2020/03/13

日没後の池でヨシ原に集まるゴイサギ幼鳥と成鳥の群れ(野鳥)



2019年9月上旬・午後18:13〜18:20

日没後の溜池でヨシ原の茂みに多数のゴイサギNycticorax nycticorax)が続々と集まって来ました。

ヨシ原の水際には、ゴイサギ幼鳥の群れに混じって成鳥も1羽佇んでいました。
この池でゴイサギの成鳥を見つけたのはこれが初めてで、嬉しい収穫です。
それまで見つからなかったということは、昼間の隠れ方がよほど上手いのでしょう。
成鳥は腹面が白いので、暗がりでもよく目立ちます。
一方、幼鳥は迷彩模様が奏功して目立ちません。

池の中に佇んでいた2羽のダイサギが相次いで飛び去りました。
白鷺のねぐらはどこにあるのでしょう?

暗視カメラではなく普通のデジカメですけど、手持ち夜景モードに切り替え、暗さの限界を迎えるまで動画撮影しました。
日が暮れると夜行性のゴイサギ成鳥が採餌活動を始めるのではないかと期待して長々と観察したのですが、日没後かなり暗くなっても期待したほど活動的にはなりませんでした。
強力な赤外線照射器を使った本格的な暗視カメラまたはサーモグラフィカメラが欲しくても、高嶺の花です…。

※ 夕暮れに撮った薄暗い映像を動画編集時に彩度を少し上げています。


ゴイサギ幼鳥+成鳥(野鳥)群れ@溜池:ヨシ原

2020/03/12

産卵の合間に連結態のまま休むミヤマアカネ♀♂【ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午前11:15頃

川の本流に注ぐ浅い水路で複数のミヤマアカネ♀♂(Sympetrum pedemontanum elatum)ペアが連結打水産卵していました。(映像公開予定)

尾繋がり(連結態)のままコンクリート護岸に静止ししている♀♂ペアを見つけました。
疲労困憊で休んでいるのでしょうか?
飛び立つ瞬間を狙って撮った240-fpsのハイスピード動画を撮ってみました。
♀は腹端を水中に浸しているのですが、産卵中なのかどうか不明です。

しばらくすると♂が先に羽ばたき、♀を空中に引き揚げました。
続いて♀も羽ばたいたので、死んではいませんでした。
その後は普通通り、連結打水産卵を再開しました。

少し離れたコンクリートブロックに連結態(尾繋がり)のまま休憩している別の♀♂ペアを発見。
♀の腹端が死角で見えないのが残念です。(産卵中?)
しばらくすると♀が羽ばたいて離陸を試みるものの、♂は疲れ切っているのか無反応でした。
♀にしてみればペアを解消して元気な♂と組み直したいかもしれません。
やがて♂が先に羽ばたき、♀を引き揚げるように離陸しました。
連結打水産卵を再開したはずですが、見失いました。

wikipediaでミヤマアカネを調べると、まさに今回観察したことが記載されていました。

産卵の途中で「キ」の字に連なったまま植物などにつかまり休息することも多い。


▼関連記事(9日前に別の水路で撮影)
用水路で連結打水産卵するミヤマアカネ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】


ニラの花蜜を吸うヤマトシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午後14:40頃

郊外の民家の庭先に咲いたニラの群落でヤマトシジミ♂(Zizeeria maha)が訪花していました。
普通種ですが、この組み合わせは初見です。
よく似たルリシジミの方をたまたま先に知った私は、今回もうっかり誤同定するところでした。
翅裏の斑点模様を図鑑とよく見比べると、ルリシジミではなくヤマトシジミでした。
翅を閉じたまま花序の上で向きを変えたり少し歩いたりしながら、口吻を次々に花へ挿し込んで吸蜜しています。

本種は尾状突起が無いのに左右の翅を互いに前後に擦り合わせている行動が、いつ見ても不思議です。
尾状突起を持つシジミチョウ科でよく見られる自己擬態行動が進化してくるための前適応なのか、それともヤマトシジミでは尾状突起が退化したのか、エコエボデボの研究で誰か解明して欲しいものです。
あるいは、翅表の鱗粉から♀を誘引する性フェロモンを放出するために擦り合わせている、という大胆な仮説はどうでしょう?

翅を閉じていると、ヤマトシジミの性別が見分けられません。
翅表の色を確認するために、花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:08〜)
羽ばたいた翅表の青が薄かったので、♂とようやく判明しました。


ヤマトシジミ♂@ニラ訪花吸蜜

ランダムに記事を読む