剣な目つきで魚影を探しています。
一歩ずつ川底を踏み締めた足をガクガクと上下に揺らしています。
しばらくすると左岸を上流に向かって引き返し始めました。(@0:50)
釣りをやらない私には分からないのですけど、ダイサギの行動を見ていると「魚は川の中央部よりも岸辺近くに(多く)潜んで居る」というのは釣り人の常識なのですかね?
それとも川の中央部から魚を追い出しても左右の川岸の物陰に逃げ込んでしまい、漁の効率が悪いのかもしれません。
サッカー選手のサイドバックと同じ発想だったりして。(サッカーのポジションの一つで、常にサイドラインを背負いつつ攻守に上下動する)
獲物探索を一休みして軽く羽繕い。(@5:03)
私が立っている上流の橋の方へダイサギeはどんどん近づいてきます。
橋を通る車やヒトなんか全く気にせず漁に集中しています。
突然ダイサギが羽ばたいて下流へ少し飛びました。(@7:57)
逃げた魚を追いかけて嘴を一閃し、見事に仕留めました。
苦労してようやく捕らえた細長い小魚を旨そうに丸呑みしました。
食後も嘴を水でゆすいでから貪欲に探餌行動を再開しました。
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魚を飲み込む。 |
この日は午前中に川の短い流域を見て歩いただけで、のべ5羽(a~e)のダイサギを観察できて大収穫でした♪
それに対してアオサギは1羽も見かけませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
↑【おまけの映像】 ※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は漁に成功する前にも、同一個体eの探餌行動を長々と撮影しています。(ブログ限定で公開します。)
冒頭で川の中でバランスを崩し転びかけたハプニングが滑稽でした。
猿も木から落ちる。ダイサギも川でこける。
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翼を広げて転倒を回避 |
私が疲れて撮影を中断したら、この直後に魚を捕食したシーンを撮り損ねてしまいました。
失態を取り返そうとむきになって辛抱強く長撮りした結果、冒頭で紹介した漁の成功シーンをものにできたのです♪
2017年5月上旬・夕方
高圧線の鉄塔を支える階段状のコンクリート土台の角でキジ♂(Phasianus versicolor)がケンケーン♪と勇ましく鳴いて縄張りを宣言していました。
周囲の湿地帯(枯れ葦原)を見渡せる高台になっています。
隣の縄張りにいる♂と張り合うようにケンケーン♪と鋭く鳴き交わしていました。
キジ♂はケンケーン♪と絶叫した直後に必ずその場で激しく羽ばたいてバサバサっと音を立てます。
この行動を母衣打ち(ドラミング)と呼びます。
動画を長撮りしてみると、約2分間隔で鳴いていることが分かりました。
もちろん編集で退屈なシーンはカットしましたが、鳴く合間の2分間に羽繕いしたり少し歩き回ったりしています。
生憎この日は風が強くて、肝心の鳴き声がマイクの風切り音でほとんど掻き消されてしまったのが残念でした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。