2024/03/22

水田の畦道を闊歩するキジ♂(野鳥)

 

2023年7月上旬・午後12:55頃・晴れ 

私が水田の農道を歩いていると、すぐ横の畦道に潜んでいたキジ♂(Phasianus versicolor) が慌てて走り去りました。 
少し離れて落ち着くと、草刈りされた畦道をキョロキョロしながら歩き去ります。 
道中でときどき採食しながら、隠れ家としているヨシ原の方へ向かっているようです。 

ヨシ原の端に達すると立ち止まり、背伸びして周囲を見渡しました。 
てっきり縄張り宣言の母衣打ちをするかと思いきや、再び前傾姿勢で歩き始めました。 
繁殖期が終わるともう鳴かなくなるのでしょう。 
結局ヨシ原には逃げ込まず、畦道から横の水田に降りて採食を始めたようです。 

稲が青々と育つ田んぼでカラフルなキジ♂はよく目立ちます。 
私の好きな被写体の一つなので、見つけると取りあえずカメラを向けてしまいます。 

【アフィリエイト】日本の美国鳥「雉」(キジ)




2024/03/21

スギ防風林でアナグマ専用の溜め糞場を夕方に素通りするホンドタヌキの♀♂ペア【トレイルカメラ】

 



2023年7月上旬・午後17:47・(日の入り時刻は午後19:08) 

スギ防風林にあるニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを自動撮影カメラで監視していると、やや薄暗くなった夕方にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の♀♂ペアが奥から登場しました。 
アナグマの溜め糞場の横を通り過ぎたものの、立ち止まって匂いを嗅いだりしませんでした。 
古い機種なのに、今回はなぜか珍しくフルカラーで録画されています。 
ホンドタヌキのペアが向かった方向には約5m先にタヌキ専用の溜め糞場wbcがあるのですけど、運用しているトレイルカメラの台数が足りなくて、そっちは監視できていません。 

画面下端のやや左寄りの所に朽ち果てた切株があります。 
画面の右下隅から斜めに左上へ林床に掘られた古い用水路跡の溝にスギの落ち葉が溜まって埋もれかけ、今や獣道となっています。 
その溝を挟んで切株の反対側に古い手押し車(猫車)が捨てられたまま朽ち果てて、錆びた金属のフレームだけが残っています。 
そのフレームのすぐ左に黒々としたアナグマ専用の溜め糞stmpが写っています。 


手まり咲きの白いアジサイの花で振動集粉♪するクロマルハナバチ♀

 

2023年7月上旬・午後16:55頃・くもり 

郊外の住宅地で民家の庭に植栽された白い手まり咲きのアジサイ(紫陽花)クロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。
ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれる。(wikipedia:アジサイより引用)

クロマルハナバチ♀がアジサイの白い装飾花の奥に潜り込んでしまい、採餌シーンがしっかり観察できません。 
断続的にプーン♪という羽音が聞こえるということは、振動集粉をしているようです。 
実際には羽ばたかずに、胸部の飛翔筋を高速で激しく収縮させています。 
全身を細かく震わせて雄しべの葯から花粉を揺すって落とし、自らの体毛に付着した花粉を効率よく集める採餌法です。 
後脚の花粉籠には白い花粉団子を集めています。 
最後に蜂が飛び去る羽音はブーン♪という重低音で、振動集粉よりも周波数が低く聞こえます。 
つまり、飛翔時の羽ばたきよりも高速で飛翔筋を伸縮させて振動集粉していることが分かります。

※ 振動集粉の音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


関連記事(7、11年前の撮影)▶  
エゾアジサイの花で採餌するトラマルハナバチ♀ 


クロマルハナバチ♀の振動集粉を声紋解析してみる

いつものように、オリジナルの動画ファイルから音声パートをWAVファイルとして抽出してから、振動集粉および羽ばたく羽音を切り出し、それぞれスペクトログラムを描いてみました。 
遠くでニイニイゼミ♂(Platypleura kaempferi)が絶え間なく鳴いていますし、私が手に持ったカメラからギシギシときしむ音を立ててしまったので、ピンクノイズが多いです。 
音程の違いだけでも可視化したかったのですが、説得力のあるきれいなスペクトログラムを得られませんでした。

振動集粉のスペクトログラム(2回分)

 
羽音のスペクトログラム


【アフィリエイト】 

ランダムに記事を読む