2019/03/11

クズの葉裏にマメドクガ(蛾)の幼虫を見つけた!




マメドクガの飼育記録#1


2018年10月上旬

道端に蔓延るクズの大きな葉に虫食い穴(食痕)が開いていました。
葉裏を覗いてみるとマメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫が居ました。
葉をかじっていたのに、私が撮影を始めると、警戒したのか毛虫は動かなくなってしまいました。
マメドクガ幼虫の食草リストを調べると、必ずしもマメ科に限らず広食性のようですが、クズはマメ科の一種ですから食べて当然です。



▼関連記事(9年前の撮影) 
イタドリを食すマメドクガ(蛾)幼虫

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#2:脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏
マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏・全景

2019/03/10

田んぼに実った稲穂を採食するキジ♂(野鳥)



2018年10月中旬

私が田園地帯の農道を歩いていたら、目の前をキジ♂(Phasianus versicolor)が横切り、田んぼへ駆けて行きました。
畦道をトコトコ歩き用水路を跳び越える姿は、繁殖期よりもほっそりした体型に見えます。(秋に換羽するのかな? 若鳥?)

一部の田んぼでは稲刈りがもう始まっていますが、このキジ♂は未だ稲刈り前の区画に向かうと、黄金色に登熟した稲穂を畦道から啄み始めました。
キジがイネ(米)を加害すると知らなかった私は、初めて見るシーンにとても興奮しました。
背の高いキジはスズメのように稲穂に飛びつく必要はありません。
首を少し伸ばせば届く高さに稲穂が頭を垂れるように実っています。
嘴で稲穂をくわえると、引き千切るように採食しています。
畦道を少しずつ歩きながら美味そうに採食を続けます。

ときどき食事を中断すると田んぼから一段高い畦道に登り返したり、背伸びをして辺りを見回したりしました。
縄張り宣言の母衣打ちするかと期待したのですが、一度もやりませんでした。
隣の田んぼに移動すると、稲穂の採食を再開。

食べ放題のパラダイスのはずなのに、食事中のキジはなぜか慎ましく畦道に留まり、田んぼの中央部には決して侵入しない点が興味深く思いました。
キジの習性として、なるべく視界が開けた環境の方が安心するのでしょうか?
しかし上空に飛来したカラスが鳴いた途端にキジ♂は警戒し、稲穂の茂みに慌てて身を隠しました。(@5:17)
稲作農家がキジによる食害を防ぎたいのであれば、こうした観察事例が対策のヒントになるかもしれません。

関連記事(3年前の撮影)▶ キジ♂(野鳥)とハシボソガラスは仲が悪い?
この辺りの田んぼには夏から秋にかけて鳥よけカイト(フクロウ型およびタカ型の凧)があちこちに何個も設置されていました。

▼関連記事
水田を鳥害から守る鳥追いカイト(フクロウ型の凧)
鳥追いカイトは田んぼのスズメ対策に有効か?(野鳥)
ところが稲刈りが始まると鳥よけカイトは全て撤去されてしまい、キジに対する防鳥効果は不明です。
少なくとも、鳥追いカイトが飛んでいる真下の田んぼでキジが悠々と稲穂を啄んでいるというシーンは観察していません。

ちなみに、今回のキジが採食していた田んぼは、鳥追いカイトが設置されていなかった区画でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によれば、キジは国鳥なのに狩猟鳥に指定されています。

・キジによる被害はそれほど深刻ではなく、「野菜、マメ、水稲、飼料への被害がある(農作物以外には全国的な統計はない)」(p17表3「日本における有害鳥類」より)
・イネ(水稲)を加害する主な鳥は、スズメ、カラス、ハト、カルガモです。これらの鳥による被害は、種子の播種・出芽期と登熟期に発生します。 (p188より引用)



キジ♂(野鳥)@田んぼ+稲穂採食
キジ♂(野鳥)@田んぼ+稲穂採食

2019/03/09

セイタカアワダチソウを訪花するシロスジベッコウハナアブ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月上旬

湿地帯の近くに咲いたセイタカアワダチソウの群落でシロスジベッコウハナアブ♀(Volucella pellucens tabanoides)が訪花していました。
花序を歩き回りながら口吻を伸ばして花粉や花蜜を頻りに舐めています。
隣の株に移動した際にようやく背側がしっかり撮れて、複眼の形状(発達具合)から♀と判明しました。

同様に訪花していたセイヨウミツバチ♀とニアミスしても、互いに無関心でした。

シロスジベッコウハナアブ♀が花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:34〜)
更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
花から慌てて飛び立ったのは、このときキイロスズメバチ♀が飛来した(写っていない)ので捕食されないように逃げたのかもしれません。(たまたまかな?)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



▼関連記事
シロスジベッコウハナアブ♀のセイタカアワダチソウ訪花と飛び立ち【ハイスピード動画&HD動画】
同じテーマで6年前にも古いカメラで撮っているのですが、当時のハイスピード動画は220fpsでさすがに古さを感じるので、240fpsの動画に差し替えます。


シロスジベッコウハナアブ♀@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

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