2020/03/25

カワウが羽繕いする川の倒木に乗り降りするカルガモ(野鳥)



2019年9月中旬・午前11:50頃

川を横切る倒木でカワウPhalacrocorax carbo hanedae)とカルガモAnas zonorhyncha)が1羽ずつ横に並んで止まっていました。
異種の2羽は少し間隔を開け、共に上流を向いています。
この日は川の水量が多く、倒木の先端部(左側)はほとんど川に浸かっています。

倒木上のカワウが首を真っ直ぐ伸ばして正面を向き、白い喉をブルブルとひたすら震わせているのが気になります。
いかにも鳴いていそうですが、かなり遠いので川の水音に掻き消され、鳴き声は聞き取れませんでした。

カルガモがおもむろに背伸びをしながらその場で羽ばたき、川に入水しました。(@0:13)
先行する仲間(カルガモ3羽)の後を追って上流へ遊泳します。

倒木に残ったカワウは羽繕いを始めました。
倒木の右端(岸の木陰)にも別のカルガモ1羽、休んでいます。

しばらくすると、下流の左から1羽のカルガモが川面を横断して倒木に戻って来ました。
そのままカルガモが川面から倒木に飛び乗りました。
ここでカルガモの上陸シーンを見たのは初めてです。
大きなカワウに対してカルガモは少し遠慮しているようで、少し間隔を開けて止まりました。
上陸後はすぐに羽繕いを開始。

最後は手前の川面をカルガモの群れが横切りました。
このときカルガモに混じってついて行った1羽の見慣れない小型の水鳥が気になりました。(@1:24〜1:38)
遠くて私には種類を見分けられませんが、カイツブリでも無さそうです。
カルガモの幼鳥ですかね?
どなたか教えてください。


水鳥たちが好んで止まり木としていたこの倒木を2017年から定点観察してきたのですが、これが最期の記録になりました。
1ヶ月後の10月中旬に台風19号(令和元年東日本台風)が直撃した結果、大雨で川が増水し、この倒木は流失してしまいました。
絵になる撮影ポイントだったので残念です。
こうした環境の激変にカワウはどう対応するのでしょうか?


カワウ(野鳥)+カルガモ@川:倒木+羽繕い

2020/03/24

ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫:謎の足踏み運動



2019年9月下旬


▼前回の記事
アキノノゲシの茎を登るホソバセダカモクメ(蛾)幼虫


ホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫bが食事の合間にアキノノゲシの茎にしがみついて休んでいます。
このとき完全に静止しているのではなく、軽く握った胸脚を頻繁にばたつかせているのが気になりました。
3対ある胸脚の中でT1よりもT2,3の方を頻繁に動かしている印象を受けました。
その一方、茎からずり落ちないように腹脚は茎をしっかりと握りしめています。
秋風で絶え間なく揺れる茎の動きに対応して体のバランスを取るために、リアルタイムで足場を握り直しているのでしょうか?
だとすれば、無風の室内で飼育すれば、この謎の運動は消失するはずです。

妄想をたくましくすると、アリやサシガメなど他の虫(天敵)が近寄って来ないように、茎に絶えず振動信号を与えて警告している可能性も考えられます。
同種の別個体と食草の同じ株で競合しないように、振動で自分の存在をアピールして(縄張り宣言)互いに距離を保っていたら面白そうです。(基質振動によるコミュニケーション)
ホソバセダカモクメ幼虫が発するモールス信号を誰か解読してください。



後半は微速度撮影で長撮り監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。(@1:25〜1:51)

野外でイモムシの休息姿勢をこれ程じっくり観察したのは初めてかもしれません。
私が知らなかっただけで、実はどの種類のイモムシも普通にやっていることなのかな?


ヤクシソウの花蜜を吸うオオハナアブ♀



2019年10月上旬・午後14:40頃・晴れ

つづら折れの峠道沿いに咲いたヤクシソウの群落でオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。
口吻を伸縮させて花粉や花蜜を舐めています。
吸蜜しながら前脚同士を擦り合わせたり顔(複眼)を拭ったりと身繕いを始めました。

つづく→別の蜜源に移動:クルマバナ?の花蜜を吸うオオハナアブ♀


オオハナアブ♀@ヤクシソウ訪花吸蜜

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