2021/03/10

ベニバナボロギクの茎を登り移動するナシケンモン(蛾)幼虫b

 

 ナシケンモン(蛾)の飼育#2

▼前回の記事 
ベニバナボロギクの葉を食べるナシケンモン(蛾)終齢幼虫b
2020年10月下旬・午後14:50頃・くもり 

食べかけた葉を完食する前にナシケンモンViminia rumicis)の終齢幼虫bは茎(花柄)を上に登り始めました。 
気温が低い訳ではないのに、なぜか動きが緩慢でぎこちない気がします。 
後に判明したのですが、この個体は体内寄生されていました。 
体内を少しずつ食い荒らされた影響で、運動機能(筋肉組織または運動神経系)が侵されていたのではないかと想像しました。
ただし、寄生されていない正常個体の動きと比べてみないことには、「寄生のせいで動きが異常」とは言い切れません。

その後もしばらく観察を続けたのですが、ベニバナボロギクの花には口を付けませんでした。 
撮影後に食草と一緒に幼虫を採集して持ち帰り、飼育を始めました。 

2021/03/09

オオイタドリの群落で獲物を探すクロアナバチ♀

 

 2020年8月下旬・午前9:20頃・晴れ
▼前回の記事 
オオイタドリの花蜜を吸うクロアナバチ
堤防路沿いに咲いたオオイタドリの群落でクロアナバチ♀(Sphex argentatus fumosus)が訪花していました。 
しかし忙しなく花や葉を徘徊するばかりで落ち着いて吸蜜しないので、どうやら獲物(キリギリス類)を探索中の♀のようです。 
途中でちょっと立ち止まって触角を拭い、化粧しました。 
このとき見えた頭楯が白いので、コクロアナバチではなくクロアナバチと確定しました。 
この仲間は♀も顔色が白いのが特徴です。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

参考サイト「自然のチカラ~昆虫や野生動物、植物の不思議」:コクロアナバチの特徴と見分け方より引用
コクロアナバチはクロアナバチにとてもよく似ています。 体の色も作りも同じです。 ですが、細かい違いがあります。 体の大きさは、クロアナバチが大きくて、コクロアナバチは小さいです。 コクロアナバチは顔面の毛が「銀黄色」です。 クロアナバチは顔面の毛が「灰白色」です。 コクロアナバチは「木の穴や竹筒」に巣を作ります。 クロアナバチは「地面に穴を掘って」巣を作ります。

室内羽化後にレースカーテンを登るアカタテハb

 

アカタテハの飼育記録#8 


2020年10月下旬・午前9:00頃・晴れ・室温18.9℃・湿度53% 

(2匹目の個体bの飼育記録ですが、都合により羽化後の動画を先に出します。) 

前日に羽化したアカタテハVanessa indica)の新成虫が、朝になると止まり木を離れて明るい窓のレースカーテンに止まっていました。 
昼行性ですから、当然ながら正の走光性があるのでしょう。 
羽化後の初飛行を撮り損ねてしまいました。 
翅を緩やかに開閉しながら日光浴しています。 
レースカーテンを歩いて登り降りし始めました。 

撮影後に窓を少し開けてレースカーテンをめくったら、アカタテハは自分で外に飛び去りました。 
(放蝶シーンは上手く動画に撮れませんでした。) 

※ 逆光なので、動画編集時にコントラストではなく彩度を少し上げました。 

つづく→#9:

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