2023年6月下旬・午前11:50頃・晴れ
砂利が敷かれた山道にアオダイショウ(Elaphe climacophora)が長々と横たわっていました。
私が近寄っても逃げないので、車に轢かれた死骸(ロードキル)なのか?と初めは思いました。
ムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)のワーカー♀が群がって体中を這い回っても、蛇は全く無反応です。
アリが眼球に触れても瞬きしませんでしたが、そもそも蛇には瞼 が無いので、生きた蛇も瞬きすることはありません。
周囲の森から聞こえる澄んだ美声は、オオルリ♂(Cyanoptila cyanomelana)の囀り ♪ですかね?
私が広角で動画を撮りながら蛇にゆっくり近づき、背後から回り込んでも、逃げようとしません。
アオダイショウは頭部だけ日向に居て、残りの体は日陰に居ることが分かりました。
ヘビの生死を確かめるために動画を撮りながら足で軽く小突いてみようとしたら、遂にアオダイショウが舌を出し入れし始めました。
風の匂いを舌で鋤鼻器 に送り込んで嗅ぎ取る行動です。
アオダイショウが先の割れた舌を高速で出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:46〜2:34)
頭部を左右に揺らしながら、かすかに前進していることが分かります。
ピンクの舌を素早く出し入れしながら砂利道をスルスルと蛇行して横切り、道端の草むらに潜り込みました。
林道の左右はスギ植林地でした。
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