2021/03/26

アカタテハ蛹の体内寄生チェック

 

アカタテハの飼育記録#9

前回の記事:▶ 巣の無い無防備なアカタテハ垂蛹の威嚇行動
2020年10月下旬・午後20:30頃・室温21.3℃・湿度54% 

野外のカラムシ群落で新たに採集してきた3個のアカタテハVanessa indica)垂蛹が体内寄生されているかどうかチェックしてみました。 
蛹を指で軽く摘んでみると、身を捩って暴れ威嚇します。 

 ▼関連記事(1頭目の正常個体aの記録) 

2個の垂蛹bとc(画面の左および中央の個体)は正常に蠕動威嚇しました。
それに対して、右端の個体dはしつこくいじっても無反応でした。 
外見では全く正常なのですが、おそらくこの垂蛹dはハエやハチに体内寄生されて死んでいる(虫の息)だろうと判断し、密閉容器に隔離することにしました。

この触診による予想は後に的中します。
計4頭のアカタテハ垂蛹を採集して飼育した結果、被寄生率は1/4=25%でした。

つづく→#10:


里山の斜面を横切りながら採食するニホンカモシカ

 

 2020年11月中旬・午後12:00頃・晴れ
前回の記事:▶ 山麓の休耕地に座って休むニホンカモシカ
山麓の休耕地の端で長いこと休んでいた(おそらく反芻していた)ニホンカモシカCapricornis crispus)が急に立ち上がりました。 
それまでは全身が見えなかったのですが、座り込んでいたのだとようやく判明。 
立ち上がったカモシカは右前脚の先を舐めました。 
ずっと座っていたせいで血行が悪くなり、脚が痺れたのかな? 

カモシカは向きを変えると背後の土手を登り始め、途中で緑の下草を食べました。 
土手には落葉した灌木が藪のように林立していますが、背高く伸びて枯れたイタドリの群落のようにも見えます。 
藪の中に入るとニホンカモシカは完全な保護色で周囲に溶け込んでしまいます。 
土手の上の林道に出ると、初めはゆっくり歩き去っていたのに、急に駆け出して逃げて行きます。 
どうやら、しつこく撮影している私をまこうとする行動のようです。 
実際に、カメラの画角からカモシカが消えても私はすぐには気づきませんでした。 

カモシカが横を向いたときや後ろ姿で土手を登る際に股間や下腹部をよく見ると、睾丸や陰茎が見えた気がします。 
この個体は♂なのかな? 
カモシカの性別判定はとても難しく、今回もいまいち自信がありません。 

私から離れて充分に距離を取るとカモシカは落ち着きを取り戻し、再びゆっくりと山の斜面を横切るように歩きながらあちこちで道草を食っています。 
遠く離れると、採食メニューは分からなくなりました。
枯れ草ではなく緑の草本植物を食べているようです。 
晩秋の山でニホンカモシカの白い吐息が見えました。 

最後はススキの深い茂みに入り、姿を消しました。 
奥にはスギの山森が広がっています。 
実は山村の集落のすぐ裏に野生カモシカが出没していたことが分かります。 

つづく→
下腹部に♂の外性器?

2021/03/25

グロリオサ・デージーの花で採餌する謎のハナバチ♀【名前を教えて】

 

2020年7月上旬・午後18:00頃・くもり 

川沿いの花壇に咲いたグロリオサ・デージーアラゲハンゴンソウの園芸品種)に見慣れないハナバチの一種♀が訪花していました。 
蜂の背側から背側レンズを近づけても逃げませんでした。 
吸蜜しながら身繕いしています。 
体中が黄色い花粉で汚れていて、後脚の花粉籠にも花粉団子を運んでいるようです。 
隣にはオオキンケイギクの花も咲いていたのですが、このハナバチはグロリアスデイジーの方が(花粉が多くて?)好きなようです。 

撮影後、同定のため蜂を採集しようとプラスチックの容器を取り出した途端に、私の殺気を感じたのか、逃げられてしまいました。

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