2019/05/25

鳥害対策として田畑に黒ビニール(鳥よけ)



2018年10月上旬

稲刈りの済んだ刈田の横を日没後に通りかかると、電線に黒い大きなビニールが数枚ひっかかって風になびいていました。
よく見ると、黒ビニールはひっかかっているのではなく、電線に縛り付けてありました。
田んぼの稲穂を食害する鳥を少しでも減らすために設置された、カラスの死骸を模した防鳥グッズなのでしょう。
スズメの群れは田んぼで稲穂を採食する際に、周囲を常に警戒していつでも緊急避難できる場所を用意しています。
したがって、田んぼの周囲の電線にスズメが怖がる黒ビニールをぶら下げておけば、電線にスズメが止まれず被害が減るはずです。


▼関連記事
防鳥テープの無効例:田んぼの稲穂を食害するスズメの群れ(野鳥)

檻のようなゴミ集積所もすぐ近くの道端(電柱の下)に設置してあったので、ゴミを漁りに来るカラスへの対策も兼ねているのかもしれません。
しかし電線を保守管理する電力会社は良い顔をしないでしょう。
果たして防鳥効果はあったのでしょうか?

鳥よけ黒ビニール(野鳥)@電線:田んぼ横

藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、

風によって複雑に動く物体に鳥は警戒を示すようです。(中略)鳥が嫌う色として、昔から赤とか黒とかがいわれてきましたが、それらの効果を調べたものはあまりありません。たとえ、特定の色を鳥が嫌う傾向があったとしても、その色だけで鳥を追い払うことは難しいでしょう。 (p145-146より引用。ゴミ袋で作った吹き流しの写真が掲載)


精巧にできたこの模型は、しかし、ほとんど効果がありませんでした。餌台に集まるスズメを使って行った私たちの試験では、餌台の上に張ったロープに吊るした(プラスチックで作ったカラスの)模型は、ずっしりと重いため、ほとんど動きませんでした。スズメには、単なる物体がぶら下がっているとしか見えなかったようです。それに対して、同じロープにぶら下げた黒ビニールは風でよく動きましたが、この時はスズメは一週間以上餌台に近づきませんでした。 (同書p150より引用)



2018年11月下旬

郊外で収穫後のトウモロコシ畑の横を通りかかったら、似たような光景を目にしました。
畑の上に縦横に張り巡らせた縄に黒いビニール袋が等間隔に何枚もくくりつけられていました。
風が吹けばひらひらと動くはずです。
この畑は更に念入りに鳥害対策がなされており、畑に突き刺した長い棒の先に黒いカラスのプラスチック模型も何個かぶら下げられていました。
期待された防鳥効果はあったのでしょうか?


もう一つ別な実例も見つけたのですが、目的がおそらく違うので、別の記事↓に書く予定です。


鳥害対策として樹上に黒ビニール(鳥よけ)

鳥よけ黒ビニール(野鳥)@トウモロコシ畑
鳥よけグッズ:カラス模型(野鳥)@トウモロコシ畑


ブロッコリーを訪花するキタキチョウの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月下旬

農村部のブロッコリー畑でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
吸蜜時にはいつも翅をしっかり閉じています。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:51〜)


キタキチョウ@ブロッコリー訪花吸蜜
キタキチョウ@ブロッコリー訪花吸蜜
キタキチョウ@ブロッコリー訪花吸蜜

桜の木や電柱で餌を探し回るシジュウカラ♂(冬の野鳥)



2018年11月下旬

落葉した桜(ソメイヨシノ)の樹上でシジュウカラ♂(Parus minor minor)が忙しなく飛び回り、餌を探していました。
すぐ隣りに立っている電柱に飛び移ると、今度は電線を支える支柱の穴や器具の隙間を丹念に調べています。
こういう隙間には昆虫が越冬していたり、クモの卵嚢や蛾の繭・蛹が潜んでいたりすることがあるからです。


▼関連記事(2年前の撮影)
電柱でクモの卵嚢を捕食するシジュウカラ♂(野鳥)

最後は鳴きながら飛んで、隣家の庭木(落葉樹)に移動しました。



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