2019/01/25

イラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前にオシッコ噴射

イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#1


2018年9月下旬

今季もイラガMonema flavescens)の幼虫を終齢から飼い始めました。
繭の斑紋形成をもう一度観察するのが目的です。
9月下旬にカキノキの木の下で採集した終齢幼虫の個体で、柿の葉を給餌して育てきました。



2018年10月上旬

ある日食欲を失ったイラガ終齢幼虫は、カキノキの葉表に静止しました。
営繭前のみんに入ったのでしょうか?
ただし、正常に繭を紡げずになぜか病死してしまう例がこれまで多かったので、予断は許しません。
消化不良の腹痛で苦しんでいるのか?と心配したりもしました。

葉に静止したまま、腹端を持ち上げて透明なおしっこ(液状便)を後方に勢い良くピュッと噴射するようになりました。
時間を開けて何度も排泄します。
いわゆる下痢便とも違いますが、これも営繭の前兆かもしれません。
繭を紡ぎ蛹化する前に、体内の余分な水分を排出しておく必要があるのでしょう。
過去の観察記録を振り返ってみると、2年前には営繭中にオシッコをしていました。

▼関連記事
営繭中に排便するイラガ(蛾)終齢幼虫


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この映像は、長々と微速度撮影した10倍速の監視映像を再び1倍速に落としているために、どうしてもコマ落ちがあります。
いつ次のオシッコをするのか予測できなかったので、動画として記録するための苦肉の策です。
通常の1倍速動画やハイスピード動画でオシッコ噴射を撮影しようとしたら、幼虫はもうオシッコしてくれなくなりました…。

つづく→#2:営繭前の眠で微動だにするイラガ(蛾)終齢幼虫【10倍速映像】


イラガ(蛾)終齢幼虫@カキノキ葉表+営繭前眠

2019/01/23

モズ♂が電線から排便(野鳥)



2018年7月上旬・午後18:15

電線に止まったモズ♂(Lanius bucephalus)が夕日を浴びて良い感じです。
下の原っぱをキョロキョロ見下ろしているモズ♂の後ろ姿を撮っていたら、黒っぽくて丸い固形糞をポトリと排泄しました。(@0:16)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


モズ♂(野鳥)@電線

ヨトウガ(蛾)の幼虫の寝相【10倍速映像】



ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#8



▼前回の記事
スイゼンジナの葉を食べ脱糞するヨトウガ(蛾)幼虫【10倍速映像】


2018年10月上旬・午前2:07〜2:21

ヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)は好き嫌いがほとんど無く何でも食べる広食性とのことで、面白がって色々な植物を与えています。
近所から適当に採ってきたツユクサ、イヌタデ、イワガラミの葉を試しに与えてみました。
特に、「蓼食う虫も好き好き」という映像が撮れるのではないか、と期待しました。

結果は、なぜか食草転換が上手く行きません。
ヨトウガ幼虫は全く口を付けてくれず、ワンダリング(探餌徘徊)や脱走を繰り返すばかりです。


飼育容器に閉じ込めるのは簡単ですけど、動画撮影のし易さを優先する私は、イモムシをなるべく開放状態で飼うようにしています。
脱走防止のために、食草を活けた花瓶を丸ごと、水を張った皿に入れて飼っていました。
ところが、少し目を離すと脱走しかけた幼虫が水面で溺れそうになっていたので、その度に救出しました。

食性が聞いていた話とまったく違うので、戸惑ってしまいました。(個体によって好き嫌いがあるの!?)
やがて食欲が無くなり、イヌタデの葉裏で動かなくなりました。
深夜なのに、夜行性の夜盗虫が摂食活動しないのは変です。
脱皮または蛹化前のみん状態なのかと思い直し、微速度撮影してみました。

10倍速の早回し映像で見ると、イヌタデ葉裏の主脈に沿って完全に静止しているかのように思えた幼虫も、ときどきピクピクと蠕動しています。
ところがしばらくすると、活動を再開したので、ただの休息だったようです。
うーむ、よく分からん。
広食性の害虫として悪名高いヨトウムシも食草転換するには少し時間がかかるのだろうか? 新しい種類の植物に応じて消化酵素や解毒酵素など体内の生理状態を切り替える必要があるのだろうか? などと妄想してしまいます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#9:コスモスの花弁を食べるヨトウガ(蛾)幼虫


ヨトウガ(蛾)幼虫@イヌタデ葉裏+眠

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