2023/02/28

ハネフリバエ科Euxesta属の一種がタヌキの糞を舐める様子を接写してみる

 

2022年9月中旬・午後13:35頃・晴れ 

里山の尾根道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場cに様々なハエが多数群がっています。
その中でハネフリバエ科Euxesta属の一種(Euxesta sp.)に注目してマクロレンズで接写してみました。 
小さいながらも綺麗なハエで、緑色の金属光沢が直射日光を浴びて美しく輝いています。 
一緒に居たキンバエ類の鮮やかなメタリックグリーンとはまた違う、ちょっとくすんだ渋いメタリックグリーン(緑がかった金色?)です。 
最近名前を知ったばかりのちょっとレアなハエなので、ここにも来ていたか!という嬉しさがあります。 
まさに知る人ぞ知る「掃き溜めに鶴」。 

冒頭でEuxestaの足元の糞塊がモコモコと大きく上下したのは、おそらく糞虫がその下で活動しているためでしょう。

Euxestaには透明な翅に黒い縁紋が2つあり、それを誇示するように左右の翅を絶えず開閉しています。 
口吻を伸縮させて獣糞から吸汁している間も、身繕いする間も、ひたすら翅紋誇示を続けています。 
左右の翅を同時に動かしたり別々に動かしたり、素人目には不規則な動きに見えます。 
Euxestaは「手旗信号」で一体どんなメッセージを誰に対して発しているのか、解読したくなります。 
普通に考えれば、求愛か威嚇のディスプレイ(誇示行動)でしょう。 
千客万来で繁盛している「うんちレストラン」で隣客(キンバエ類やオオマダラヒロクチバエ、ニクバエ類など)が図々しく割り込んできたりして距離が近くなり過ぎると、Euxestaは翅開閉の頻度を上げるようです。 
激しく翅紋を誇示して牽制したところで、結局は体の大きなハエに遠慮して場所を譲ってしまいます。 
次に機会があれば、Euxesta同種間で交流しているときの翅紋誇示をじっくり観察してみたいところです。 

快晴の尾根道は自然光の光量が強く、マクロレンズを装着した接写には絶好のコンディションでした。 
ちなみに前回はやや日陰での接写でした。

2023/02/27

スギ林道を跳んで横切る夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年9月中旬・午前3:10頃・気温17℃ 

杉山林に設置した自動センサーカメラに夏毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が写りました。 
実はこの地点でノウサギが撮れたのはかなり久しぶり(半年ぶり)です。
前回の記事:3月下旬 ▶ スギ山林の雪道を嗅ぎ回る冬毛のニホンノウサギ【暗視映像:トレイルカメラ】
画面の下に立ち止まっていたノウサギが林道を手前に横切り、画角の外へ消えました。 
短い跳躍移動を1/4倍速のスローモーションでリプレイ。 
林道脇の法面を登って行ったのかもしれません。 
トレイルカメラが起動する前も、おそらく画面奥の斜面を登って来たのでしょう。

赤外線の暗視カメラはモノクロの映像になりますが、それでもノウサギの夏毛と冬毛の違いは歴然としています。 
冬毛に変わると暗視映像でも本当に純白に写ります。 



モクゲンジの花蜜を吸うオオチャバネセセリ

 

2022年7月中旬・午後15:55頃・くもり 

民家の裏庭に植栽されたモクゲンジオオチャバネセセリZinaida pellucida)が訪花していました。 
いつものように、翅を閉じたまま吸蜜しています。 
性別は? 

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