2019/03/29

ツキノワグマの糞塊?

ツキノワグマ?糞塊・全景
ツキノワグマ?糞塊
ツキノワグマ?糞塊+scale
ツキノワグマ?糞塊@路肩+分解後(内容物調査)

2018年10月中旬

峠道の路肩に大きな獣糞の塊を見つけました。
獣糞が大好きなハエや糞虫が一匹も来ていないということは、未だ排泄したばかりの新鮮な糞なのでしょうか?



しかし不思議なことに、鼻を近づけても糞便臭が全くしませんでした。(鼻詰まりの自覚は無かったのに…)
巨大な糞塊なので、タヌキの溜め糞ではなくツキノワグマUrsus thibetanus)が排泄した糞だろうと予想しました。



木の棒を使い、糞をつついて中身を調べてみます。
熊の食性が分かるかと思ったのですが、果実の種子などは見つかりませんでした。
本職の研究者は糞を水洗いしてザルなどで濾し、未消化物を顕微鏡で調べたり種子を撒いて育てたりして地道に調べるのだそうです。

私としては動物学者の真似事とは言え、真面目な目的の動画のつもりです。

しかしYouTubeで一般公開すると要らぬトラブルを招きそうなので(不快な糞動画だ!と炎上?)、自主規制としてブログ限定で公開します。
YouTubeで検索しても似たような動画がヒットしないので、検閲がありそうです。
もし糞の内容物をしっかり分析できていれば学術的な動画として許される気がします。

『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』でツキノワグマについて調べてみると、

フン:季節によって異なるが、秋季にはどんぐりだけを食べた「どんぐりフン」と呼ばれるグレーのかたまりが見つかる。人間の野グソか?と見間違えるフンもあり、見分ける方法は、用足し後の紙が見つからないだけだ。
・古いどんぐりフンは黒っぽい。新しいものはグレーで糞虫などが集まる。
・ブナのどんぐりフン。ブナやイヌブナの場合、殻がびっしり詰まっている。 (p49より引用)







↑【おまけの動画】
スピルバーグ監督の有名なSF映画「ジュラシックパーク(1993年)」を見ると、トリケラトプスの糞塊に手を突っ込んで中身を夢中になって調べる恐竜学者がコミカルに描かれています。
このように、熱心な動物学者なら糞を調べたくなるのは当然なのです。
このシーンでサトラー博士は、草食性のトリケラトプスが病気になった原因として、何か毒草を誤って食べてしまったのではないか?という仮説を立てて糞を調べています。


2019/03/27

脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】



マメドクガの飼育記録#2

▼前回の記事 
クズの葉裏にマメドクガ(蛾)の幼虫を見つけた!

2018年10月中旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が食欲を失い、クズの葉表に長時間静止しています。
脱皮前の眠状態であることが後に判明します。
微速度撮影して100倍速の早回し映像を見てみると、毛虫が時々ピクピクと蠕動を繰り返していました。


余談ですが、幼虫が止まっているクズの葉が時間経過と共に刻々と傾いていることも動画に記録されていました。
そのために、微速度撮影中にときどきカメラのピントを幼虫に合わせ直したり画角を調整しないといけなくて面倒でした。(葉が動かないようにクリップで固定する技を後に身につけました。)
クズはネムノキと同じマメ科ですから、これは「クズの葉の就眠運動」なのかもしれません。
クズの蔓を花瓶に活けた状態でも葉柄の部分(葉枕)で葉の傾きをゆっくりと制御しているのでしょう。
ちなみに、今回の撮影時刻は夜です。
照明を点けっ放しでも就眠運動が見られるのは、(私のような素人には)ちょっと不思議な気もします。(ただ萎れているだけかも?)
野外のクズは、日差しの強い夏の昼間には向かい合わせの小葉が閉じてしまう性質があるらしいので、今回の現象も撮影用の照明がクズにとっては強過ぎたのかもしれません。
いずれにせよ現時点の私は植物生理学について勉強不足です。

いつか改めてこのテーマ(クズの葉の運動)について動画に撮り直し、探求してみるつもりです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:脱皮直前に眠から醒めて右往左往するマメドクガ(蛾)幼虫【100倍速映像】


2019/03/26

池のハシビロガモ♀(野鳥)



2018年10月中旬

いつもはカルガモしか居ない溜池に、この日は珍しく新顔のカモが少数混じっていました。
冬鳥のカモが渡ってきたのでしょう。
帰ってから図鑑で調べると、初見のハシビロガモAnas clypeata)♀でした。
(池を見渡してもハシビロガモの♂が居ないのは不思議です。)

岸からカメラを向けている私を警戒したハシビロガモ♀が池の中央へ急いで泳ぎ去ります。
やがて首を後ろに曲げて嘴を胴体の羽毛に埋めると、目を瞑って休息姿勢になりました。
そこへもう1羽の♀が仲間に寄り添うように近づき、同じく休息姿勢になりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→採食シーン


ハシビロガモ♀@溜池+遊泳
ハシビロガモ♀2@溜池+休息

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