2020/03/07

換羽期のハシボソガラス幼鳥の羽繕い(野鳥)



2019年9月下旬

アパートの引き込み線にハシボソガラスCorvus corone)4羽の群れが並んで止まり、各々が念入りに羽繕いしていました。
嘴の中が赤い幼鳥が混じっています。
換羽中なのか、ホワホワした綿羽が首の回りに逆立って見えます。

私に警戒したようで、続々と屋根に飛び上がりました。
次々に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

トタン屋根の上で羽繕いを続け身震いしたら、抜け落ちた綿羽が風で飛散しました。
屋根の上で一番右に登った個体が少し屈みながら白い糞を排泄しました。(@0:55)
引き込み線に残った最後の1羽も羽繕いしながら脱糞しました。(@1:20)

ハシボソガラスの抜け落ちた羽根がクルクルと回りながら地面に落ちてきました。(1/5倍速スローモーション)
落ちている鳥の羽根を拾い集めてコレクションするのも楽しそうです。

もしかすると4羽全てが幼鳥ではなくて、幼鳥2羽、成鳥2羽という構成の家族群かもしれません。
嘴の中の色を全個体で確認できませんでした。


ハシボソガラス幼鳥4(野鳥)@電線:引込線+羽繕い:換羽

2020/03/06

ニラの花蜜を吸い飛ぶジガバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午後15:45頃

農村部の道端に自生したニラの群落でジガバチの一種♀が訪花していました。
この組み合わせは意外にも初見です。
吸蜜する蜂を見ると、黄色い花粉で口元が汚れているものの顔が黒いので♀ですね。(ジガバチ♂の頭楯は白い)
訪花中は揃えた翅を上下に動かしています。
機嫌良くジガジガ…♪と小声で鳴いていたのかもしれませんが、私には聞き取れませんでした。

花から自発的に飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:59〜)


ジガバチsp♀:背面@ニラ訪花吸蜜
ジガバチsp♀:側面@ニラ訪花吸蜜
ジガバチsp♀:顔@ニラ訪花吸蜜

さて、この個体はサトジガバチ(Ammophila sabulosa nipponica)またはヤマジガバチ(Ammophila infesta)のどちらでしょう?
撮影地は平地の里になりますが、標高はあまり関係ないとも言われています。
同定するため、撮影後にありあわせのビニール袋を蜂に素早く被せて採集しました。
以下は標本の写真。(掲載予定)


夕方の池で連結産卵するギンヤンマ♀♂



2019年9月下旬・午後16:25頃

林に囲まれた夕方の溜池でギンヤンマAnax parthenope julius)の連結ペア♀♂が産卵していました。
この時間帯でギンヤンマの産卵行動を観察したのは初めてです。
薄暗い上に逆光でトンボを撮ったので、ほとんどシルエットしか見えません。
ストロボを焚いて写真に撮ろうか迷ったのですが、閃光に驚いて逃げられてしまうと困ります。
岸からでは被写体にフラッシュが届かない距離だろうと判断し、諦めて動画撮影を続けました。
動画編集時に彩度を少し上げたらようやくギンヤンマに特徴的な体色が見えるようになりました。

枯死したガマやヨシなど抽水植物の枝(茎?)にしがみつき、下側の♀が腹端だけを水中に浸して植物組織の中に産卵しています。
頻繁に飛び立つと少し移動してから別の茎に止まり直し、あちこちで同様に産卵を続けます。
♀の腹端が着水すると、池の水面に波紋が広がります。

連結態で飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、必ず♀が♂よりも先に羽ばたき始めることが分かりました。
産卵時の主導権は、やはり♀が握っているようです。

しばらくすると、ようやく一箇所に落ち着いてじっくり産卵するようになりました。
それまでは、産卵基質の状態が気に入らなかったのでしょう。(未産卵?)
そこへ単独のギンヤンマ(あぶれ♂)が飛来しました。(@1:41;探雌飛翔)

(※ 黄昏飛行と呼ぶには未だ時間帯が早いでしょうか?)
あぶれ♂が♀♂ペアの上空でホバリング(停飛)すると、連結態の♂がその場で軽く羽ばたいて、あぶれ♂を撃退しました。
産卵に専念している♀は、特に交尾拒否行動をしませんでした。
トンボの♂は交尾しても♀が産卵してくれるまでは、自分の精子で確実に受精したという保証がありません。
尾繋がりしている状態であれば、ライバル♂に♀を奪われる心配は無くなります。(交尾後ガード)
逆に、あぶれ♂の存在が産卵警護の必要を生むのでしょう。
交尾後もライバル♂が居なければ、♂は連結態を解除して(次の♀を探しに行き)♀は単独で産卵することもあります。

▼関連記事
池で単独産卵するギンヤンマ♀
ギンヤンマ♂♀の連結産卵

一方、水面を泳ぎ回るアメンボが近づいても産卵中のギンヤンマ♀♂は気にしません。

あぶれ♂がもう来なくなっても、ギンヤンマの翅が小刻みに震えています。
日が落ちて気温が下がり、胸部の飛翔筋を震わせて離陸前の準備運動をしているのかもしれません。
(風で翅がはためいているだけかな?)


ギンヤンマ♀♂@池:枯茎+連結産卵
ギンヤンマあぶれ♂@池+探雌飛翔

ランダムに記事を読む