2022年9月下旬〜10月上旬
里山のスギ林道にある溜め糞場sに通ってくるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の記録です。
シーン1:9/27・午前3:51・気温16℃
深夜に林道を右からゆっくり登場したのは「フサ尾」でした。
自分たちの溜め糞場sの匂いを嗅ぐと、なぜか大きく迂回しながら左に立ち去りました。
2分50秒後に再び「フサ尾」が左から戻って来ました。
同一個体と考えてよいのか、いまいち自信がありません。
「フサ尾」というのは正常な尻尾というだけの意味で、複数個体いることが分かっています。
対面に見えるスギ大木の根本の匂いを嗅いだだけで素通りし、右へ立ち去りました。
アナグマの溜め糞やマーキング跡に対して、特に何も反応を示しませんでした。
1分10秒後に同一個体?の「フサ尾」が右から戻って来ました。
溜め糞場sを素通りして左へ行きました。
結局、この日現れたタヌキは、林道を右往左往したものの溜め糞場で排便しませんでした。
自分たちの溜め糞場の位置を忘れて探してるのかな?
記憶に頼らずとも、匂いで分かると思うのですが…。
何者か(ヒトに限らずアナグマとか)が忌避物質を撒いたのなら、監視カメラに記録されているはずです。
それとも、監視カメラが長期間設置された溜め糞場にタヌキはすっかり嫌気が差したのでしょうか?
シーン2:9/29・午後17:50・気温18℃ (@0:52〜)
2日後の日没直後に「フサ尾」が林道を右から登場。
ちなみに、日の入り時刻は午後17:29です。
自分たちの溜め糞場sの匂いを嗅いだだけで、迂回しながら左へ立ち去りました。
今回も排便しませんでした。
シーン3:10/3・午前4:06・気温15℃ (@1:11〜)
4日後の未明に「フサ尾」のタヌキが右から歩いて登場。
自分たちの溜め糞場sの匂いを嗅ぎ回り、腰を下ろすと左を向いたまま(北向き)排便しました。
やや硬目の糞を排泄した後は、元気に左へ走り去りました。
久しぶりにこの溜め糞場sで排便してくれたので、安心しました。
ところで、タヌキが用を足している間に、キョロロロ…♪というアカショウビン♂(Halcyon coromanda major)の鳴き声のような、尻下がりの音階の声が真夜中の森に何度も響くのが気になりました。(@1:21〜)
動画の音量を最大に上げると、かすかに聞き取れます。
アカショウビン♂の囀り のように澄んだ鳴き声ではなく、濁っていました。
しかもアカショウビンは夏鳥なので、この時期はもうとっくに南国へ渡去してるはずです。
この鳴き声の主は何者なのでしょう?
ご存知の方は教えてください。
まさかタヌキがこんな鳴き声を発しませんよね?
日の出まであと1時間半もあります。
ちなみに日の出時刻は午前5:33。